人質事件に悩む

人質をとるのは卑怯だ。卑怯だが効果的だ。

政府がいろんな情報を集めようとしていて、その保全には万全を期するとか言っているが、保全のためのキーマンが人質をとられるなどして脅迫されると、万全のセキュリティもあっという間に無意味になってしまう。

人質事件を早急に解決するには、犯人とのコミュニケーションを行わないことではないかと思うのだがどうだろうか。犯人はあらゆる手段を使って人質を解放する条件を伝えようとするだろうが、メールは無視し、電話には相手が理解できない言語で対応するなどしてとにかくコミュニケーションを拒否する。

小規模な人質事件で考えると、人質の頭に拳銃を突きつけて「武器を捨てろ、おまえもおまえもおまえも、そっちのおまえもだ。さもないと人質の命が･･･」とか言っているうちに射殺してしまえばいい、ということで。犯人に言いたいことを言わせてしまって、しかもそれをこちらが理解したということを知られてしまったら、もう相手の言うことに従うしかなくなる。

だから、コミュニケーション経路が確立する前に強行解決を図るか、強行解決できなければコミュニケーションの確立を遅らせるしかない。

むちゃくちゃなことを言っているように思うかもしれないが、各国政府がよく声明しているように「テロリストとの取引には応じない」というのも、基本はディスコミュニケーションなのだから、そんなにおかしなことじゃないと思うんだけどなぁ。