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2011年7月20日 (水)

繁殖と進化で悩む

チャールズ・ダーウィンの進化論では「適者生存」ということが言われていて、これはつまりキリンの首が長いのは、高い場所にある樹の葉を食べられるようになった首の長い個体が環境に適応して生き残った、ということになる。

しかし、進化というものは何世代にもわたって実現されるものだから、単にある個体の首が短くて生き残れなかったとかいう話ではなくて、繁殖するときの配偶者の選び方によって進化の方向が変わるのではないのだろうか?

つまり、キリンのメスがオスを選ぶ判断基準が「首の長い人がいいわ」というものであれば話は整合するのだが、必ずしもそうでは無いようで、ちなみにキリンのオスは首を使って殴り合っての喧嘩の結果でメスを獲得する。首がポイントである、という点では整合しているのかもしれないが、なんだかすっきりしないな。

いきなり出したキリンの例があんまりよくなかったんだけど、動物の世界では求愛行動というのがごく普通に行われているのは皆様ご存知のとおりで、その求愛行動が進化に果たす役割というのが、はたして整合しているのだろうか?というのが今回の「お悩み」である。

つまり、鳥類で顕著なんだけれども、ダンスを踊ったり鳴き声を競ったりして、天敵に見つかったりしなんだろうか、と見ているこちらが心配になるくらい熱心に競いあうわけだが、鳥類には鳥類に都合があるようだ。

鳥類の繁殖行動は「交尾」というくらいで、文字通り尾を交わすわけだが、実際にそういう場面を見たことがなくてどういうものなんだろうなぁ? と思っていた。調べてみると、ほとんどの鳥類は他の類とは違って、え~とその、つまり凹凸の関係にはなっていなんだそうで、オスメスともに「交接孔」という孔を持っているだけなので、オスの意思だけで強引にどうこうすることができない。なので必ず両者の合意のもとに交接するのだそうだ。


Spiralpenisところが何事にも例外があるもので、鴨の一種ではこういう螺旋状のペニスをもっているのだそうで、これを受け止めるメスの膣はこの螺旋とは逆方向の螺旋となっていて、やはり両者の合意がないとスムーズな交接は行えないのだそうで、自分のDNAを残すのは厳しいものなのであります。

で、翻って我々人類ではどうなのか? つまり繁殖のための求愛行動とその選択肢はいったい人類をどういう方向に進化させるように出来ているのだろうか? 女性が男性を選ぶ方法、あるいは逆かもしれないけれども、それが次世代の資質を決めるのだとすると、例えば終戦直後の選択基準と、高度成長後の選択基準は変わってきただろうし、なんだかそのあたりが今の日本の不調の原因になっているような気がしてならない。

まぁそんな不調も、ひょっとしたらまたハングリーな次世代を生むやもしれず、(女子サッカーのナデシコみたいに)諦めることなく夢を持って前進していきましょうか。

翌日追記:

自分の書いたものを読んでみると、ちゃんとツッコミどころがあって、これhが「お悩み手帳」のご利益である。

考えてみると適者生存と配偶者を選ぶこととは関係がないように思う。配偶者を選ぶときに大事なことは子孫のバリエーションを増やすことであって、環境に沿った「適者生存」に整合した子孫を残すことはかえって良くない。

適者生存のために、環境に適合するような子孫を残すことは、環境の変化についていけなくなることを意味する。環境の変化に追従していくためには、子孫にバリエーションを作って、現在の環境には適合しないかもしれないけれども、環境が変化したときにはそこへ適合していけるような子孫を残さなくてはならない。

バリエーションのある子孫の中から、「適者生存」の原理に従って環境に適合した個体が生き残って次の世代を創りだしていくのだろう。

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