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2013年10月の10件の投稿

2013年10月27日 (日)

車をこすって悩む

いや、こすった覚えは全くないんですけど。家人もそんなことはしていないって言うし、また実際ここ数ヶ月はほとんど私しか運転していないし。

Damaged1こすったらしいのは写真の赤く囲った部分なのだが、こんなところどうやったら傷になるんだろうか?

右にハンドルを切りながら前進した時?それならこんな少しでは済まないんじゃないかな?

バックでやはりハンドルを右に切りながら駐車場に入れようとして柱にこすった?それだと上の傷がもっと後ろにつくんじゃないだろうか?

Damaged2

ちょっと引いた写真がこれなのだが、う~んやっぱりわからん。 いったいどういうことをやったんだろう?

少し離れてみると余り目立たないが、やはりこのままにしておくわけには行かないので、タッチペイントで恥の上塗りをしてみた。

Damaged3 これでまぁ、よくよく見ないとわからないくらいにはなったかな。

場所も時刻も光の具合も違うので違いがわかりにくいかもしれないが、まずまずの上塗りだと思う。
Hit でも、どう考えてもこういう状況しか思いつかないし、そうだとすると、絶対見えていたものに当ててしまったということで、これはとても悔しいのだ。

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PCのリコールで悩む

メインに使っているPCの電源が調子悪くて、メモリを交換したら何とかなった…ということにしていたのだが、やはり完治はしておらず調子悪い日々が続いていた。

仕方なくメモリだけでなく組み込んでいるカードを抜いたり挿したり、HDDまで外してマザーボードだけでBIOSが立ち上がるかどうかを見たりなどしていたのだが、どうにも安定しない。床に倒してメンテしている時には電源が入るのだが、それでいいように思って筐体を立てて設置すると立ち上がらなくなったりする。

困り果てて、でもひょっとするとこのPCを使っている他の人も同じ悩みを抱えているかもしれない、と考えて「EXPRESS5800 110GC 電源」で検索してみた。そうするとこんなのがあるじゃないか。

ビジネス向けExpress5800シリーズ/iStorage NSシリーズ電源予防交換作業のお願い

「予防交換」っていうけどこれはつまりリコールでしょ?ウチではもう発症してるんですけど。

手持ちの電源で何とかならないかと思ったが、手持ちのは250Wで問題の電源は400Wだからこれはちょっと使えない。電源内のコンデンサがどうのこうのっていう話なんで、ひょっとして自分で何とかできるかな?と思って電源を外して分解してみたが、どこが悪いのかわからなかった。コンデンサが焦げているとか液漏れしているとか、なにか発見できるかもしれないと思ったのだが。

Ps400w

で、公開されている電話番号に電話して製品名とシリアルを通知して、まぁいろいろとあって無償交換するということで話は通じたのだが、困ったことに「技術者を派遣して交換します」とおっしゃる。部品だけ送ってくれればこちらで交換すると言っても「そういうやり方はしていない」とかおっしゃる。そんなことするとまた日付を調整したり色々めんどくさいじゃないか。

「部品を送ってくれればこちらで交換する。交換に失敗したらこちらの責任とする。」と強硬に言い募り、さらに「もう電源は外した」と伝えて、「特別扱い」ということで送ってもらえることになった。外した電源は「処分してくれ」ということなので、捨てることにする。

心配するほどのこともなく交換はスムーズに進み、色々試すために買ったメモリを全部装着すると3Gバイトになり、XPはちゃんとそれを認識した。ベンチマークで確認したが、メモリのリードライト速度も512M×2の時と変わらない。

というわけで、安く買ったサーバ用PCを無理やりパーソナルに使っているEXPRESS5800」が復活してしまった。なんとなく残念そうに聞こえるとしたら、それはもう最近導入したWindows7マシンに浮気しようとしていたからだ。EXPRESS5800に装着していた2台のHDD(2TB+250G)もハードディスクケースに入れてUSBで接続して一応形にはなっていたのだったから。

いやしかし、このPCが調子悪くなったおかげで、音楽活動に支障が出たりして、大いに困っていたんだったが、う~んメインっぽいPCが2台になるとそれはそれで困った事もあったりして、う~ん。

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2013年10月20日 (日)

LED電球への給電で悩む

LED電球で悩むのは初めてではない。2010年にはシャープのLED電球のモニタに当選して送ってもらったものの、結局うまく使えなかったということがあった。で、例によってそんなことはすっかり忘れていた。

今回また悩むことになったのは、風呂場で使っていた電球形蛍光灯が点灯しなくなったからだ。思えば3年の命であった。これは期待値よりもずいぶん短い。これは使い方が悪かったのかもしれない。

