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2012年10月 8日 (月)

電動兵器で悩む

しばらく投稿できてなかったので、タイムリーなネタをたくさん逃している。あんまり手遅れでないかもしれないものから書いていってみよう。

まずは、先月公開された韓国製の無人自爆型攻撃機、その名も「Devil Killer」。今年の1月だか2月だかに試験飛行に成功したというのだが、本当かなぁ?

Devilkiller1

全長1.5m、全幅1.3mということで小型軽量低価格を売りにしている。胴体断面は逆三角形っぽくて、主翼も三角形とかっこいい。

しかし、ここでよく見ると動力がダクテッド・ファンだ!?直径15cmくらいのファンが機体後尾の左右についているのだが、なんとこれが電動だというんだなぁ。

機体重量はなんと25Kg、搭載する炸薬は3kgだという。これが時速350~400Km./hで飛んでいって標的に突っ込んでいくわけだ。おととしの北朝鮮からの砲撃に対応して、北朝鮮軍の海岸砲台(海岸の崖の横穴から攻撃してくる)を攻撃するために作ったらしい。
しかし、このサイズで25Kgの機体を電動のダクテッド・ファンで飛ばすというのはちょっと考えにくい。2.5Kgならぎりぎりでわからなくもないが、25Kg? 無理だろう。航続距離が40Kmとかいう話なので、10分くらい飛べるのだろうか? どんな電池積んでるんだよ? 本当に飛んだのかなぁ? 実際に飛んでいる動画がないものかと探したが、どこにもないようだ。
後ろから見るとこんな感じで、機体の前半分がかっこいいのに対して尾翼まわりの投げやり感がなんとも。全体としてノリで作ったような感じだ。

Devilkiller2
25kgというのは、兵器としては軽量なので、普通の車のルーフにカタパルトごと乗せて運用できますよ、というのが売りらしいのだが、本当に飛ぶんだろうか?いろいろ計算と貸してみたんだけど、25Kgの機体を400km/hで、しかも電動で飛ばすっていうのは無理なんじゃないかと思うんだがなぁ。

主翼をたためるようになっているらしいので、このままカタパルトから発射するんだそうだ。
Devilkiller3
この兵器展示会で配布されていたらしいパンフがこれ。カタパルトから発射直後は幅が狭くなっている。尾翼はどうしてるんだ? 昔のドイツ空軍が好きだったヴァルター・エンジンでも使うつもりかな?
Devilkiller4


電動つながりなのでついでに書くんだが、電動自動車のテスラmodel-Sというのが発表された。これが航続距離450kmだったかな? ネタを暖めているうちに忘れちゃったが、それくらい走れるなら使えると思った。車体重量が1700kgというのは覚えていて、そんなに重くて大丈夫なのかと思った。ウチの車(ガソリン、FR)でも1500kgだぞ。電池が重いのかなぁ?
Teslas_2

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飛行機」カテゴリの記事

コメント

韓国の無人攻撃機とやら(自爆型なんだからミサイルとストレートに言えば良いのに),400km/hの設計とすると,主翼が三角翼てのが解せませんね。尾翼が矩形翼なんだから,主翼も矩形翼で良いのにね。本体の長さとコンテナの大きさの比を見ると,後ろに固体ロケットモーターが付くんじゃ無いかな?。電池自動車には凄く魅力を感じているのですが,共同住宅に住み,駐車場も屋外の共同設備ですと充電が難しいですね。航続距離も400km位は欲しい所。

投稿: ををつか(をたくな講師) | 2012年10月 8日 (月) 22時52分

主翼が三角なのは、コンパクトに畳むためのようです。本文に写真を追加したのでご覧ください。

模型飛行機の話ですが、500gの機体を飛ばすには80~100Wの電力が必要です。機体が1.5~2Kgになると400W級のモーターと電池が必要になります。なので、25kGっていうと4KWくらい必要になるなぁとか思ってましたが、リチウムイオン電池は200Wh/Kgなんだそうで、そうすると20Kgの電池を積むと、4KWで30分~1時間くらい動作できます。まったく不可能ではないかもしれない。

しかし、直径15センチのファン二つに4KWぶちこんで、ちゃんと推力に変換できるのかは謎です。

電気自動車にはあんまり魅力を感じないんですが、原子力発電がなくなったりすると、電力コストが無視できなくなるでしょうね。

投稿: Picks Clicks | 2012年10月 9日 (火) 21時18分

時速400kmなら後退翼の必要無いし,矩形翼の方が折畳みもしやすいと思うし,というのが感想。たしかにダクデッドファンの径が小さ過ぎるし,4kwのモーターって結構大きく重くなると思うしね。もし,4kwで15cmのファンを回すなら,50ccのバイクのエンジンでも5馬力(4kw)は楽に出せるのだから,内燃機関を使った方がずっと効率の良い推進機関になり,かつコストも低く,ペイロードも小さくなりますね。全体的にアンバランス感が強いですよね。

投稿: ををつか(をたくな講師) | 2012年10月10日 (水) 00時38分

ちょっと間違い。
”ペイロードも小さくなりますね。”
ではなく,

バッテリでは無く液体燃料なら容量重量は1/10位になるので,その分ペイロードは大きく取れますね。

投稿: ををつか(をたくな講師) | 2012年10月10日 (水) 00時40分

なるほど、計算してみると5馬力で25kgの機体を400Km/hで飛ばすことはできるようですね。この速度で滑空比13%くらいを確保できれば飛びそうです。ちょっとイメージするのは難しいけれども、相当高能率のプロペラをつかわないと難しいでしょうね。

ただし、私が本文中で言っている4KWというのは入力パワーなので、おそらく出力は半分以下だと思います。

投稿: Picks Clicks | 2012年10月11日 (木) 23時01分

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