新聞の電子化で悩む
ガッツ石松がデジタル朝日新聞のCMで「人生が360度変わった」とか言っているが、新聞が完全にデジタル化したら新聞配達の仕事はなくなってしまうわけで、それこそ人生が180度変わってしまうことにあると思うのだが、それを敢えて新聞配達店を舞台にしてCMにしてしまうということは「新聞配達店を見捨てないよ」というメッセージが込められているのだろうか?
朝日新聞のデジタル版は、通常の新聞料金に月あたり500円の料金を追加することで利用できるのだが、今のところあまり魅力を感じないなぁ。むしろ完全デジタルの契約になれば、新聞紙の始末をしなくていい分楽になるかもしれない、と考えたりもしているが、なにしろ通常新聞の契約を数カ月先まで結んでいるので、かんたんに切り替えることはできない。
でも、PCとかタブレットの画面で新聞を読むのはどうなんだろうなぁ? 今ひとつピンとこないっていうか、パッと見て見出しが一覧できるというふうな見方ができないから、やはり「新聞を読む」というより「WEBページを閲覧する」という感じになってしまうのではないだろうか。
そうなるとおそらく、新聞の編集というのも新聞のページを画面上に再現するのではなくて、WEBを相当に意識した作りにしないといけないだろう。読む側もトップページからのリンクを辿って行くというWEBの作法に従うことになるだろう。そうすると、新聞のような雑多で必ずしも体系的になっていない情報を網羅的に読むのはなかなか難しいのではないか。
電子化すると新聞で提供される情報の質も変わっていくのかもしれないが、紙の新聞のようにページを順次めくっていくような読み方とは違った扱いが作り手にも読み手にも求められそうだ。
というわけなので、新聞の電子化というのはまだまだ時間がかかるのではないだろうかと思う。
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コメント
産経新聞のデジタル版が最終版の紙面をそのままデジタル化しています。使いやすいのかな?,拡大縮小を繰返しながら読む事になるので,読み方は変わるでしょうね。
投稿: ををつか(をたくな講師) | 2013年3月11日 (月) 08時30分
ピンチ・イン/ピンチ・アウトは便利だけれども、それを前提にインターフェースを決められちゃうとつらいですね。
かと言って、メニューをたどるのも煩わしい。誰か頭の良い人が、なにか新しいインタフェースを考えてくれるでしょう。
投稿: Picks Clicks | 2013年3月11日 (月) 21時17分