こういう時のためにこのBLOGを書いているようなものなのだが、ほぼきっちり前回と同じようなことをやって、う~んとか言っていたのだが、今回は前回とは違うことがあった。

Ledlight

それがこの写真で、これはどこで買ったんだか安物のLEDライトで、電球と言わないのは電球の形をしていないからなのだが、これだと暗いのでこのままでは使えない。

で、この写真だが、風呂場の電灯に装着して、左側が壁スイッチをオフにした場合、右が壁スイッチをオンにした場合なのだ。つまり、オフにしていてもうっすら点灯しているという変な電源なのだ。

おそらくこの電灯の電源周りには何らかの調光装置が付いているのだと思う。そんな仕様にはなっているとは聞いていないのだが、入居した当時にはLED電球とか電球形蛍光灯なんてのは概念さえなかったような頃だから、余分な調光装置なんてつけてても何ら問題無いと思ったのではないだろうか?

しかし、こんなふうに「うっすら点灯」を確認してしまうと、これは何とかしたい。まず第一歩として電灯オフにしたときに電球のレセプタクルにかかっている電圧波形を見てみようかと思うのだが、これはちょっと危険を伴うのでおいそれとはできない。管理会社に相談してみるかな。

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ミステリーゾーンで悩む

Twilightzone

「ミステリーゾーン」は昔のTV番組で、今で言うと「世にも奇妙な物語」みたいなもので、TVでCMを見て気を惹かれてしまった。

よくあるやつで、「初回配本790円、二回目以降からは1500円」というものだが、これ、全部まではいらないけれども、なんだか懐かしいものをいくつか見てみたいなとは思った。

配本が始まったのは9月だったが、先週横浜某所で売れ残っていたのか初回配本(そう呼ぶのが正しいかどうか知らないのだが)を入手することができた。

こういうのって、てっきり「ディアゴスティーニ」だと思っていたのだが、これは違っていて「Hachette(アシェットと読むらしい)」というところが出している。

初回DVDには3話で75分収録されているから、1本25分なのだが、う~ん?ミステリーゾーンって「」30分番組だったかなぁ?

収録されていた3話のうち、最初の「死神につかれた男」は「疲れた」ではなくて「憑かれた」なのだが、これはなかなかにいい話しだった。あとの2つは今見ればなんてこともないし、むしろ凡庸かなと思うが、3話目の「スクリーンの中に消えた女」は当時としては斬新な技法を使っていたのだと思う。

で、ここまで見たところで、Youtubeに同じようなものがあるんじゃないかな?と思って探してみると、原題の「Twilight Zone」で検索すると、たくさん引っかかってくるのだこれが。




で、Youtubeのを見ると、そうそうそうそうこのイントロ!!。あれれ? アシェットのは導入部がこういうんじゃなかったなぁ。Yotubeのは52分で1時間番組として放映されていたもののようだ(25分のもある)。これって同じシリーズなのかなぁ?

ちなみにこのパラレルワールドという回は宇宙飛行士がロケットに乗って出発するのだが、ロケットが発射失敗で通信途絶となった上にレーダーから消えてしまい、どうなっちゃったんだ?と思ったら宇宙飛行士が帰ってきて「なんにも覚えていない」というのだが、帰宅してみるとなんだか以前と小さなところが違っている…ということでパラレルワールドというタイトルが全くのネタバレになっているのだが、当時はそういう言葉がそんなに普及していなかったのかもしれないな。

アシェットのは定期購読として注文すると、まず「金属製の特性DVDケース」というのが送られてきて、こんなもの送られたらそりゃ全部買うしかないでしょ~、ということになってしまうだろうが、一体シリーズ全部でDVDが何枚来るのかというと、19回配本で全21枚というよくわかないことになっているのはおまけのDVDなんかがあったりするわけで。

しかし、DVD1枚に3話で19枚なり21枚なりだとせいぜい60話くらいしかないが、いやいやいやいや、このシリーズはそんなものじゃないと思うぞ。

ミステリーゾーンで私が覚えているのは「地球が太陽の周りの軌道を外れて、日々太陽に近づいて来ている。気温は上がり、砂漠が広がり、水が少なくなっていって、人々は熱にうかされる…、とおもったらそれが実は夢で、実際には地球は太陽からどんどん離れていって、寒冷化している。とか、「宇宙から地球に植物が来襲。これがなかなかにアグレッシブな植物で、親の花からどうやっているのか、根っこを先にして子供の花がポーンと飛んでいき、それが着地したところで繁殖する。」とかいうものだった。これら、じゃなくてもいいから「あ、これ覚えてる」とかいうのをもう一度見たいなぁ。

