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2013年4月20日 (土)

巨匠の演奏に悩む

まず、この演奏を聞いていただきたい。曲のはじめの一部分だけだが、ギター一本の演奏とはなかなか信じられないはずだ。曲名はあえて伏せる。
「Cavatina-1.mp3」をダウンロード

演奏しているのは Gene Bertoncini 。この人との出会いその演奏については別項として投稿している。

で、このたび、彼の演奏を採譜した楽譜を手に入れた。昨年11月に発行されたものだが彼のサイトで紹介されているので、本人の監修が入っているのかもしれない。


紹介した演奏の譜面がこれだ。

Cava13

これはスゴイなぁ。恐れ入ると同時に恥じ入ってしまう。普段いつもやっている「できる範囲のことを無理せずにやる」という姿勢に比べて、このアレンジはどうだ。

私なんかがやっているのは、コードフォームから「弾ける範囲」の音を選んでテキトーに鳴らすというものだが、巨匠はおそらくメロディに対するカウンターメロディを作ってからそれを指板上に展開しているのだろう。いや、カウンターメロディを考えるときにすでにその実現可能性を見抜いているのだろうか? それもありえるなぁ。
だって、最初の小節を弾こうとすると、こういう指のポジションになる。こういう(私にとっては)無理な運指がどんどん続くのだ。これはなかなかたまらんよ。こういうのはクラシックギターでは当たり前なんだろうか?

Cavatina1pos

これでも中指は浮いていて、次の音に備えているのだが、5弦を押さえている薬指がある事情により寝てしまっていて4弦に触れたりする。そこんトコをなんとかしないことにはこの曲だけでなくて、だいたいクラシックの曲は全部無理ということになる。

うまく弾けなくても、この曲集は少なくとも指のストレッチにはなるし、キモチのストレッチという意味でも役に立つんじゃないかと思う。うまく弾けるようになれたらいいなぁ。

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音楽」カテゴリの記事

コメント

う~む、友人としてはっきりいいますと、クラシックでは当たり前というか、よくある運指ですね。

ところでこの編曲を見て村治佳織さんの弾いている”Tears in Heaven"を連想しました。キーも同じだし、ちょっと似てますね。YouTubeのは、音と映像が残念ながらずれちゃってますが聞いてみてください。

http://youtu.be/ry23Xm1WNH4

私はこの楽譜を買って時々練習してます。前半は何とか弾けるんですが、アルペジオの運指はBertoncini氏の楽譜の比ではありませんで、まだ手付かずです。村治さんはそんなに手が大きくもないだろうに、あのスピードで弾くのは神業です。

投稿: taki | 2013年4月22日 (月) 22時10分

やっぱり普通ですか。うむう、そうですか。

例えばこの曲の譜面の1小節目で言うと、1弦の小指をいつ放せばいいかよくわからないんですよ。譜面のとおりに3拍引っ張っちゃうと、3拍目の1弦開放が鳴らせなくなってしまう。かと言ってテキトーに放すと、開放弦が鳴ってしまう。3拍目をめがけて放すと、プリングオフ的に音が出てしまって音量がコントロール出来ない。

とまぁ、そんなこんなでクラシックギター初心者的な疑問がいっぱいです。

投稿: Picks Clicks | 2013年4月22日 (月) 22時56分

クラシックの場合も音符通りの長さに弾いていない場合は多いです。あくまでそういう気持ちで弾くってことですね。

1小節目は、D#を弾いた後、1弦の開放弦を弾く直前に小指と人差し指を離すのが原則でしょうが、難しいので、D#を弾いた直後に小指は浮かします。この時、ちょうど人差し指の腹が1弦を消音しています。で、次に1弦、2弦と開放弦が続くので、人差し指を離す。離すと言うよりは浮かすという感じでやると良いのではないかと思います。

この間、5弦の薬指は支点のように押さえたままですが、しんどい場合は4弦のF#をひくときに離してしまうか、1弦の開放弦をひく時ですかね。ただし、離すときに弦を引っ掛けて開放弦を鳴らさないように弦に触れたままで消音するとよいです。

しかし1小節目よりも2小節目の2弦F#-Eのスラーとか、3小節目なんかの方が難しいと思いますが。特に3小節目の低音側の5弦C#から4弦G#の跳躍が難しいですね。

クラシックの場合、伸ばす音も重要ですが、よけいな弦が鳴らないように常に左手も右手も消音をしながら弾いています。

投稿: taki | 2013年4月23日 (火) 23時13分

ご丁寧にありがとうございます。

そう、3小節目も難しいです。っていうかずっとこんな感じです。正直、とても弾きとおせる自身はありません。

実は左薬指を一度骨折しておりまして、20度くらいしか曲がらないので、指板に対して立てて押さえるのが難しいのです。でも何とかがんばってみます。

投稿: Picks Click | 2013年4月24日 (水) 22時30分

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