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2013年6月 8日 (土)

イエデンで悩む

イエデンというのはつまり家の電話で、つまり携帯ではなくて固定電話ということなのだが、このところめっきり影が薄くなっている。

それも当たり前だ、だって機能がほんとうに少ないんだもの。着信/発信番号履歴も100件くらい覚えてくれれば使い勝手も良くなるだろうし、番号簿だって充実させれば・・・、というところで気がつくのだが、携帯電話の電話帳が充実しているのは常に携帯していて暇な時にいらう(関西弁:いじくる)ことができるからなのではないか。

イエデンをいじくり回して使いやすくするなんてことは普通考えないものなぁ。そんな時間もないし、電話の置かれているところはたいてい部屋の隅だったりして作業性も良くない。そうか、イエデンはそんな日陰ものだったか。

だいたいイエデンにはロクでもない電話しかかかってこないし、こちらからもかけないので、基本料金がもったいなくてウチではauひかり電話で確か付きに500円しか払っていないはずだ。基本料金がこんなに安くなったので、もったいなくなって発信番号通知(400円)も断ってしまった。

そういえば、「ケータイには登録してあるが、イエデンには登録していない番号」に電話かけるときどうします? ひところはダイヤラというものがあって、要するにピポパ音(正しくはDTMFという:Dual Tone Multi Frequncyとかなんとか)をイエデンとか公衆電話の送話器に流しこんでやることによってダイヤルするというやつ。

ダイヤラのアプリをスマホに仕込んでおいたり、ガラケーでもそんなアプリがあったりしても不思議はないのだが、以外に見かけないなぁ。便利だと思うけどなぁ。

などと思っていたら面白いものを見つけた。

Vshps200s パナソニックの「ホームスマートフォン」というもので、一見普通のイエデンのように見えるが、なんと充電台に見えるのが本体であって、送受話器に見えるのはそのまま通話用子機、タブレットが操作用子機なのだ。

しかもその操作用子機が実質的にアンドロイド・タブレットであるところが面白い。つまり、この操作用子機にはGooglePlayからアプリをダウンロード・インストールできるのだ。

残念なのは、この本体と子機間の通信がWifiではなく、いわゆるコードレスフォン用の電波であることだ。ここがWIfiならば、音持ちのスマホに適当なアプリをインストールすることによって実質的にこの操作用子機を置き換えることだってできるはずではないか。

そうすると、スマホに登録されている電話番号をイエデンでフルに活用することができる。しかも、スマホはおそらく家庭の各個人が持っているだろうから、お互いのプライバシーというか、電話帳の独立性は保つことができる。

しかし、イエデンの本体にWifiを組み込むというのはやはりハードルが高かったんだろうなぁ。すでにWifiのAP(親機)は広く普及しているし、そこへ新しいAPを設定させるのは何かと面倒だ。イエデン本体をWifiの子機に設定する構成も考えられるが、そういうことをするとサポートコストが大変になるからだろう。

だから、こういうことはインタネットプロバイダがやればいいのだ。NTTとかauとかソフトバンクだ。auがそういう電話機を出してくれればいろいろと便利なのだが、auはCDMA2000からLTEへの乗り換えに必死で、auひかりもすっかり日陰者あつかい。釣った魚に餌はやらんという状態だ。

もうそろそろ10年ほど前になるが、YahooBBが駅前でADSLモデムを無料で配っていた頃、仕事上の調査ということでYahooのADSL-IP電話機を調べたことがあった。シャープ製の電話機(イエデン)で、驚いたことに着荷してすぐに電話線と電源をつないだだけで完璧に動作した。すべての設定が完了しており、時計までピッタリ当ていたのだ。もちろんその状況で電話は通じるし、LANケーブルを繋げばPCもインターネットにつながった。さらにはWifiでノートPC(これには設定が必要だったが)にもつながったのだった。「垂直統合強ぇ~」と思ったものだったよ。

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