ちなみにこのDVDを見たあとに、最近の「世にも奇妙な物語」を見たが、なかなかどうして負けてないくらい面白かったよ。

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2013年10月14日 (月)

怪しい車で悩む

先週の月曜日だったから10月7日。朝の7時半頃、駅へ向かって歩いていたら、前方に違法駐車しているクルマがいた。うちの近所の往復4車線の跨道橋の上で白い車がハザードを付けて駐車している。

Strangecar
この場所にはよくトラックなんかが止まっていて、ドライバーが夜中じゅう寝ているなんてことが時々あった。ここに駐車されると、車の流れが悪くなって渋滞したりするし、実際バスがバス停で人を乗せたあと、この車を邪魔くさそうに車線変更して避けていった。

白い車はなんて言うんだろう?ちょっと昔ならライトバンとかステーションワゴンとか呼んでいたものだが、今ならなんというのかな? 背の低いワンボックスという感じで、車種名はわからなかった。

この車もドライバーが寝ていたりするのかな?と思って見てみたが、ドライバーは寝ていなかった。それだけでなく、助手席にも目付きの鋭い男が座っていて、私の方を睨んできた。

私は歩みを止めることなく、また目をそらすことなく、1、2秒ほど睨み合っていたが、歩みをとめなかったので車を通りすぎようとしていた。ナンバープレートが見えたので、そこで歩みを止めてケータイでメモを取った。ナンバーは「川崎3xx ま1xx7」だった。ん?川崎ナンバーの車は余りこの辺りでは見かけないぞ。

図のバス停のところまで歩いて、私はまた足を止めた。時間に余裕があったのでそこでちょっとその車を観察してやろうかと思ったのだ。

車の中から私の動きを観察していたのか、私がバス停のところで立ち止まったことを確認したかのように車はハザードを消して発進した。私は発信していく車にケータイをかざして写真をとっているふりをした。しまった、この時ちゃんと写真をとっておけばここに貼れたのに。

ナンバープレートの「ま」がちょっと気になった。「ま」って官公庁の車につけるとか聞いたような気がしたのだが、調べてみても公式にはそういう区分はないようだ。ひょっとして警察の車だったらまずかったかなと思ったが、警察の仕事にしては雑すぎると思う。

じゃぁ別のひょっとだったりして、なにか悪い人たちだったら? それだと私の身が危ない。警察に電話しとこうかとも思ったが、それにしては危機感が薄いのでとりあえず家人に番号を知らせて、私に何かあったらこの番号が公開されるようにしておく。

次の日の朝、ちょっとドキドキしながら同じ場所を通ったが、車はいなかったし、怪しい連中に拉致されることもなかった。あの車は一体何をしていたのだろうか?







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2013年10月 8日 (火)

発信番号通知リクエストで悩む

インターネット接続にauひかりを使っているので、固定電話回線もKDDIのものを使っている。これは光にする前のADSL時代からのことなので、かれこれ10年くらい前からになるんだろうか。

つまりうちの電話はNTTではない。auひかりでは基本料金が500円(消費税抜き;以下同じ)なので、NTTよりもずいぶんお得なのだ(その後NNTもひかり電話を同じくらい安くしたらしい)。

しかし、この500円という値段には発信番号通知(ナンバーディスプレイ)が含まれていない。その機能をつけようとすると400円かかる。この500円対400円というバランスの悪さから、私は発信番号通知を入れたくなかったのだが、家人の反対にあってやむなく導入した。

だいたい、今どき家電にかかってくる電話なんてろくなものがないのだ。変な電話を取らなくて済むように発信番号をみえるようにするわけだが、電話を取らないために400円払うというのがなんとも悔しい。固定電話を使うことも少なくなってきたので、いっそ電話をやめてしまおうかと思ったりもするが、そうもいかないし。

さらに200円払うと発信番号通知リクエストという機能が使えるようになる。これは非通知でかかってくる電話に対して「非通知だから出てやらないよ」というアナウンスを流して撃退するというものだ。これも電話を取らないための費用である。でもかかってくる電話の半分くらいはこういう非通知の電話だったりするので、それを無視出来るのはありがたい。それに、電話オプションパックとか言ってこういうオプション機能を4つだか5つだかをまとめて500円というお得パックがあるので、それにしてしまえばキャッチフォンとか昔は必要だったが今ではなんだかあんまり使わないような機能が色々付けられる。

だから、発信番号通知リクエストをつけてもいいかな、と渋々ながら思うようになったので、KDDIに電話して相談してみた。わざわざ相談したのは確かめたいことがあったからだ。

