LOOPマシンで悩む
LOOPマシンというのはルーパーとも呼ばれるエフェクタの一種で、要するに入力信号を繰り返し再生することを主な機能とするものだ。
私がこの機械をみたのはある「ボーカル+ベース」のユニットの演奏で、その時には12小節のブルースで、ベースランニングをワンコーラス分ステージ上でリアルタイムに演奏/録音し、中断することなく続けて再生モードに入って、今度はそのベースラインの上でベースによるオブリガートによってボーカルを支えるというものだった。
続いて、Bass Ninjaこと今沢カゲロウさんのライブで同様の機械を120%活用しているのをみて、これまた面白いなぁと思った。
操作としては、ペダルを踏んで録音開始、次にペダルを踏むと録音終了と共に再生開始するわけだ。ペダルをポンポンと2回連続して踏むと、再生が終了する。
文章で伝わるかどうか自信がないので、絵に描いてみよう。これはベースラインをギターで弾いたのをループさせて、それに載せてギターを引いてるの図だ。感じはわかるかな?
で、こういうLooperの代表的な機器がBOSSのRC2というものだった。メーカーは「ループステーション」と呼んでいる。定価が約2万円なのでちょっと買ってみたいけどそんなに使うものでもないしなぁ、という値段。オークションにも出ていたが、2月には1万円ちょっとで落札できたものが3月になって1万7千円くらいになってきた。3月中旬には新機種のRC3が出ることがアナウンスされていたので、この値上がりは異常である。RC3も値段的にはそう変わらないはずなのだから。
RC3が出れば、RC2が値下がりするだろうというのは誰でも考えることで、私もそう考えて2月某日に渋谷あたりでRC2の価格調査をしてみたのだが、なんと都内の楽器屋ではRC2をすでに売り切っていて在庫がない状態だった。それでも無理矢理値段を効き出してみると、RC3出荷前のRC2処理価格が16,800円と言っていた。
RC3とRC2の大きな違いは、カタログ上で見る分には録音時間(16分→3時間)とプリセットなリズムパターン数(35→99)が違うだけなので、安くなるのならRC2で十分というのは理解できるところだ。
しかし、渋谷の楽器屋で聞いたところによると、録音にさらに何重にも重ねることができるのだが、それは最初に録音した長さに限定されるということで、これが私には不満だ。例えば最初はドラムパターンを1小節分でループさせ、それに2小節のベースラインを乗せることができないのだ。2小節のベースラインを乗せるにはドラムパターンもはじめから2小節でつくらないといけないのだ。
ループとして保存されている音源と、これから録音する音源は別の物なのだし、再生機構と録音機構は別々に動作しているのだから、動作中のループの長さに関係なく次のループを作成(録音)することは、少なくとも技術的には可能なはずだ、という話を店員さんに力説したのだが、「そういう話はメーカーに言わないとだめですねぇ」とおっしゃるのだが、そんな知り合いはいないんだからお前が言えよ、と思った。
で、そんなモノでどうやって遊べるかなぁ、と思ってPC上でシミュレーションしてみた。ギター一本とAudacityというフリーソフトで、ドラム(ギターのピックアップを軽く叩いて)、ベース、ギターを重ねてみたのだ。
(私が)この程度のことしかできないんなら、買ってもしょうがないかな?
3月26日追記:
RC-3は3月中旬発売のはずだったが、3月下旬というか、31日に発売ということになったらしい。で、RC-3にはもうひとつウリがあって、PCとUSBで接続できるというのだが、それならついでにオーディオインターフェースとして使えるんだったらよかったのに。
先に書いた「技術的には可能なはず」というのを絵にしてみた。こういう構成だったらかなり欲しい。
4月1日追記:
・・・とか言いつつ、発売日の翌日にはRC-3を入手してしまっている私がいた・・・。どうなっとるんじゃい!?
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