スロースリップで悩む
以下は希望的観測である。「こうだったらいいな」と思って書いていることなので、鵜呑みにしたり、真に受けてよそで吹聴しないように注意していただきたい。以下はあくまでも希望的観測なのだから。
まずこの図は2011年3月11日に始まった東日本大震災の震源を示した図である。震源は深さに寄って色分けされているが、マグニチュードはこの図から読み取ることができない(クリックすると拡大されます)。出典はこちら。
余談になるが、こうやって震源の位置と深さが分かっているのだから、時間を追って震源を3次元的に表示することが出来れば、余震を様相することができそうなものだと思うがどうなんだろう?
さて、日本人の大人ならたいてい知っていることと思うが、日本という国はいくつかのプレートの合わさるところに位置しており、それが多くの地震を生み出している。
ここで改めてプレートの配置と、先の震源の分布を比べてみれば、今回の大地震が太平洋プレートと北米プレートとの拮抗で発生したのだということがよくわかる。
では、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートとの拮抗はどうか? 3月11日の次の週あたりには長野県や静岡や九州で地震が起こってひやりとしたものだが、今のところこちらの拮抗は小康を保っているようだ(だから希望的観測ですからね)。
で、以前から気になっているのが、タイトルにした「スロースリップ」だ。
地震というのはプレートが別のプレートの下へもぐりこんで、もぐりこまれた方のプレート(今回は北米プレート)が跳ね上がるようにしてそのストレスを解消することによって発生する。しかしその跳ね上がりが徐々に行われたとすると、それは小さな地震がずるずると続くスロースリップという形になって現れる、のかもしれない(希望的観測)。
スロースリップは、2000年から2005年頃までに、ほぼユーラシアプレートとフィリピン海プレートとの狭間で観測されていた。この件については国家的見地からいろいろな機関で研究されており、例えば文科省ではこんなレポートが出ていて、こんな図が掲載されている。
でもこの報告にしても、「スロースリップでプレートのエネルギーが解消されているから、安全かもしれませんよ」なんてことはひとことも書いてない。そんな事書いて地震が起こったら、それこそ責任問題っていうか、自信を持ってそんなこと言える人はだれもいないのだ。
だから、私がこうやってBLOG界の片隅で「希望的観測なんですからね!」と断りながら自分を安心させようとしているわけだ。いやほんとにこれは希望的観測なのでね。
スロースリップをキーワドとして検索すると、いろいろ引っかかってくるので、興味のある人は調べてみてください。私がいかに「希望的」に書いているかがわかると思います。
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