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2013年5月 1日 (水)

小さな港町で悩む

真鶴と聞いても、漠然と神奈川の何処かだったかなぁ? とか思うくらいだった。いや、それとも若狭湾のほうだったか? あれは舞鶴だったか?
調べてみると、真鶴は神奈川県の南西の端に位置する小さな半島だった。いや、熱海のちょっと手前と言ったほうがわかりやすいか? 大昔に箱根山が火山だった頃、箱根山から流れだした溶岩が海に流れ出して固まったのが真鶴半島ということだ。半島の形が羽を広げた鶴の形に見えることから「真鶴」と呼ばれることになったらしい。
Manadurumap
そんなふうに真鶴についてなんにも知らなかった私が真鶴に興味を持ったのは、こんな記事を読んだからだ。とりあえずタイトルだけ紹介すると、
■世界から評価される「草の根デザイン実験都市」、真鶴町
■転入・視察が後を絶たない、小さな港町の「美の基準」
ということだ。
美の基準8原則は以下の通りである。
(1)場所
 建築は場所を尊重し、風景を支配しないようにしなければならない。
(2)格づけ
 建築は私たちの場所の記憶を再現し、私たちの町を表現するものである。
(3)尺度
 すべてのものの基準は人間である。建築はまず人間の大きさと調和した比率をもち、次に周囲の建物を尊重しなければならない。
(4)調和
 建築は青い海と輝く緑の自然に調和し、かつ町全体と調和しなければならない。
(5)材料
 建築は町の材料を生かしてつくらなければならない。
(6)装飾と芸術
 建築には装飾が必要であり、私たちは町に独自の装飾を作り出す。芸術は人の心を豊かにする。建築は芸術と一体化しなければならない。
(7)コミュニティー
 建築は人々のコミュニティーを守り育てるためにある。人々は建築に参加すべきであり、コミュニティーを守り育てる権利と義務を有する。
(8)眺め
 建築は人々の眺めの中にあり、美しい眺めを育てるためにあらゆる努力をしなければならない。
はっきり言って、これらの原則を100%理解したわけではないのだが、なんだか意欲的である小さな港町というのが気になったので、ミニドライブという形で行ってみた。
道順は単純で、横浜新道から湘南バイパスを抜けて茅ヶ崎西から国道1号を西へ、大磯あたりから海岸沿いの134号を走ると真鶴道路(ETCじゃないので、料金は手渡し)に入るのだが、入ってすぐのインターで降りないと、この道路は真鶴の地下をくぐって半島の反対側へ抜けてしまう。で、そのインターの名前が「岩」という豪快な命名。
ミニドライブなんだが、天気も良かったこともあって富士山が何度もきれいに見えたのが嬉しかった(運転中だったので写真は撮れない)。
目的地を「真鶴町役場」にして道をカーナビに任せたので、半島の付け根辺りの役場に連れて行かれたが、周りにあ面白そうなものはなんにもない。そりゃそうか。そこから丘を一つ越えて半島付けの北側にある漁港へ行ってみる。
漁港近くにはさすがに魚料理の店が沢山あるが、お昼時にはまだ時間があったので遊覧船乗り場の駐車場に車をいれてしまう。丁度というか遊覧船は出て行ったばかりだったので、車をそこに残して漁港周りを歩いてみる。神奈川の漁港ならやはり特定第三種漁港の三崎が一番で、三崎に比べると規模も魚の種類も見劣りがする。
先の「8ヶ条の原則」の効果なのか、観光地っぽさがあんまりない感じで、観光地によくある「ご当地ソフトクリーム」にはついにお目にかかれなかった。土産物屋もない。喫茶店もない。料理を出す店は多すぎない程度にあるが、漁港近くでは漁師料理のような豪快系の料理が多そうな感じがしたので、店には入らなかった。
実は「観光」という言葉には偏見があって、それは郷土愛を切り売りすることなんじゃないか、と思っていたりするので、こういう薄口の観光地というのは好感が持てるのだが、私の偏見もごくごく浅い考えなので、ある日突然に別のことを言い出すかもしれない。
Shark9 薄口の観光客あしらいの代わりに、魚市場の二階にある「魚座(さかなざ)」という町営のレストランみたいなのがあったので覗いてみるがこちらはお客がいっぱいだ。なぜかミニ水族館みたいなのがあって、水槽越しに道路が見えたりする。
他にも海産物を売っている店なんかもあったりするので、遊覧船が終わってからなにか買うことにして、そろそろ時間なので遊覧船に乗り込む。遊覧船は一時間おきに毎正時出発だ。漁港から半島突端の三つ石と呼ばれるところまで30分ほどで往復する。
遊覧船は60名くらいの定員だが、乗船客は30名くらいだったかな。船内ではかっぱえびせんの小袋を二袋100円で売っていて、これで何をするかというと、舟に寄ってくるゆりかもめにエサとして投げてやるというのだ。
Kamome_2
写真を撮ってみたが、角度が悪かったかかもめの数が少なく写っている。本当はこの倍以上いたのだ。かもめに混じってトンビもエビセンを狙ってか2話ほど付いてきていた。このトンビが海面近くまで落ちていきつつ海面スレスレで持ち直すというおかしな飛び方をしていたのだが、魚を狙っているようでもなく、なんだかよくわからない。
遊覧船を降りて、海産物の店で新鮮な干物などを買ったりなんかしたが、食事にはまだ早いかということで車を出して半島の稜線を走って半島突端までの到達を狙う。その道中で気が惹かれるレストランでもあれば入ってみようかという日和見ドライブだ。
稜線を走る道路沿いには店も少なくなるが、漁港にはなかったイタリアンレストランやカフェっぽいものもちらほら見られる。そんな中で「海辺の途中」というおしゃれなカフェ・レストランに目が行ったのだが、半島突端へ向かっている時には駐車場が小さいように見えたので通りすぎてしまったが、突端まで行っての帰り道では「⇒P」という看板が脇道を指しているのが見えたので入ってみた。
「海辺の途中」はなかなか凝った作りのカフェで、レストランの上階が客が着席までの時間を過ごす待合室になっている。この待合室が眺めも良いなかなかに綺麗な部屋で、厨房もあるみたいだからここで接客する計画もあるのかもしれない。順番を待ちながらWEBで見たこの店のページの「東洋のアマルフィ」というのはちょっと言い過ぎなんかじゃないかと思うが、言いたいことは分かる。
Seaview
位置的には漁港を見下ろす位置にあるはずなのだが、角度の関係で広々とした海しか見えない。これはなかなかいい景色だ。この景色を見ながらの食事は拾い物だった。

