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2013年5月12日 (日)

SATA3のHDDで悩む

メインで使っているPCは、そろそろ5年になるのかな。昨年HDDがクラッシュして精神的にも大打撃をくらって、大容量HDDに換装して再度システムを構築したのだが、どうも具合が悪い。

症状としては、要するに音楽を再生しているときに音が途切れる、というものだ。これはネット上の音楽でもハードディスク上の音楽でも同様だ。どちらかというと、ネット上の音楽のほうが症状としては厳しいかもしれない。常にCPU使用状況が高い状態で、何をやらせても遅い。特に音楽関係をこのPCで処理するつもりなので、これは非常に具合が悪い。

原因としてはいろいろ考えられるのだが、最初に疑ったのはネット関係だった。このPCは前から通信スタック(システムソフト)がどうもだめなような気がしていてスムーズなストリームで流れてくるはずのものが脈動的であったりしたからだ。ネットというのは相手もあることなので、一概にPC側だけの責任とも言い切れないのがつらいところだ。

メモリも問題かもしれない。3月ごろにメモリを増設したのだが、複数メモリモジュールのアンバランスなんてことがあるかもしれない、と心配したり。この件についてはblogを一本書けるくらいいろいろとあったのだが、またそれは別の機会に。

しかし、HDDは買い換えたばかりなので、まず問題はないだろう、と思っていたのだった。

で、ある日思い立ってベンチマークをとってみることにした。結果を見てびっくり。なんとHDDの読み書き速度が超遅いことが判明。3Mbyte/Secって、そんなの20年前のPCの性能じゃないのか。これでは自動車とベビーカーを比べるようなものだ。

Hdbench2000

きょうびのPCなら、HDDの読み書き性能として200~300Mbyte/secあたりになっているようだ。なんと100分の一である。こんなことではとてもまともな動作は期待できない。HDDへのアクセスが遅くなると、ほとんどの動作が遅くなり、CPU負荷も常に高い状態だったというのも合点がいく。

調べてみると、新しく買ったHDDは2つの点でまずいことがわかった。ひとつはSATA(Serial-ATA)の速度で、PCが初期のSATA対応で150Mbyte/secであるのに対してHDDは最新のSATA3の規格である600Mbyte/secであること、もう一つはHDDが2008年ごろからはやりだしたAFTと呼ばれる4Kセクタのビッグセクタ仕様であること。WindowsXPは1セクタを512バイトとして扱うので、このHDDを使おうとするとちょっと具合の悪くなることがある。どちらもPCが古いが故の不具合である。これは誰に言うでもなく、なんとなく申し訳ない。

実際にHDDをチェックするソフトで調べてみると、HDDは600M/Sで動作しているつもりのようだ。PC側は150Mの規格しか知らないので、PC側が600Mに合わせて動作することはありえないから、ここで大きな誤解が生じて、その誤解の結果2M/Sという超遅い転送速度になっているのではないか。HDDのメーカサイトへ行ってみると、ファームウエアのupdateが出ているので試してみるが、「このモデルは対象外」とか言われてしょんぼり。

仕方がないので、改善対策として新しく小さめの(そして古い目の、XPフレンドリな)HDDを買って、これをPCのブート用に使い、大容量HDDは速度の点はあきらめて倉庫として使ってみるか、というつもりになって横浜へパーツを探しに行った。するとWD社の500Gの512バイトセクタのHDDが5000円くらいで買えるとわかった。しかし、SATAは600MのSATA3なのだなぁ。

店の人に相談してみると「SATA3のHDDはSATA150Mにはつながりません」ときっぱり言われてしまった。そうなのかなぁ?WEBの記事では600Mも150Mに対してバックワード・コンパチだといっている人もいたのだが。

ということは、PC側になんとかSATA3のインタフェースを装着するしかない。4K問題は残るが、それはせいぜい数10%程度の速度低下なので、まずは100倍の差を何とかしたい。お店に「SATA3I2-PCIe」という製品があって、これがPCIe-1xソケット対応ということなので、ケータイでGoogleさまにお伺いを立てて、マザーボードに1xソケットがあることを確認の上で購入。WDの500G-HDDは買わないことにした。

Sata3i2

帰宅し、PCを開けてみると、SATAのつなぎ方がやや変だ。マザーボードにはSATAのコネクタが4個あるのだが、その4番目にHDDがつながっている。それに2番目にもSATAケーブルがつながっているが、このケーブルは先が宙ぶらりんになっている。SATAコネクタの番号については今回マザーボードのマニュアルを読み返して発見したもので、特に1番からつなげるようにという指示はなかったのだが、1本しか使わないのだからと1番につなぎ換え、SATA3のインターフェース・カードを挿入する。

