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2011年12月29日 (木)

豪快な戦争スリラーで悩む

Gensengeigeki_2近未来型の戦争スリラーというと、皆さんの努力と献身と犠牲のおかげで核戦争は回避できました、とかいうのがお決まりなのだが、この小説は違うね。小説が始まる前からすでに核戦争は始まっているのだ。

「原潜迎撃」:ジョー・バフ著 上野元美訳 ヴィレッジブックス。カバー付けないでみていると、「ん?何?ショーパブ?」という感じになる。

戦争しているのはドイツと南アフリカが組んだ「枢軸軍」と、世界のその他の「連合軍」だ。ところで枢軸ってどういう意味だろう? 第二次世界大戦も日独伊は枢軸とか呼ばれていなかったか? ドイツが絡むと枢軸になるのか?

まぁ枢軸はいいとして、こういう第三次大戦モノにはたいていドイツが選ばれるっていうのは、なんていうかまぁ、一次大戦もそうだったしなぁ、そういう風に見られる国なんだろうか?

内容はもう核魚雷撃ちっぱなしの核爆発もドカドカという豪快なもので、なにしろ核魚雷には爆発力を調整するパラメータがあって0.01キロトンから1キロトンぐらいまで爆発力を調整できる。これが何のためかというと、相手に手心を加えるためなんかじゃなくて、爆発したときに自分まで爆発の被害を受けないようにするためなのだ。

他にもおそらくは現存しない兵器なんかもたくさん出てくるので、兵器好きにはたまらんかったりして。原潜同士の息を呑む戦いも、いろんな戦略を駆使して楽しめる。

しかし、そういったメカ関係の訳が今ひとつなんだなぁ。訳者は女性なんだろうか? 機械の名前とか動作とかをうまく訳せてないし、ソフトウエア関係では「function」を機能と訳すか関数と訳すか悩んだりするのだが、そのあたりをまったく悩まずに「機能」と訳したりするので分けがわからなくなってる。

しかしこれは新しい分野だなぁ。数十km離れた原潜同士が息を潜めてソナーで探り合い、核魚雷を撃ちあう。更にそこへ新しいアイディアで戦術を編み出していく。これは面白かった。


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コメント

昔、アメリカで運用されていた核魚雷。
確実に2隻の潜水艦を撃破出来ると
言われていたそうですね。

1隻は敵、もう1隻は自分。
威力が強いから敵を探知して魚雷を撃てる
距離から核魚雷を撃つと核爆発の影響で
自分もやられちゃう、って事だそうで。
chachaさんご推薦の「U307」Amazonで1円
だったもんで注文し、ちょっと読んでみま
したが、う〜〜む、これはこれから面白く
なるのか?、と悩んでおります。

投稿: ををつか | 2011年12月30日 (金) 07時43分

それから、核兵器の威力の調整ですが、ほとんどの
核兵器についているらしいです、核兵器の作り方はトムクランシーの「恐怖の総和」に詳しいです。
超小型のシンクロトロンを作り、爆発前に中性子
を注入する量で調整するとか。プルトニウムを
中性子の反射材であるリチウムで包むのですが
その反射材の配置を調整しても反応量を変える
なんて事も出来ると思います。
自分も爆発に巻き込まれないために、40km位先
の第一コンバージェンスゾーンにいる敵潜を
空中を飛ぶミサイルに核爆雷を搭載したサブ
ロックを使って、というのがアメリカの戦術
でした。でも、40km先の潜水艦が本当に敵潜?
ってのか不確実なもんで、恐くて「使えない
兵器」ってなもんですね。

投稿: ををつか | 2011年12月30日 (金) 10時36分

トム・クランシーの「恐怖の総和」は確かに読んだんだけど、このBLOGにはその話を書いてないようです。ステーションワゴンに積まれた核爆弾の爆発の瞬間をマイクロセコンド単位で解説してたりしたんじゃなかったかな。

クランシーものをかためて読んだ時の話がこのへんに。

http://picksclicks.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-132a.html

「原潜迎撃」ではドイツの原潜が積んでいる原子炉の発電機が50HZだとか言ってて、50Hzとその高調波を検出したりしてます。更に音響レンズなんかも使ったりして、原作者はそんな感じで音響学とかにかなり詳しいんだけれども、訳者をそのあたりをちゃんと訳せてません。まぁ村の本屋(ヴィレッジ・ブックス)だから仕方がないか。

U307はつまんないですか? 内容は覚えてないけれども、悪い印象はなかったと思いました。趣味が合わなかったらスマン!

投稿: Picks Clicks | 2011年12月30日 (金) 16時52分

U307読んでいます、上巻が終わりました。
作者が意図的なのか、理解していないのか、フューズドアレイレーダーを小道具として変な使われ方をしてる。いもを焼くのはエピソードして面白いけど、SPY-1では、いもは焼けないよ、周波数も違うしね。

やはり訳がダメダメですね、米軍の軍艦内の職種名とか職種範囲なんて「世界の艦船」のバックナンバーをチョコチョコ調べるか、どっかに聞けば直ぐに判ると思うのですけどね。
まあ、面白がって下巻も読みます。

投稿: ををつか | 2012年1月 3日 (火) 09時51分

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