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2011年12月30日 (金)

下品な漫画に悩む

山上たつひこは「がきデカ」で有名だが、デビュー作(?)の「光る風」と「がきデカ」の間にこういう漫画を書いていた。

これらは恥ずかしながら私の秘蔵の書籍である。一番上にある「半田溶助女狩り」の表紙で分かる通り、変態方面に下品な漫画たちである。大掃除はしてみるもので、こんなのがひょっこり出てきたりする。何度も読んだのでこれらの本の内容は頭の中だけでなく体の奥まで浸透して、そこに封印されているのだ。でも捨てられないんだなぁ。

Yamagami

「半田溶助」は単にお下劣な漫画だが、この下の方にある「笑殺爆弾」や「喜劇新思想体系」はそののちのギャグ漫画の基本となったものである。漫画における革命は手塚治虫に始まり、山上たつひこのあとは大友克洋まで何も起こっていない。

山上たつひこの名前は知らなくても、「こちら葛飾亀有駅前派出所」はご存知のことと思う。この漫画の作者は秋本治だが、こち亀連載のの最初の頃は「山止たつひこ」と名乗っていた。のちに山上本人からの抗議で秋本治に変更したのだった。

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コメント

はじめまして
いや、懐かしいですね。全部持っていたのですが、子どもが大きくなったので、全部捨ててしまいました。その後、子どもが家を出たのを機会に「新喜劇思想体系」の復刻版を買いました。何度読んでも面白い。
近頃、山上たつひこ、時々雑誌に書いていることがありますが、パワーが落ちていますね。なにか、寂しい感じでした。小説でもあまり成功していない感じだし。

投稿: sugikan | 2012年1月 1日 (日) 13時37分

復刻版では未発表原稿なんかも入っているようですね。山上はこの頃がピークだったんじゃないかと思います。がきデカでは消耗する一方だったのではないかと。

今でも「のーやく・のーやく」とかお師匠さんネタとか一人で思い出し笑いなどしております。

投稿: Picks Clicks | 2012年1月 2日 (月) 00時08分

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