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2014年4月14日 (月)

ハイパーソニックで悩む

ハイパー・ソニックというのは要するに超音波のことだが、超音波でも比較的低い、20KHz~100KHzあたりの事を言う。

実はこの件に関しては3月の中頃辺りからこそこそと色々やっていたことで、全部は書ききれないのだが、要するに放送大学のある講座をたまたま見ていて非常に面白かったのでそれを追っかけていたわけだ。

何が面白かったのかというと、

1)人間には20KHz以上の周波数の音が聞こえないと言われているが、20KHz~100KHzの範囲の音:つまりハイパー・ソニックを(耳には聞こえていなくても)、人間は感じ取っており、それはある条件下で人間に快感をもたらすことがある。

2)ハイパーソニックを耳で聞き取っているのではないことは実験で証明済みである。

3)一方、可聴領域内の音をなくして、ハイパーソニック領域でノイズを聞かせても、人間は快感を感じない。

4)放送でははっきりと明言していなかったが、これはつまり可聴領域の音とある意味同期した形でのハイパーソニックが人間に快感を与えうるということらしい(と私は思った)。

5) ハイパーソニックを与えられても、人間はすぐには反応しない。1分くらいの遅れを持って効果が現れるので、今までの実験では検出が難しかった。

6)ハイパーソニックを停止しても、70~100秒ほど効果が持続する。

そんな放送大学の講義の一部を引用してみようか。

Hypersonic01

「芸能山城組」という名前は聞いたことがあったのですが、山城新伍がなにかやっているのかな?くらいの認識しかなかったわけですが、この山城組の組長「山城祥二」というひとが本名大橋力さんという学者さんでその本職が「細胞分子生物学」というすごいもので。

で、その山城祥二こと大橋力氏は早くから「可聴領域外の音」について気づいており、制作するLP(1970年代当時)にLPの中で「聞こえない音を強調する」ということを意図的に行っていて、これらの作品が「好評価を得ていた」ということでした。

ところが同じ作品がCDになって発売されて聴いてみると、「自分の狙っていた音が出てこない」ということに気づいた、と。

まぁ、1970年代にそういうことに気づいたこの人もすごいが、当時の一般ユーザーの再生装置で可聴領域外の音を再生できていた、ということです、それもなかなかなものだなぁ、と。

で、今我々が使っている装置でこういう20KHz以上の音は再生できているのだろうか? 

もし出来るのであれば、例えば10KHz以上の音をフイルタで取り出して意図的に歪ませれば「可聴領域内の音に同期した可聴領域外の音」というものを生成できるわけで、これは結構面白い話になるのではないか。

そうすると、100KHzまで再生できるような高級オーディオ装置に「Distortion」みたいなツマミがあったりして、えへへへこれはすごく面白い。

わざわざ歪ませなくても、デジタルな音源は高域にサンプリングひずみがあるので、それを利用できるかもしれない。

こういう階段波は高次高調波をたっぷり含んでいるので、D/Aして得られたアナログ信号をそこそこの再生装置で聴けばそれなりの「ハイパーソニック・エフェクト」を得られるのかもしれません。

で、実はこのハイパーソニックに関する「成果報告会」というのが3月30日に行われて、私も早速そこへエントリしたんですが、あいにくその日はLee Ritenourのコンサートのチケットを早々と取っておりまして、このコンサートがてっきり18:30開場、19:00開演だろうと思っていたらこれがなんと16時からというもので、成果報告会は14時から都内文京区、コンサートは鎌倉ということで、泣く泣くコンサートの方を取ったわけで、これはかなり悔やまれる状況だったかもしれない。

というのは、その成果発表会の受付メールの宛先がその講座を受け持っている放送大学教授その方だったので、発表会参加が受け付けられたメールの返信に上に書いたような私の疑問を色々ぶつけてみたのだった。そうすると「あなたのお書きいただいた疑問にまさにお答えする内容を準備しています。」という返事だったからだ。ああ惜しいことをした。

Musicinfobrain しかたがないので、その講座を放送大学で受講してみようかな?と思ったりしている。テキストも買ってみた。

しかし、「事情により参加できなくなりました。次回の成果発表会はいつでしょうか?」という私のメールにはついに返信が来なかった。う~ん、残念。

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コメント

超音波っても空気の振動ですから,何かしら感じてるんじゃないか?,なんて思っていました。ちゃんと研究されているのですね,更なる報告を楽しみに待ちます。

投稿: ををつか | 2014年4月15日 (火) 19時55分

大橋先生の対談記事。これは面白いです。最後のほうの「8.死をプログラムした生存戦略」なんて、脱線してるんだけれども、とてもおもしろい。

http://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/049/talk_index.html

投稿: PicksClicks | 2014年4月15日 (火) 20時47分

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