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2011年3月27日 (日)

停電生活に慣れて悩む

停電で暗くなった街を歩いたり、駅前がなんだか暗くなっていたり、エスカレーターが運転休止になっているのを見たりすると、なにか物哀しい反面、これも悪くないかもとか思ったりして。なんだか、「三丁目の夕日」的な気分になっているのは私だけでは無いようで、そんなことをかいてあるBLOGもあったりするようだ。

日本人ってそんなに順応性がよかったんだっけ?

で、そんな(やや)質素な生活を見ていて思い出すのが「ウァベリ地球を征服す」というフレドリック・ブラウンのSF小説だ。

ウァベリ(Waveries)は形を持たない生命体で、地球がそれに征服されてしまうのだが、形がなければ問題ないのではないか、と思うのは間違いで、この生命体はなんとあらゆる電気エネルギーを食い尽くしてしまうのだ。

つまり、ウァベリに征服された地球上では、全ての電気が、つまり電気製品が使えなくなってしまうのだ。

点火プラグが使えないから、ガソリンエンジンも使えず、ディーゼル・エンジンなら使えるはずだが、セルモーターが使えないとか、ガソリンスタンドが電気なしでは事実上使えないとか、まぁそんなことで、大パニックになってしまう。

ウァベリは雷なんかの事前現象からの電気を食ったりして地球に居続けてしまうのだが、人類もそれに順応していかざるをえないわけだ。

で、パニックが収まって世界は電気のない世界に順応してしまう。まず交通機関が馬と馬車になる。エンタテインメントはTVやラジオなどの電波ものから劇場における実演が主体となる。あちこちの街には劇団や楽団ができて、人々はそういう劇場に集まるようになる。

で、世の中が落ち着いた頃、主人公(確か新聞記者だった)は静かな夜に近所の誰かが練習しているフルートだかなんだかの音に耳を傾けながら、「こんな生活も悪くないな」とか思いつつ「でも俺はあの雷が好きだったな」とかつぶやくのだった。

本当にそんな事になったら、トヨタがバイオ技術で燃費のいい馬を生産したり、全ての駐車場が駐馬場になったりするんだろうか?

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コメント

関東は色々と大変ですね。こちらは何事もなく平和です、水は買い占めが進んでいるようですが。
そのSF小説は私も読みました。最後の雷を懐かしむところが印象的でしたね。
光が遅くなって視覚と実時間がずれてしまう話もブラウンだったかな。

投稿: taki | 2011年3月28日 (月) 22時48分

光が遅くなるっていうのは、ちょっと覚えが無いですが、私が好きだったのは1ページに満たない短編で、

「XX博士は時間逆行装置を発明して、電源を入れ、逆行スイッチを押したし押をチッイス行逆、れ入を源電、てし明発を置装行逆間時は士博XX」

とかいうやつ。「ミミズ天使」も好きでした。

投稿: Picks Clicks | 2011年3月29日 (火) 00時03分

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