「で、このオプションつけても公衆電話からの電話は受けられるんですよね?」
「いいえ、公衆電話から発信した電話は受けられません。」
「え?!駄目なんですか? なにか裏ワザとかないんですか?」
「少々お待ちください」
「…。」
「お待たせしました。公衆電話から発信するとき、電話番号の前に186をつけると受けられるかもしれません。NTTの116に電話をおかけになってお尋ねください」
「え?、だってこの電話だと(KDDIだから)116にはかけられませんよね?」
「はい、ですからNTTの電話からお掛けください。」
「はぁ…。でも、NTTに聞いたら『KDDIさんに聞いてくれ』っていうんじゃないですかね?」
「さぁ…。」
「KDDIさんとしてもその答えを持っていないとおかしいんじゃないですか?」
「はぁ…。」

これ以上話してもどうにもならないと思ったのでこれくらいにしといてやったが、要するに発信番号リクエストは付けないことにした。仕事上、このあたりの仕掛けには詳しいので、NTTとKDDIの繋がる部分でどういうことが起こるのかはだいたい見当がつく。興味のある方はこちらをどうぞ

ま、とにかくKDDIであろうがNTTであろうが、電話機には「非表示」と「表示できません」をちゃんと識別して表示しているので、発信側の電話番号であるとかあるいは表示できない理由とかはちゃんとNTT⇒KDDI⇒うちの電話機という経路を通ってきているわけで、KDDIにやる気があればそれを検出できない理由はないはずなのだ。やる気が無いんだな、きっと。

で、うちの電話機がもうちょっと賢かったら、電話機で非通知着信だけをを無視するということができるはずなのだが、これができないんだなぁ。なにぶんにも古いもので。しかも買い換える予定はないし。

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「してはる」で悩む

小学校三年まで神戸に住んでいて四年生になると同時に大阪へ引っ越した。環境が変わることにそれほど抵抗はなかったが、神戸弁と大阪弁の差異には少々戸惑った。

特に違和感を感じたのが「してはる」という言い回しだった。神戸では聞いたことのない言葉だったので、その粘着的な言葉が嫌いだった。詳しいところはよく覚えていないが、「ねちゃつく言葉やなぁ」という印象を受けたことはよく覚えている。

嫌いだった「してはる」だったが、しかし大阪で暮らしていると、この言葉を使わないわけには行かないのだった。おそらくは一年も立たないうちに私も「してはる」を使うようになったのだったと思う。

「してはる」というのは中間敬語である。自分と相手の上限関係を曖昧にしたまま、しかし一応の礼儀は尽くしているという姿勢を見せるのが「してはる」なのだ。

例えば、年齢も性別も、ひょっとしたら国籍もなんだかよくわからないひとが(いや、国籍はちょっとまずいな)よくわからないことをやっている、という状況で、私は「え、あの…なにしてはるんですか?」以外に適当な言葉を思いつかない。

大阪に住んでいると、この中間敬語が醸し出す人間関係の中にからめとられてしまって、その結果「してはる」を使うことによる心地よい人間関係を築くことができるのだ。

学校を卒業して東京で仕事をはじめてしばらくして後輩もできてきたころ、1年下の後輩が「F田さん、これどうやってるの?」と話しかけてきたので私はムッとした。その時に初めて「してはる」の機能に気がついたのだった。

標準語では「どうやってるの?」を丁寧に言うと「どうやってらっしゃるのですか」になってしまって、その中間を表現する敬語がない。「してはる」はその中間をうまく埋めている「中間敬語」だったのだ。

大阪の人間関係はそうやって中間的な、上下関係をあえて曖昧にした人間関係がある。大阪である種のお笑いが発達しているというのも、「してはる」の効能なのかもしれない。

東京での生活で、私は大阪弁を捨ててしまった。上司と話している時に大阪弁だとまじめに話しているように受け止めてもらえないのではないかと思ったからだ。

いまや、仕事関係では自分からカミング・アウトしない限り関西出身と見破られることは少ない。見破られるのは相手も関西人だったりする場合だ。お互いに言葉の端々に関西訛りを聞きつけてしまって、お互いにガードが崩れて関西弁になってしまうのだ。

そんな状況だったのだが、ごく最近にまた新しい発見があった。最近大阪から首都圏へ転勤してきた若い人が上司(相当上の人)に対して「してはる」調で話しかけているのを聞いた首都圏育ちのひとが「すげーな、XXさんにあんな言い方して」と言っていたのだ。

つまり首都圏のひとにとって「してはる」は単に方言であって、「大阪では敬語」ということが理解されていないのだ。っていうか、それが理解されていないということを私が今頃になって理解した、ということなのだが。

あれれれれ? と思って家人に聞いてみた。「『してはる』って敬語だって知ってた?」「え?知らな~い。そうなの?」

ふむふむ、職場で早めに大阪弁をやめといたのは正解だったみたいだな。

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2013年10月 6日 (日)

