ディジュリドゥ買って悩む
「ディジュリドゥ」はオーストラリア原住民アボリジニの民族楽器である。ユーカリの幹をシロアリが食って空洞化させたパイプ状のものをトランペットやトロンボーンのように唇を震わせて超低音を鳴らす楽器だ。
3年ほど前にオーストラリアへ行ったときに、現地のディジュリドゥ専門店で買うか買うまいかさんざん迷った挙句に諦めたのであった。買っても練習するばっかりで発表する場がないし、練習するにしても超低音は近所迷惑かもしれないし、だいたい練習しててそれほど面白いものではない。それで当時のレートで4万円くらいだったし、持って帰るのも面倒くさいなぁ、ということで諦めたのだった。
ディジュリドゥはそれよりも数年前に小田原あたりのディジュリドゥ奏者の方とお知り合いになり、色々遊ばせてもらったりしたので基本的な音の出し方や倍音の出し方なども一応習得していたのだ。現地の専門店でもそういう感じで吹いてみると現地店員に「おお、やるな」とか言われて、買わずに店を出るのは非常に気まずかったのだった。
今日、たまたま(本当かな?)立ち寄ったハードオフで「リジュリード」と名付けられた値札の値段が3150円だったので購入即決。買ってからどうするとかはほとんど考えなかった。
自宅へ持ち帰って家人に文句など言われながらも吹いてみると、これは少し鳴りにくいものであることがわかった。吹き穴を覗き込んでみると真っ暗で向こうが見えない。息は通るのでふさがっているわけではなさそうだが、損失が大きい感じに隘路になっているのかもしれない。長軸ドリルで穴を広げる必要があるかもしれない。
まぁ、出来の悪いものほど可愛いからかわいがってやろうと思って、付属していた運搬用の袋に入れてみると、袋の長さが足りなくて10cmほど飛び出してしまう。さすがに超廉価品である。ちなみにディジュリドゥの長さを測ってみると134cmだった。計算してみるとBの音になるのではないかと思う。オーストラリアで買おうとしていたものがB 管と呼ばれていたもので、ディジュリドゥとしては長い部類に入るのだが、それと同等品なのだろうか?
でもまだ最低音を出せていないので、音をお聞かせすることはまだできない。っていうかまだ正月気分でそういうのをちゃんと測定したり録音したりという気分でないので、もうちょっとまっていただきたいのだ。
翌日追記:
買ってきたままのディジュリドゥを鳴らした音はこんなものだった。
「Dijurido01.mp3」をダウンロード ディジュリドゥ無改造
本来ならばもっと低い音が出て、その通奏低音に乗せて倍音がびょびょビョンびょビョンという感じになるのがディジュリドゥの醍醐味なのだが、どうも内部の空間が狭すぎるようでうまく倍音で共鳴しない。さらには吹き口がちょっと私には大きすぎるようで、これも何とかしたい。今、この演奏(?)での最低音は65Hzで、私の計算の半分だが、そうなのか、1/4波長で共鳴するんだな。
周波数分析の結果はこんなふうになっている。
これからちょっと荒療治を行うので、その結果をお楽しみに。
翌日夜追記:
とにかくドリルで穴を広げてみようというわけで、ドリルと延長軸を用意する。
延長軸とドリルを接続するとこんな長さになって、ディジュリドゥの半分以上の長さになる。
これでゴリゴリと穴を広げようとしたのだが、ユーカリの木というのは思ったよりも硬くて、思ったほどにドリルが進まない。木屑も意外に出ない。その代わりに消しゴムのかけらみたいなのが落ちてきた。わざと詰めてあったんだろうか?
もうちょっと細いドリルから始めたほうがよかったかもしれない。
というわけで、工事は続行中。音の出方は少し良くなった。
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コメント
あっははははは~~~! 何だか奥様の声が聞こえてくるような気が致します。(笑)
また、変なの買いましたねえ?
重低音の音、聴いてみたい気もしますが、嵩張りそうですねえ。
投稿: すやきん | 2012年1月 3日 (火) 02時21分
重低音が出るようになればいいんですけどねぇ。
でも、出たとしても聞く人は10秒で飽きると思います。
投稿: Picks Clicks | 2012年1月 3日 (火) 09時19分
ぷっ!
邪魔くさっ!
投稿: しーぷりん | 2012年1月 3日 (火) 10時22分
この程度のことで「邪魔くさい」なんて言ってると、立派なヲタクになれませんよ。
投稿: Picks Clicks | 2012年1月 3日 (火) 18時59分