音階の三次元表示に悩む
クロマチック・ハーモニカの話なので、タイトルに惑わされた方や御用とお急ぎのある方は[戻る]ボタンで戻られることをお勧めします。
クロマチックハーモニカを買ったのはたしか2008年の年末で、もうまるまる2年を過ぎて3年目に入っているのに、まだ小学生レベルだ。これは何とかしないといけないとは思っていて、おそらくは(昔ギターでやったように)死ぬほどスケール練習をやるのがいいのだろうとは思うのだができないでいる。
なぜできないか、というと、頭の中にハーモニカ操作をイメージできないからだ。
ギターなら、指板上にスケールを展開したものをイメージして、それをスライドさせることによっていろんな調のスケールを弾くことができる。本当にギターっていうのは便利なものだよなぁ、と心から思う。なにしろスケール練習を全ての調でやらなくてもいいのだから。
ピアノでも、わりとそういう「音階のマップ化」ということはできると思う。指がピアノを弾き慣れていないからスムーズには行かないかもしれないが、チャンスがあればやってみたいし、ある程度はできると思う(両手を駆使するのは無理だけど)。
で、ハーモニカだ。
これがどうも、どこをどうすればどんな音が出るのかはよく分かっているし、音による個性を克服することもクロマチック3本目にしてできるようになった(暗に、自分のせいではなく楽器が悪いと言いたいらしい)。
ごちゃごちゃ言わずにひたすら練習すればいいんじゃないか? ということはもちろん分かっているのだが、いやいやその前にイメージの定式化というか、なんというか理論武装というか、予め考えておいたほうが良いことを考えなくちゃいけないんじゃないか?と。
そう言えば、「理論先行、力技」と評されたことがあったのだったが、まさにそのとおりで、考えればなにか近道ができるのではないか? 楽ができるのではないか?ということを常に考えているもので、はい。
だから、ハーモニカ音階のマップ化ということを最初から考えていたのだが、これがどうにも実情に合わないというか、つまり役に立たないのだなぁ。
というのも、ハーモニカには「ポジション(穴の位置)」、「吹くか吸うか」、「レバーを押すか離すか」という三つのファクターがあるので、それを音階にマップしようとすると三次元になってしまうからなのだ。
ハーモニカを練習したりいじったりしているうちに、なんとなく「吹く」は「向こう側」というイメージ、「吸う」は「こちら側」というイメージができてきたので、それを基準になんとか音階を三次元にマップすることを考えてみた。
「吹く/吸う」が「あっち/こっち」になるのなら、ポジションはハーモニカの穴の位置だから左右に展開することになるそうするとあとの残りの軸は上下軸になるわけだが、これを音程軸ととらえると、レバーを押すことによってほぼ無条件に半音上がるわけだから(Hohnerの最高音は例外)、レバーもこの軸上に展開することができる。
そう考えてつくってみたのがこんな図だ(1オクターブ分:4穴)。三次元に見えるようにと思って、「あっち」と「こっち」の境界に鉄格子のような棒を配してみた。立体的に見えるかな?
これをまず頭に叩き込んで、というのはつまりピアノの黒鍵/白鍵のパターンとか、ギターの弦間の音程差のパターンとかと同じようにすっかり頭に馴染むようにしてからスケール練習をやろうと思っているのだ。
いやいや、決して「嫌なことを先延ばしにして」とか、そんなことを考えているんじゃありません。ありませんってばぁ。
3月28日追記:
そう言えばこんなことも考えていたのだった。
あるポジション(穴の位置)で、レバーを押さずに吹いたときとレバーを押して吸ったときの音程差というものを考えると、こんなふうになる。
Hole1 | Hole2 | Hole3 | Hole4 | |
レバー離して吹く | C | E | G | C |
レバー押して吸う | Eb | F# | Bb | C |
音程差 | 3半音 | 2半音 | 3半音 | なし |
逆に、レバーを押さずに吸ったときと、レバーを押して吹いた時を比べるとこうなる。
Hole1 | Hole2 | Hole3 | Hole4 | |
レバー離して吸う | D | F | A | B |
レバー押して吹く | Db | F | Gb | C# |
音程差 | -1半音 | なし | -1半音 | -2半音 |
何が言いたいのかというと、Hole1,2,3,4はA-B-A-B'という関係にある、と。で、BとB'はちょうど裏返しの関係(吹く・吸うが逆)になる、ということが図からもわかるんじゃないか、と思うんだけど、わかるかな?
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