というわけで、「世界的に注目される草の根デザイン」というのはよくわからなかったものの、「いやらしくない観光地」への気持ちの良いドライブでした。

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コメント

真鶴は海岸に沿った森林を大切にする事で岸付の魚を増やし沿岸漁業を成功させている事でも有名ですね。町の建築基準を読むと安藤 忠雄的コンクリート打ちっ放し巨大建築はダメよ。という事ですね。

投稿: ををつか(をたくな講師) | 2013年5月 1日 (水) 11時59分

真鶴には中川一政の個人美術館があってこれがなかなか。

投稿: JazMys | 2013年5月 1日 (水) 12時19分

>海岸に沿った森林を大切にする事で…

なるほど、そういえば半島の周囲を回るような道路がなくて、なんでだろうと思っていました。稜線の道もどちらかと言うと利便性よりも自然保護を意識していたような気がします。海のすぐ近くなのに、相模の山奥を走っているような道でした。

>中川一政の個人美術館

たしかにありました。半島の突端あたりの道路は一方通行になっていて、ループ状になっています。そのループに「貝類博物館」と「中川一政美術館」がありました。どちらも車を停められなくて素通りしてしまったのです。今週末にもまた行くかもしれません。

投稿: Picks Clicks | 2013年5月 1日 (水) 20時58分

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