カードのマニュアルに従ってドライバをインストールし、マニュアルに書いてあるとおりにドライバの確認を行うのだが、この確認がNGとなる。具体的にはデバイスマネージャで「その他のデバイス」に「?」マークがついてしまっている。マニュアルには「そういう場合はもう一度ドライバをインストールしろ」となっているのだが、3回やっても改善されない。試しにSATA3インタフェースにHDDをつないで立ち上げてみるが、立ち上がらない。

デバイスマネージャを見ていて、おかしなものを発見。AcronisのドライバがなにやらHDDを対象としたドライバとして入っているようだ。

これには覚えがあって、大容量HDDの詳細な状態をメーカー製のチェックツールで見ようとしてSeagate社のサイトからディスク・ウイザードみたいなものをダウンロードしてインストールしてみたのだ。インストール指定から調べてみると、これはHDDのチェックを行うものではなくて、パーティションを切りなおしたり、クローンHDDを作成したりという、別のところでノートPCに関して書いたものと同様のものであるらしい。Seagateは自社でそういうものを作っておらず、Acronis社のもの期間限定で使わせるようになっているらしい。

Acronisのツールも15日で使えなくなるし(そもそも使えないし)、ドライバ関連が突然動かなくなったりすると困ったことになるかもしれないし、これが悪さをしてSATA3インタフェースが動かないのかもしれないので、これを早速アンインストールする。

Acronisをアンインストールして、またSATA3インタフェースのドライバ・インストールを試みるが、やはりうまくいかない。念のために電源を落として再立ち上げを…。

と思ったら、立ち上がらない。ブートディスクを発見できないようで、いきなりネットワークから立ち上がろうとするが、そういう設備は持っていないので失敗し、「システムが見つかりません」的なメッセージを残して停止する。HDDをつなぎ換えたりして何度やっても結果は同じ。

これには焦った。アンインストールしたのが原因だとすると、立ち上がらないことには再度インストールもできない。これはまずい。

仕方がないので、電源を切ってSATA3インタフェースを取り外す。HDDももとのSATA150Mのインタフェースへつないでみる。

そうすると、あっさり立ち上がった。あれれ?なんだったんだろう?SATAケーブルにゴミでも挟まっていたか?

一見調子よく動いているようにみえるので、ベンチマークしてみる。するとHDD速度は大幅に改善されている。つまり、「SATA3のHDDはSATA150Mにはつながりません」というのはガセってことだ。

Hdbench2000after

SATAの転送速度が150Mという上限を持っているので、125Mbyte/Secというのはまずまずの性能だ。今どきの最高級機にはとてもかなわないが、3Mbyte/Secに比べれば天国のような速度だ。CPUもまったくストレスなく動いている。昨夜もいろいろ動かしてみたが、快適である。

さて、動作しなかったこのSATA3インタフェース、どうしてやろうか?

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コメント

動作しなかったパーツは,昨日かっての今日なら店に持ち込んで「返品,返金」を迫るのが筋,もしくはネットオークションとかAmazonとかの中古品売買が可能な所に出すのが良いのではありませんか?

投稿: ををつか(をたくな講師) | 2013年5月12日 (日) 15時51分

もちろんそのつもりです。対応してくれた担当者の名前も入っているので、「SATA600Mが150Mとつながらないといったから買ったのに、150Mのままでつながったぞ!」という点を強調して。

しかし今日はちょっと都合でいけなかったので、明日かなぁ。

投稿: Picks Clicks | 2013年5月12日 (日) 16時28分

記事に刺激され私もストレージのアクセス速度を測ってみました,問題のある数値では無かった様ですが,早いのか遅いのか基準を知りませんので判断がつきません。

投稿: ををつか(をたくな講師) | 2013年5月12日 (日) 21時03分

MACユーザはこういうことで悩んじゃいけないって言うか、こういうことで遊べなくてかわいそうですね。

その代わりと言いますか、iPhone5のApple製のMAPは楽しそうでうらやましかったです。

投稿: Picks Clicks | 2013年5月12日 (日) 22時36分

というわけで、無事に返品してきました。

投稿: Picks Clicks | 2013年5月13日 (月) 20時11分

Apple製のMAPはアメリカと日本の文化の違いが明確に別れていて面白いです。たとえば鉄道の軽視,最初のバージョンではよっぽど拡大しないと中央線も表示されなかった,今は多少改善された様ですが,それでも東京都内の都道の号線表示がやたら出てくる,東京をクルマで走る人のどの位が都道の号線番号を必要としているのかなどトンチンカンな事が多いですね。

投稿: ををつか(をたくな講師) | 2013年5月13日 (月) 20時57分

GoogleMapがいかに工数かけてたか、ってことなんでしょうね。Appleは例のMAPを複数のソースからかき集めて、うまいこと自動合成できると思ったんでしょう。

投稿: Picks Clicks | 2013年5月14日 (火) 00時16分

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