擬似クロマティック・ハーモニカで悩む
鈴木楽器からいつの間にかこんな製品が発売されていた。METAL5というミニハーモニカで、定価は1260円だが、SoundHouseで買うと980円で買える。

で、SUZUKIのMETAL5にはMajorとMinorがあって、MajorはCからEまで、MinorはAからCまでのハーモニックマイナースケールで、つまりGが半音高くなっている。 ハーモニカの高音はあまり好きではないので、音域の好みとしてはMinorを買いたいのだが、ハーモニックマイナー・スケールだということと、低いAが吹き音になるのが嫌でMajorを購入した。
写真でご覧のとおり、何故かMetal5のMajorを2台買ってしまったわけで、その理由は皆様ご想像のとおり。
つまり、2台のうちの片方のリードを削って半音高くしてやって、2台持ちで実質クロマチックということにできたら面白いかな、と。
ところが、私はリードを削るというのが初めてで、いろいろとやらかしてしまったというお話。


ユニットをHohnerのLittle Ladyと比較してみると、Little Ladyよりはリードが長いらしいように見える。Little Ladyを分解したことがないのだが、もっとちっちゃなリードなんだろうなぁ。

この写真はあとから撮ったので、Metal5のユニットの状況が一つ前の写真から変わっている。具体的にはビスの頭を見るとわかる。吹き側リードの調整をするためにはリードプレートを裏返しに付けなければならないので、その作業を試しにやってみたわけだ。詳細はハーモニカに詳しい人でないと説明しづらいし、詳しい人はすぐに分かるだろうから説明しない。


それでは、ということで、気を取り直して、ついでにルータのヘッドも換えてBをCにする作業に入ったのだが、今度は削りすぎてしまってCよりも高くなってしまった。こういう時にはリードの根元を削るんだな、と根元を削ってみたら、根元っていうのはリードの先と違って「逃げ」がないので、ガッツリ削れてしまうのだね。あっというまにBbにまで下がってしまった。あ~ぁ。

破片を探してみましたが、ほんの小さいものしか見つかりません(見つけた破片が写真に写るようにおいといた)。

というわけでリードが折れて、心も折れて失敗だ。なのでもう一台買って再チャレンジすることにする。

| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 山崎まさよしの微分音で悩む(2021.08.01)
- ギターのミニチュアで悩む(2021.07.29)
- aikoの微分音に悩む(2021.07.28)
- レジェンドのライブ動画で悩む(2020.08.07)
- ギタースタンドで悩む(2019.09.08)
コメント
最初からリューターの刃を当てちゃうってのが敗因ですね。キサゲで削るのがセオリーだと思う
投稿: ををつか | 2013年9月22日 (日) 17時49分
キサゲって、ハーモニカのリード加工にそんなセオリーはないと思いますよ。それをやろうとするとリードを裏からしっかり支えていないといけないが、そういう機構はないのでね。
リードに応力をかけて固定角度が変わると、鳴りが変わったりするので、ルータでこりこり削るのがセオリーです。
投稿: PicksClicks | 2013年9月22日 (日) 21時07分
ほ〜〜,そういうもんですか,金属をちょっとだけ削る場合はキサゲでやるもんだと思ってた。たしかに裏当てが無い所でキサゲを使ったら曲がってしまいますね。
で,本質的な質問,このハーモニカは一体どんな特徴のあるモノなのですか?
投稿: ををつか | 2013年9月22日 (日) 21時44分
このハーモニカの特徴は小さくて安いことです。
ひとつだけだとドレミファソラシドレの音しか出せませんが、同じものを2つ買って片方を半音だけ上げると、2台を使って、例えばミbとかソ#の音を出すことができるようになって、演奏の幅が広がるのです。
もちろん、完成品としてそういうハーモニカはあるのですが、安いものでも数千円から1万円近くします。それを2000円台で実現しようというのがこの話の主旨です。
投稿: PicksClicks | 2013年9月22日 (日) 22時11分