オフセットクランクで悩む

エンジンに関して随分前から考えていることがあって、というのはレシプロ型のいわゆるピストンエンジンの話なのだが、混合気を圧縮して点火爆発させた時に、その圧力をうまく回転力に転換できていないのではないのか? ということ。

なんのことを言っているのかというと、ほぼ上死点で混合気を爆発させた時にはクランクとコネクティングロッド(コンロッド)がほぼ一直線上に位置しており、クランクの回転角がほぼゼロの時には回転のためのモーメントアームがこれまたほぼゼロだから、爆発力のほとんどはクランクとコンロッドを疲労させることに費やされている、と思うわけだ。

Offset6 だから、この図のようにピストンの中心線がクランクシャフトを通らないように、ピストンの位置をずらしてやればいい。そうすればピストン内の圧力が高いうちにより大きなモーメントアームが得られ、高い回転力を得ることができるのはないか。

この考えはすでに古くからあるらしく、オフセット・クランクと呼ばれている。実用化もされていて、ホンダのスクーターや最近ではVitz、Fitなんていう人気車種にも採用されている。

しかし、いろいろ調べてみると、現在採用されているオフセットクランクは私の懸念している「モーメントアームを点火後の早い時期大きくさせて高い回転力を得る」のためにではなく、ピストン側圧の軽減とピストン速度分布の改善ということに重きが置かれているようだ。

ピストン側圧の軽減というのはよく分かる。それは無駄な力を発生させないということで、私の懸念とも通じるところがあると思うのだ。

ピストン速度分布というのも私の懸念とどっかでつながっているような気がしないのでもないのだが、ここんとこはちょっと私にはよくわからない。熱力学のエントロピーに関連しているのかなぁ、というくらいの。ぼんやりとした理解しかできていないので、カルノーサイクルとかオットーサイクルとかをもう一度勉強し直すともうちょっと分かるのかもしれない。


とにかく今のところオフセットクランクに関する説明をWEBで探しても、直球的に私の懸念に対してストライクになるものがないのだ。

なので計算してみた。ピストン中心線をクランク軸からオフセットすることによって、ピストン内圧力が高いうちに回転モーメント、つまりトルクをどれくらい稼ぐことができるのだろうか。
Offsettorq
結論を先に書くと、オフセット量をクランク長との相対値で0.66くらいにすると、オフセットしない時の13%増しくらいのトルクを稼ぐことができる。これは案外に低い値で、もっと改善されるのではないかと期待していたので、がっかりだ。

実際に採用されているオフセット量はVitzで0.12、Fitで0.17だという。まぁ0.66なんていう値にすると側圧が逆方向で大きくなったりするんだろうから、私の知らない他の要素なんかも考え合わせると、そのへんが落とし所なのかな。
Offsetclank

しかし、オフセットクランクによるトルク改善が(いい加減な計算の結果とはいえ)たったの10%余りというのは残念だ。何かエンジンの効率を飛躍的に増大させるもっとうまい方法はないのか。

Skewedtop_s で、こんな仕掛けを考えた。点火爆発が起こるクランク回転角がゼロの時に、力の加わる方向をなんとかクランクの円周方向に向けてやりたいという気持ちの現われである。

この機構は対向する2つのピストンが結合され、中央に位置する溝に沿ってクランクが回転することが前提となっている。基本的にはScotch Yokeと呼ばれる機構だが、クランクと接する溝に角度がつけてあるところが違う。

ピストンとクランクが接する溝に角度S(Skew)が付いているので、ピストン内の圧力のsin(S)倍の力が回転角(t)に対してモーメントアームcos(S+t)を稼ぎだすことができる。これはひょっとしてすごいことではないだろうか。

で、先行する技術があるだろうかと調べてみると、まずScotch Yokeというものがあって、これはかなり研究され尽くしているが、そこへ斜めの溝をつけるというのはまだないようだ。

しかし、計算してみると、あまり成績が良くない。これだったらオフセットクランクのほうがいいなぁってくらいなもので。

Skewedmiddle8_s で、よくよく考えてみると、この図で回転角がゼロであってもそれは上死点ではないのだ、と気が付いた。つまりSkewがS度ついているということは、単に普通のScotch YokeがS度傾いて設置されているというだけのことなのだ(ストロークが1/COS(S)倍になるから同じではないのだが)。うむぅ、だめか。

ほかにもピストン内にもう一つピストンを付けてコンロッドにおかしな応力を与えるなんてのも考えたが、こんなふうに部品が増えるのもいやだなぁ。 Scotch Yokeについて調べてみると、これも色々と面白い話があって、もともとは1920年台にBourkeというひとが実用化させていたらしいのだが、なにしろクランクと溝の摩擦を軽減させるのが難しかったらしく、なかなか陽の目を見ることができなかったようだ。

