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2011年7月 4日 (月)

ボーカロイドで悩む

ボーカロイドはつまりボーカル・アンドロイドで、ってことは歌うロボットなのだ。

ロボットと言ってもパソコンの中に棲むロボットだから、つまりはパソコンのソフトウェアなわけで、MIDIは符号化された譜面をインストメンタルな音楽という形で再生できるのだが、ボーカロイドはそれに加えて符号化された歌詞とメロディを「歌」という形で再生することができる。

だから、ボーカロイドはお店で買ってきてちょいちょいと歌わせるというわけには行かない。MDIなら音符を音程と強さと長さで入力してやればいいのだが、歌はそれに加えて歌詞の音節ごとに強さと音程とタイミングを設定してやらないといけない。これはなかなか大変な作業だが、「ヲタク」と言われる人たちはこういうのの果敢に挑戦するわけだ。

私もオタクの端くれなので、ボーカロイドの第一弾「初音ミク」が出たときにはおおいに心が動いたのだが、これはいくら時間があっても足りなさそうだと思ってぐっと我慢した。

そもそもボーカロイドは基盤となるMIDI系のソフトウェアの上にプラグインとしてインストールしなければならないので、操作性はそれぞれの基盤ソフトに依存するから、なかなか簡単にはいかないのだ。私の知り合いでも初音ミクに挑戦したものの志半ばで心折れて「弱音ハク」になってしまった人がいる。そうと知っていたらその初音ミクを引き取ったのだが、残念ながらその初音ミクはどこかへ売られて行ったらしい。

初音ミクが発売されたのは確か2007年だから、そろそろ安く出まわってもよさそうなものだが、未だに1万5千円くらいの価格をキープしているのは、さすがの商品力なのだろうなぁ。

オークションで安く出ていないかと、昨日もちょっと見ていたのだが、なんだか怪しい人がほかの高価格音楽ソフトと組み合わせて4980円という怪しい価格でオークションに出していて、曰く「商品はマニュアルのみです。ソフトはダウンロード出来るようにしますが、ユーザー登録はできませんので神経質な方はお避け下さい。」ということだったので、神経質な私は避けてしまった。

まぁ、あったらあったで楽しいのだろうけれども、まぁ当分はいらないや。

で、最近では米国トヨタがCMに初音ミクを抜擢したりして、なんかまた盛り上がっているらしい。Youtubeでも最近行われたらしいライブ・コンサート(!?)の模様を見ることができる。初音ミクは音だけでなくビジュアルという店でも素人参加でいろいろと作れるので、その動画をステージ上の半透明スクリーンに等身大に映写してライブコンサートができるのだ。

まず最初は「あたし(ボーカロイド)を買ってくれてありがとう」という歌「VOC@ROID」。

> 私があなたのもとに来た日を
> どうかどうか忘れないでほしいよ
> 私のこと見つめるあなたが嬉しそうだから
> ちょっぴり恥ずかしいけれど歌をうたうよ
>
> 言葉をくれたのなら、メロディと追いかけっこ
> でもなにか、なにか違う
> うまく歌えてない Ah
>
> パラメータいじり過ぎないで
> でも手抜きもイヤだよ
> アタックとかもうちょっと気を配って欲しいの
>
> ビブラートで誤魔化さないでよ
> そんな高音苦しいわ
> もっとちゃんと輝きたいのよ
> あなたの力量ってそんなモノ?
>
> 響かせてキレイなレガート
> 心揺さぶるフォルテ
> 一つ一つ作り上げて
> 命吹きこむから
>
> いつまでも一緒にいるよね
> どんな歌でも歌うから
> ずっとずっと忘れないでよね
> これからもずっと よろしくね

この歌詞はなかなかのもので、ヲタクの琴線に触れるものがあります。ボーカロイドの分際を良くわきまえているあたりも健気というか、なにかこう、引き込まれるものがある。

客席も大盛り上がりで、ライトペンっていうのか、初音ミクと言えばお約束になっている「ネギ」の形に細工したライトペンが痛々しい。

次は個人的な好みなので飛ばしてもらって結構なのだが、これもボーカロイドの気持ちを歌っているあたりが健気な「Electric Angel」

最後はどういう経緯でできた曲なのだかわからないのだが、「The Disappearance of Hatsune Miku:初音ミクの消滅」。極限まで音節を詰め込んでいる部分があって、何を歌っているのだかわからないが、最後のほうでは泣きそうになってしまった。

で、今朝の新聞によるとこのライブ・コンサートをアメリがでもやったんだそうで(7月2日、ロサンジェルス)、日本語の歌だったにもかかわらず、6000人が総立ちだったんだそうだ。

技術的なことを言うと、音声合成部分はヤマハが作ってボーカロイドメーカーに使用許可を出しているらしい。だから、各社から色々なボーカロイドが出ているが、やはり初音ミクが一番有名なんだろうなぁ。

技術的、といえばこの動画もすごいと思う。踊る体の動きはモーション・キャプチャと言って人間のモデルが踊るのをデジタル・データにするのだろうと思うが、髪の毛やネクタイの揺れを実に自然二再現しているのが素晴らしいと思う。一体どうやっているんだろうか? 時には髪の毛に手が触れて揺れたりもしているんだけど、そういうのもきっちり計算しているんだろうなぁ。すごいなぁ。


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コメント

ボカロ、恐るべしですねぇー
うちの娘はこの類の歌をカラオケで歌いまくってますよー

で、私はボカロみたいな声のPerfume で「レーザービーム」をジムで踊っています(#^.^#)

合成した音、いろいろ浸透してますね。

投稿: MIKI | 2011年7月 8日 (金) 23時25分

初音ミクの声は藤田咲さんという声優さんの声を元にしているんだそうで、ご本人が初音ミクのモノマネをやったというのはyoutubeにありました。

7月1日~4日にアメリカはロサンジェルスのNOKIAシアターでもこんなライブ・コンサートが開かれたそうで、5000人以上が集まって盛り上がったそうです。

ライブ・レポート
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/048/48120/

関連記事:中の人達が語る。
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/048/48251/?rank1w

投稿: Picks Clicks | 2011年7月12日 (火) 10時39分

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