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2013年2月11日 (月)

超小型無人偵察機に悩む

無人攻撃機というのはいろいろあるが、攻撃するには武器弾薬を運ぶ必要があるので相当量の重量を運ばなければならず、そうすると強力な動力が必要になってまた重量が増えてしまう、という悪循環。

ところが、割り切って「偵察だけでいいや」ということになると、思いっきり軽く小さくできる。要するに趣味のラジコンにカメラを積むだけでも間に合うので、これはいろんなものが出てきそうだ。

そんななかで注目すべきモノが出てきた。この写真で兵士が右手で持っているモノに注目されたい。ブラック・ホーネットという名前がついている。「黒スズメバチ」?

Blackhornetnano
全長100mmだが、ローター直径が120mmということだから、CDと同じサイズの回転翼をもっていることになる。メーカーのサイトで緒元を見てみると、重量16gで最大速度10m/秒、飛翔時間25分、電波の到達距離は見通しで1000mとある。

Nuavfeb13 搭載しているカメラの解像度はわからないが、パンとチルトができるということだ。チルトは必要だろうけれどもパンはいらないんじゃないんだろうか?

それにしても16gというのはすごい。500円玉が7gなので、500円玉2枚、あるいは50円玉4枚の重量で25分も飛べるのか? パン機能まで入れて、そのモーター重量と消費電力などに、えらく余裕ぶっこいているんだが、本当に製品化できてるんだろうか?

そんな私の心配をよそに、英国軍はこのスズメバチを160機発注したということだ。すごいなぁ。

おもちゃとしても使えると思うので、どんどん大量生産して高品質低価格にしてくれると面白いと思うのだがなぁ。

2月12日追記:

米軍はもっとすごいことを考えているらしい。
Mosquit
米軍とジョン・ホプキンス大学が開発しようとしているのがこんなに小さな偵察機。カメラとマイクを装備して、小さなスパイとして働くのはまぁ想定内だが、こいつは小さな針を持っていて、まず対象者のDNAサンプルを採取したりする。さらにはその針をつかって、追跡用のマイクロデバイスを皮下に埋め込んだり、必要とあれば毒を注入したり、ということも考えているらしいのだ。

しかし、かつてはこういう小さい機械は日本の独壇場だったんだけどなぁ。京商とかキーエンスあたりがあっと驚くようなのを作ってくれないかなぁ。

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飛行機」カテゴリの記事

コメント

パンとチルトは,ソフト的に飛行姿勢の制御で実現するって事では有りませんかね?

戦場で陣地の築城時には,かすみ網の設置も必要とか,超小型無人偵察機を撃墜するために,超小型無人戦闘機とか,軍備拡張には際限がありませんね。

投稿: ををつか(をたくな講師) | 2013年2月12日 (火) 09時10分

緒元には「Steerable EO Camera (pan/tilt) 」と書いてあるので、やはり上下左右にカメラを振れるんじゃないでしょうか。

例えばホバリングしているときにもっと下を見たいと思ってピッチコントロールで機体を前傾させたら前進してしまいますよね。

機体の重心を前にずらせて機体を前傾させ、ピッチコントロールで踏ん張ってホバリングの位置をキープすることも可能でしょうが、重心位置を変えるためにモーターを積むなら、カメラをチルトさせるサーボを積むんじゃないですかね。

投稿: Picks Clicks | 2013年2月12日 (火) 21時34分

小型化の勢い凄いですね〜,一番気になるのはエネルギー源をどうしているか?,ですね。たしかにヘリの制御を考えたら,細かい動きをヘリにさせるよりカメラを動かす方が楽ですかね。陣地構築時にかすみ網どころか蚊帳をつらないとダメなんてね。

投稿: ををつか(をたくな講師) | 2013年2月13日 (水) 08時10分

かすみ網とか蚊帳とかの物理的な防御じゃなくて、電磁シールドするとかして電波を遮断する方向に行くんじゃないでしょうかね。

ナノマシンなんかに進入されたら、蚊帳でも通り抜けられちゃうので。

エネルギー源は、電池を持つんじゃなくて、空気中の水分なんかを使って発電するとかそういうエコロジカルなものになるのかもしれません。

投稿: Picks Clicks | 2013年2月14日 (木) 22時02分

空想の世界ではない感じで、にまにまと読ませてもらいました。
医学と軍事については、ナノテクとバイオテクの融合が盛んですから、開発としてはGOでしょうね。
化学から最小の物理化学。自分の限界は量子化学の物理的なところが冷や汗モノでした。
電池の件もそれこそミトコンドリアからのとか機能的なエネルギーのとり方を実用化できるのかなぁって思ってしまいました。

投稿: べね | 2013年2月15日 (金) 16時16分

電池もたとえば植物の体液を電解液として動作するようなものを作って、放電とともに電解液も劣化していくのだけれども、植物の自然治癒力によって電解液が常に良好な状態に保たれるような、そんな生体電池みたいなのができるじゃないかな。

さらにはバクテリアを使ったバクテリア電池とか、酵素電池とか? などと妄想が止まりませんが、こういう電池だとCPUもゆっくりとしか動かせないし、高速通信なんてまず無理。動力としてもとても飛んだりはねたりはできないから、ミミズみたいにのたりのたりと這い蹲るんでしょうね。

そうすると、通信は地中通信かな。地面に電極を立てて半二重通信するのかな。

投稿: Picks Click | 2013年2月15日 (金) 19時49分

トピックと全然関係ないですけど、昨日は梅田で軽音JazzのOB発表会というのがあったらしいですが、私らよりもずっと若い世代だったようです。
FBに軽音のサイトができてました。OB会でこの若さかと驚いてしまいました。

https://www.facebook.com/kobe.univ.jazz

投稿: taki | 2013年2月24日 (日) 16時19分

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