近年、オーストラリアの会社がスバルの水平対向エンジンを改造して色々実験をしていたようなのだが、「サイズがコンパクトになる、性能はそんなく悪くならない」という結論を得たらしいぞ。

まぁ、そんなわけで悩む価値のあるテーマではあるのだが、なかなか力不足でうまくは行かないもんだなぁ、と。


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2013年10月 3日 (木)

笑いの方程式で悩む

第一回の時から言っているのだが、「キングオブコント」って面白くない。2013もおもしろくなかった。

準決勝に残った百余組から決勝の8組へ絞り込む選択を一体誰がやっているのか、公式サイトを見てもさっぱりわからない。この決勝への選択基準がどうもおかしいというか、私の趣味に合わないのだなぁ。準決勝の様子をWEBで見れるようなのだが、LOGINが必要とかでめんどくさいから見ない。

しかも決勝は準決勝で落とされた人たちが審査するという、おかしなルールだ。「笑いのプロが審査する」とか言うけれども、準決勝で落とされた人たちが準決勝を通過した人たちを審査するというおかしな構造だ。一体何がやりたいのやら。

おそらく決勝8組を選ぶ審査基準は「将来性のあるグループを育てる」というふうなことを思っているような気がする。例えば「シュールな笑い」とかね。でもそれがなんとも見当違いのような気がしてならない。

などと考えていて、「笑いの方程式」みたいなものがあるのかもしれないな、と思うようになった。「シュールな笑い」というのもその方程式に乗ってくれば成立するのかもしれない。

漠然と考えてみると、笑いというのは「共感と意外性」なのじゃないかと思った。でもそれに加えて「優越感の笑い」というのもあるのかな、と。でもこの2つの要素は階層が違うような気がする。

共感の笑いというのは、「あるある」みたいなことで、自分の予想があたって、「やるぞやるぞ、ほらやっぱりやった~」みたいなこと。意外性というのは「え?そんなのがあるのか!?」という驚きを伴う笑い。これを勘違いすると「笑えないシュール」になる。

優越感の笑いというのは簡単に言うと「馬鹿だなぁ」というのを根幹に持つ笑いで、「俺だったらもっとうまくできるぞ」とかいう、あんまりお行儀の良いものではないと思う。でもこういう笑いの好きな人は必ずいて、こういう人がいるから「人は何を笑うかによってその人格を判断される」とか言われたりする。

昔の偉い人が「笑いは緊張が緩和された時に起こる」とか言ったりもしているが、そんなに一般化できるものでもないだろう。クイズの答えに「ほぅ~」と感心しても必ずしも笑うとは限らないし。

自分がどんな時に笑うのかを、思いつくままに分析してみたりもしたのだが、例えば小さな機械がピョコピョコ動く様子がおかしくて思わず笑ってしまうこともあったりする。これはなんだろうなぁ? なにか性的な動作を連想してしまっているのだろうか? それとも「カワイイ」が笑いにつながる? 「愛情」と関係してきたりする?

女性が笑うことについては、きっとなにか性的なことにつながりがあるのだと思うのだが、この辺りはあまり追求できないので、専門家に任せたい。
自分がどんな時に笑うのか、ということを考えてみると、「こんな状況で(こんな人が、こんな場所で、こんなシチュエーションで)笑いを取ろうとするなんて!?」というメタな笑いというのも結構あるような気がする。つまり、例えば象徴的には「オヤジギャグ」とか言われるもので、いい年をしたおっさんが笑いを取ろうとして失笑をかうような、とか。

このへんまで考えて。、「笑いの方程式」をGoogleで検索してみると、まさにそういうサイトがあったりして、なんでも大学の4年間をそれに費やして、「笑いの方程式を発見した!」という人がいた。

で、その方程式の実践としていろいろなシナリオを公開しているのだけれども、これが実に面白くない。この人は吉本興行の若手要請機関であるNSCに入ったそうだが、その後お笑いはやってないのかな?

