Chromecastを使って悩む
まいったなぁ。Chromecastは私の期待したものとは違っていた。
私が期待していたのは下の図で青い線で示したようにデータが流れて、つまりChromecastが青い実線で示したようにインターネットからデータを取り込み、それを青い点線でしめしたようにPCのないしスマホ/タブレットで操作するというものだった。そういうことを期待していたのだ。
しかし、実際には赤い実線で示したように、動画のデータも一旦PCとかスマホに取り込まれ、そこからさらに無線LANを通ってChromecastに届くのだった(常にそうではない:下の方に修正あり)。
だから、PCやスマホやタブレット(以下、親機と呼ぶ)に表示される以上の解像度では表示されないし、見ていると明らかに親機での表示が少し遅れてTVに表示される。
え~!? そういうことなのか?
こういう構成だとはっきり言って使い物にはならないよ。なぜなら無線LANはそういう使い方をするには帯域が狭すぎる。
ウチの無線LANは1対向の通信なら片方向で54Mbpsという仕様になっているが、複数の端末が往復で折り返して通信したりするとその速度はがっくり落ちる。
実際に測ったわけではないが、PCでYoutubeを見ているときと比べてChromecast経由でTVを見ると数倍時間がかかっている感じだ。動画は少し動いては止まり、ということを繰り返す。解像度も悪いし、これではTVで見る意味が無い。
だから、PCやスマホやタブレット(以下、親機と呼ぶ)に表示される以上の解像度では表示されないし、見ていると明らかに親機での表示が少し遅れてTVに表示される。
え~!? そういうことなのか?
こういう構成だとはっきり言って使い物にはならないよ。なぜなら無線LANはそういう使い方をするには帯域が狭すぎる。
ウチの無線LANは1対向の通信なら片方向で54Mbpsという仕様になっているが、複数の端末が往復で折り返して通信したりするとその速度はがっくり落ちる。
実際に測ったわけではないが、PCでYoutubeを見ているときと比べてChromecast経由でTVを見ると数倍時間がかかっている感じだ。動画は少し動いては止まり、ということを繰り返す。解像度も悪いし、これではTVで見る意味が無い。
私の思惑では、Chromecastはそれ自体がスマホから液晶ディスプレイとバッテリーとカメラを取り外したようなもので、液晶の代わりにTVの巨大なスクリーンを使い、操作を親機で行うことによって快適なインターネットコンテンツを楽しむことができる…はずだったのだ。
つまり、ChromecastはGoogleがGoogleのコンテンツへのアクセスを簡単化するためのものであって、それなら私が嫌ったauのとかDocomoのとかYahooのとかのスマートTVスティックと変わらないじゃないか。
これなら、得体のしれない中国製のスマートスティックみたいなもののほうが良かったんじゃないかな。まぁそういうのもGooglePlayが使えなかったりしてそれなりの苦しみもあったりするのだろうが、TsutayaーTV位は見れるんじゃないだろうか。
つまり、ChromecastはGoogleがGoogleのコンテンツへのアクセスを簡単化するためのものであって、それなら私が嫌ったauのとかDocomoのとかYahooのとかのスマートTVスティックと変わらないじゃないか。
これなら、得体のしれない中国製のスマートスティックみたいなもののほうが良かったんじゃないかな。まぁそういうのもGooglePlayが使えなかったりしてそれなりの苦しみもあったりするのだろうが、TsutayaーTV位は見れるんじゃないだろうか。
ええいこのChromeCastwoどうしてやろうか。今ならオークションでまだ3000円くらいにはなるようだから売っぱらってしまおうかな。
6月4日追記:
6月4日追記:
ノートPCで中継してChromecastへ動画情報を転送して、そのネットワーク負荷を見てみた。

この画面の中央付近でChromecastへのcastingを始めたわけだが、そのタイミングからネットワーク負荷が落ちてしまっている。これはノートPCが「データ受信⇒デコード⇒動画表示⇒casting」という負荷に耐え切れず処理できるフレーム数が落ちているためだ。
この時、PC上の動画もTV側の動画も盛大にコマ落ちしていてPCがアップアップしている状況なので、その画面を見ながらこのネットワーク負荷を見ると、そういう解釈になる。
ちなみにこのPCはDELLのmini9という古いもので、OSはWindows7に入れ替えているが、CPUはAtom N270という、1.6GHzのデュアル(実はHT)という仕様のものだ。
6月5日追記:

この画面の中央付近でChromecastへのcastingを始めたわけだが、そのタイミングからネットワーク負荷が落ちてしまっている。これはノートPCが「データ受信⇒デコード⇒動画表示⇒casting」という負荷に耐え切れず処理できるフレーム数が落ちているためだ。
この時、PC上の動画もTV側の動画も盛大にコマ落ちしていてPCがアップアップしている状況なので、その画面を見ながらこのネットワーク負荷を見ると、そういう解釈になる。
ちなみにこのPCはDELLのmini9という古いもので、OSはWindows7に入れ替えているが、CPUはAtom N270という、1.6GHzのデュアル(実はHT)という仕様のものだ。
6月5日追記:
いろいろやってみると、ちゃんとしたGoogle製のアプリをちゃんとした環境で使うと上の方の図の青い線のような使い方もできることがわかった。YoutubeアプリをChromecast前提で動作させると、動画はスマホにではなくTVに直接HD解像度で表示される。このスマホはHD解像度ではないので、上の方に書いた「親機の解像度でTVに表示される」というのは間違い。
しかし、PC上のChromeブラウザからだとやはり赤線みたいだった。先日試した時にはタブレットを親機としたのだったが、このタブレットはGoogleとの同期に問題があって、ちゃんとした環境ではなかった、ということなのだろう。
う~ん、どうしようかな。一時はオークションで売っぱらうことにほぼ気持ちを決めていたのだったが…。
しかし、PC上のChromeブラウザからだとやはり赤線みたいだった。先日試した時にはタブレットを親機としたのだったが、このタブレットはGoogleとの同期に問題があって、ちゃんとした環境ではなかった、ということなのだろう。
う~ん、どうしようかな。一時はオークションで売っぱらうことにほぼ気持ちを決めていたのだったが…。
2017年5月7日追記:
家庭内LAN環境を整備したら、快適に使えるようになった。動画ストリームをPCやスマホを介してTVに転送することを「ミラーリング」と呼ぶらしいが、ミラーリングでも解像度は低いものの(転送元デバイスの画面サイズに制限される)大画面で見ることができる。
家庭内LAN環境を整備したら、快適に使えるようになった。動画ストリームをPCやスマホを介してTVに転送することを「ミラーリング」と呼ぶらしいが、ミラーリングでも解像度は低いものの(転送元デバイスの画面サイズに制限される)大画面で見ることができる。
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コメント
2.4 GHz帯じゃなければ、まだ少しはましだったのかもしれませんが・・・・・・
投稿: Cello | 2014年6月 4日 (水) 00時50分
帯域がどうのということを書きましたが、PCの動作を見ているとどうもそれよりもPCの処理能力の問題のようです。
動画データをデコードして表示するだけで手一杯なのに、それをさらにエンコードしてChromecastへ送り出さないといけないのでこれは辛いんでしょう。
だから5GHzにしても大して変わらないと思います。
投稿: PicksClicks | 2014年6月 4日 (水) 18時42分
Chromecastってどんな商品なのか,何に使うか,皆目不明だったのですが,これで判りました,解説ありがとうございます。なんか私には無縁な商品だな〜。
投稿: ををつか | 2014年6月 5日 (木) 10時26分