奇妙な人形アニメに悩む
TSUTAYAがひさびさに旧作100円キャンペーンをやっているので4枚ほど借りてみた。例によってとりとめなく選んだDVDだったが、パッケージの脱力感で選んだ「9番目の奇妙な人形」というのが面白かったのでご紹介。

こういう感じのCGアニメなんだが、全体的にヤレ感というのかほこりっぽい画像で、上の画像の人形の表面の麻布っぽいテクスチャがなかなかにリアルなのが印象的だった。捨てられた紙切れが風になびいたりする様子はCGの計算のために流体力学のシミュレーションも行って作成しているのだろう。

いまどきのCGは部分的に使われている限りはほとんど実写と変わらない品質になっているのだが、全面CGだとやはり何が違うのか実写でないことがわかってしまう。
CGの出来はともかく、この映画は2010年に日本でも公開されていたのだが、その時にはまったく知らなかった。製作者にティム・バートンが名前を連ねているので、普通なら気がつくはずなのだが、見逃していたようだ。DVDには当時のTVスポットや日本版予告編が収録されていて、それぞれに「ティム・バートンが贈る」とか大きく謳われていたのだったが。
実際のところ、ティム・バートンがこの映画に参加したのはせいぜい推薦したとか位なんじゃないかと思うが、端々にバートン好みなキャラクターとかエピソードが入っている。
もともとはシェーン・アッカーという人が作った11分の短編アニメがアカデミー賞にノミネートされて注目され、それを長編(80分)に作り直したのがこの映画なのだが、TSUTAYAのDVDにはよく見ると「チャイルド用」と書いてあったりする。草も木も花も出てこない世界で人形たちが「何か」と戦うというこのアニメ、私には大変面白かった
実際のところ、ティム・バートンがこの映画に参加したのはせいぜい推薦したとか位なんじゃないかと思うが、端々にバートン好みなキャラクターとかエピソードが入っている。
もともとはシェーン・アッカーという人が作った11分の短編アニメがアカデミー賞にノミネートされて注目され、それを長編(80分)に作り直したのがこの映画なのだが、TSUTAYAのDVDにはよく見ると「チャイルド用」と書いてあったりする。草も木も花も出てこない世界で人形たちが「何か」と戦うというこのアニメ、私には大変面白かった
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コメント
ティムバートンファンの私も知りませんでした,早速レンタルダウンロードして見ます。
投稿: ををつか(をたくな講師) | 2013年8月 4日 (日) 22時17分
昨日,見ました,いやはやこれ全部CGなんですね,人形の表情が良いのね,「9」の当惑した様な困った様な表情,「1」の表情,ミシュランタイヤを彷彿とさせる「8」の表情,単純な造形なんだけどちゃんと表情を作ってる,この辺が見事だな〜。日本のアニメ作家も「お約束の様式的表現」だけじゃ無く,こういった作品を見習った方が良いな。ストーリーとか着地のさせ方「魂の救済」的部分はハリウッド的(キリスト教社会的?)過ぎて今一なんだけどね。
投稿: ををつか(をたくな講師) | 2013年8月14日 (水) 08時06分
そうか、「8」はミシュランだったか。私はティム・バートンの「ナイトメア」に出てくる麻袋に入った悪いやつに似ていると思ってました。
フルCGなんですが、ジッパーのサビ感とか麻布のテクスチャとかうまいもんだと思いました。
投稿: Picks Clicks | 2013年8月14日 (水) 18時28分
エンディングですが、私は「次の進化へ向けてのSEEDING」というふうに理解したので、そこに「神」の存在を意識することはなく、キリスト教的というよりはむしろ科学的(ファンタジーの中における、という意味で)だと思いました。
投稿: Picks Clicks | 2013年8月15日 (木) 09時02分