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2013年10月 1日 (火)

PCの世代交代で悩む

長くなりそうな話を 短くまとめると、PCが2台不調になってきたのでWindows7を入れてみましたが、機能としてはあんまり変わらんね、と。

■PCの現状

メインで使っているデスクトップPCがどうも最近おかしくて、電源が入らない。スイッチを押しても反応しないのだ。

こういう時って、マザーボード上のバックアップバッテリーが死んでいるということがある。そういえばこのPCも買ってから5年くらいになるから、電池がやばいというのはあり得る。

ところが電池(CR2032)を外してみて電圧を測ってみると3.2Vある。ほぼ新品である。あれ最近交換したんだっけな?記憶に無いし、BLogにも書いてない。

でも電池が原因でないとすると、他には思い当たることがない。これは困った。

で、PC内部も外部も結構ホコリがたまっているので、それを掃除しつつ内部を点検するが、特に問題はないように見える。一つ発見したことには、電源ケーブルを100Vにつなぐと、スイッチに触らなくてもマザーボード上のLEDがオレンジに光っている。つまり、電源はちゃんと動いているのだが、マザーボードが何か異常を発見して電源を殺しているようだ。

そういう時はビープ音を鳴らしてくれるはずなのだが、それさえもできないほどの障害なんだろうか?

で、掃除のために床の上に横倒しにしたままでディスプレイとキーボードをつないで電源を入れてみると、これがちゃんと動いてしまう。何故だ?! 先ほどオレンジ色に光っていたLEDは緑になっている。ところがマザボのマニュアルを見てもそういうことはまったく書かれていない。さすがは中国製(GA-8ICMT)。

で、恐る恐るPCを元の場所に設置しなおして電源を入れると、これまたちゃんと動作する。なんだこれは?

ところが数日後、また「電源はいらない病」が再発してしまう。なので、こいつもうダメかな?と思ってしまう2013年の秋。

で、メインではないのだが、メイン以上によく使っているかもしれないミニノート「DELL Inspiron mini9」。これもSSDを32Mに換装してから機嫌よく使っているのだが。スリープ状態からの復帰で固まってしまうという症状が出るようになった。この状態になると、もう全くキーボードもマウス(っていうか、タッチパッドだけど)も受け付けなくなって電源を落とすしか手がなくなってしまう。

どうもSSDを換装してからいくつか入れ替えたドライバがうまく設定できていないようだ。通常使うぶんには支障ないが、電源を入れっぱなしでスリープ状態にしてしばらく使わないでおくと固まってしまう。使えなくはないがちょっとめんどくさい。

とまぁ、PCたちは以上のような状態だったわけです。他にもPCたちははあるんだけど、まぁそれはそれなりに動いてはいるけれど、常用できるものではない、と。


■Windows7の導入

世間ではWindows7にしようかWindows8にしようかなんてことで悩んでいる人が多いようだが、私はまだXPかW7かなんてことで悩んでいる。

W7に望むことなんて、ほぼなんにもないのだが、XPのサポートが来年終わってしまうということで、ここは何とかしないといけないような気もする。W7に全面乗換えという決断はまだ先にしても、少なくともW7を経験しておく必要はあるかな、というところだ。

PCが以前ほど売れなくなって、MSも苦しいのだろう。ひと頃には一家に一台、いや、一人に一台というペースで売れていたPCだが、「(PCじゃなくて)スマホやタブレットでいいじゃん!」ということに世間が気づいてしまったのだから。

情報を発信したり加工するには、やはりPCがいいのだが、情報を受け取るだけならスマホやタブレットで十分だ。

では、情報を発信するひとと情報を消費するひととの割合はどんなものだろうか? 昔、パソコン通信のNIFTYのあるフォーラムで「会員が1000人になりました!」というアナウンスがあったとき、そのフォーラムに書き込みを行っていたひとを数え上げてみると40名くらいだった。4%である。この数値を一般化するのはどうかと思うが、まぁだいたい2~10%くらいと思えばいいのではないか。

そうすると、極端なことを言うとPCは10人から数十人に一台持っていればいいことになる。

いまやインターネット接続は生活にほぼ必須な状況だが、PCはもう一家に一台あればいい。その代わりにスマホあるいはケータイを一人一台持っていて、タブレットを家族で共有するという感じか。

My18rb3 W7をインストールするPCの一台は、昨年末に横浜で安く出ているのを見つけたもので、CPUが1.8GのDual、メモリが2G、HDDが80Gのデスクトップだ。これが8000円というので、今メインで使っているPCにちょっと不安があったものだから買ってしまった。XPのインストーラが予め組み込んであって、持ち帰って起動してみたらXPが組み込まれてしまったので、そのまま時々使ったりしていた。

W7を試しに使うだけならこれでもいいのだが、ちょっと余っている500GのHDDがあるのでこれを組み込むことにするが、スリムタイプのPCなのでHDDを追加するスペースがない。なので、FDD(フロッピー・ディスク・ドライブ)を外してそこへHDDを設置した。

このHDDはXPで動作している時にはD:ドライブとして認識されている。その500GのHDDにWindows7の64bit版をインストールしたので、期せずしてこのPCはデュアルブートになってしまった。

