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2012年10月 6日 (土)

景気浮揚に悩む

バブル崩壊から20年になる。

不景気ってとはどういうことかというと、つまり人々が贅沢をしないということなんだと思う。人々が贅沢をすればその過剰な消費が多様な産業を潤し、金の流れが豊かになるのに対して不景気になると人々が最小限の消費しかしなくなって金の流れが限られたところのみになってしまう、のではないか? 違う?

景気を浮揚させるには人々に浪費させれば良いのだが、そのためには給与を上げないといけない。ところが、給与を上げると企業の競争力が落ちて雇用を継続できなくなってしまう。ここのところをなんとかできないものだろうか?

給与を上げることによって競争力が落ちるのは、消費者が同じ諸元なら安いものを選ぶからだ。これは特に不況の時にその傾向が強くなるので不況から抜け出すことがなおさら難しくなる。思えば100円ショップなんてのができ始めた頃から日本の不況定着は既定路線になっていたのではないだろうか。

不況から脱出するには、「安いという理由でものを選ばない」ということなんじゃないだろうか。そりゃ無理か? っていうかそれを率先して実践してきたのがほかならぬこの私だったりするので、説得力kも何もあったもんじゃないんだが。

でも、例えば車を運転するときに「車間距離を大きく取る」というのが結局は車の流れ全体をスムーズにすることであるということが徐々に広がってきているように(気のせいか?)、「安いものばっかり買わない」ということをなにかうまい表現で広めて行く事によって、新しい金の流れを作れるんじゃないかと思ったりするのだ。
「値段以外の条件での消費行動を促進する」ということをなにかうまいこと流行りにできないものかね?

…と、狭い視点から狭い範囲だけ見ての提言。

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コメント

その意見,概ね賛成です。

不景気って雰囲気の元「激安ブーム」なんてのをマスコミが煽り,余計デフレの傾斜を強めているなんて思います。
まあ,人口の減少,生産の海外移転など様々な要因が有るのでしょうけど景気の動向はみんなの「気分」に左右される要素が強いように感じます。政府は「仕事を作る,雇用を確保する」って点にもっと力を入れ,そっち方面に予算処置を多くとるべきだろうな,なんて思うのですけどね。

投稿: ををつか(をたくな講師) | 2012年10月 6日 (土) 14時12分

しょせん私は素人なので、ここに書いたロジックにはきっと追いきれていないロジックパスがあるのだろうと思いますが、マクロに見て「グローバル化による低賃金地域(中国)に富が集中する」ということによって、好況・不況のサイクルが回らなくなってきているように思います。

中国人民の覚醒によって賃金が上がらないとこの動向は変わらないでしょうから、「安くはないけれどもこちらを買う」というムーブメントを生起させないとなんともならないですね。

昔の「国産品愛用運動」みたいなものでしょうか。

投稿: Picks Clicks | 2012年10月 7日 (日) 12時52分

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