インストールにはなんの問題もなかったのだが、実際に使ってみると噂通りステレオミキサーがない。この機能があると、PC上で出ている音を録音することができるのだが、これがないということは私にとっては不都合である。一体どうしてこの機能を外してしまったのか不思議だが、おそらく著作権がどうとかという思惑がからんでいるのだろう。

PCの構成によってはステレオミキサーを復活させることができるらしいので、古いサウンドカードを組み込んでみたが、やはりステレオミキサーを使うことはできなかった。

BIOSの設定を変えてオンボードのサウンドデバイスを殺してみたが、Windows7はこのサウンドカードを認識しなかった。このカードの64bitドライバがあるといいのだが、このサウンドカードはYAMAHAのDS-XGという古いもので、YAMAHAももうドライバのサポートを行っていない。

いずれステレオミキサーが必要になる時が来るはずなので、その時にまたサウンドブラスターあたりの導入を考えよう。

このサウンドの件以外は何も問題ないが、逆に言えばW7のメリットも何も感じなかったということだ。画面のデザインとして、ウインドウの枠が半透明になっているのが結構うっとおしくて、W7を導入して変わったのがこれだけなのか、この半透明の枠のためにW7を入れたのか、と思うとなおうっとおしい。

Windows7をいれたデスクトップに関しては、特にサウンド関係について色々と格闘中なので、それはまたおいおい書くことにしよう。

Windows7を導入したもう一台がDELLのmini9である。2台同時にWindows7を入れたのは、Windows7を2台分買うと安くなるということと、mini9用のSSDが思いの外安く売られているのを見つけたからだ。

mini9のSSD換装の時に32Gにしたのは64GのSSDが1万6千円くらいしたからだ。32Gなら8千円くらいだったので、まぁ32Gで十分だろう、と。

ところが9月中旬に調べてみると、64GのSSDが8200円で売られている。32Gなら5000円くらいだ。それなら64Gを購入してWindows7を入れてみるのも面白いのではないか。特にWindows7はSSDを認識してウエブレベリングをちゃんとやってくれるというので、これは期待できる。

Kingspec64gpatamsata 購入したSSDはKingSpec社の製品だった。RunCoreとは違って、クローニングのためにSSDを外付けする機材は付属しておらず、SSDだけがゴロンと梱包されていた。今回はWindows7をクリーン・インストールするので、それでいいのだ。

DELL mini9はIntelのatomプロセサなので、Windows7の32bit版を入れる。だが、なにしろミニノートなので、そのためには外付けのDVDドライブが必要だ。ところがそんなスマートなものは持ち合わせがないのだなぁ。

DVDプレーヤと兼用の外付けDVDドライブがあれば買ってやってもいいかな、と思っているうちに買いそびれてしまっているのだ。

しかし、私のジャンクボックスにはこういう便利なものがある。これはUSB-IDE変換器で、IDEのハードディスクドライブにこれをつなぐと、USBを介してPCにつなぐことができて、起動できなくなったハードディスクからデータを救い出すことができる。これで何度データを救ったことか。

だから、PCに内蔵するようなDVDドライブにこのUSB-IDE変換器を接続すれば外付けDVDドライブとして動作させることができる。

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この写真ではわけがわからないかと思うが、銀色のケーブルで結ばれている紺色のコネクタがその「変換器」。右上がPC用電源の上に載せたDVDドライブ。真ん中で上をむいているのがマザボに刺さる電源コネクタで、よく見るとショートピンが見える。DVDドライブの上に乗っているのが、この変換器に2.5インチHDDをつなぐためのアダプタだ。

この変換器にはハードディスクに電源を供給するACアダプタがあったはずなのだが、それが見つからない。しかたがないのでPC用の電源を臨時雇用してDVDドライブに電源を供給する。ただ単につないだだけでは電源は動いてくれないので、メインコネクタの13-14ピンを短絡してマザーボードがあるかのように錯覚させる。


そんなふうにしてインストールしたWindows7はなかなか快適である。インストーラは相当な量のドライバを予め持っているらしく、mini9専用の機器も問題なく動作した。XPの時にはスリープからの回復が遅かったWifiも、ドライバが変わったせいか動きが良くなった。タッチパッドのドライバもちょっと苦労したが以前と同じ仕様感を復元することができた。電源管理もXPの時よりもいい感じの設定ができた。

電源の入らなくなった(XPの)デスクトップPCだが、いろいろ試した結果、追加したメモリが悪者だという結論になった。このBlitzというメモリはWEBで検索しても評判が悪いようだ。

なので、XPのデスクトップもなんとなく復活してしまって、Linuxマシンもあるし、ええとまたこれらのPCをどう構成していこうか、というのが新たな悩みになってくるわけだ。

写真がないので、また後で貼り付ける。

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