音楽テロリストに悩む
つい先日「もうTSUTAYAには行かないかも」とか書いたのだが、「準新作100円で1週間」というのにつられて、つい見に行ってしまった。
レンタルDVDに予告編っていうのがよくあるじゃないですが、アレの中で気になったものをメモしてあるので(してるのかよ)、そのリストを見ながらDVDを物色したりしていたわけ。こういう映画はTSUTAYAが独自に輸入していたりするものもあったりするので、TVで放映されるものとはやはりちょっとテイストが違うのだ。
いやもうほんとにここ10年位に見た映画の中で一番じゃないかな。コメディということになっているけれども、私から見れば全くそんなことはなくて、そりゃ笑えるところは確かにあったけれども、ドラマ仕立ての真面目な音楽ビデオと言ってもおかしくないんじゃないかな。
惹句としては「音楽テロ」と言っているし、映画の中でも特に警察関係はそういう呼び方をしているのだが、やっているほうはそういう意識はなくて、単に音楽のパフォーマンスをやっているだけだ、というスタンス。ただし、違法行為や危険行為を厭わないというところが外部からしてみればテロリストということになる。
Youtubeで探すと、予告編やら映画中のいくつかの部分などいろいろ発見できるのだが、ここではまずこの映画の前身になったと言われている10分ほどの試作映画を見ていただこう。
この短編はかなり有名になったらしいので、特に打楽器関連業界ではすでに知れ渡っているのかもしれない。
で、この短編を踏まえて作られたのがこの「Sound of Noise」なのだが、ここに見られる6人のドラマーに加えて狂言回しとしての刑事が話を面白くしてくれている。
この刑事は母親がピアニスト、父親が指揮者、祖父も有名な指揮者という家に生まれたのだが、本人は音痴という残念な息子で、期待を持って付けられたアマディウスという名前に負けてしまっている。
しかし彼も秘められた音楽的才能を持っていることが劇中で判明するのだが、まぁそれはサイドストーリーでしかない。
彼の弟も成功した指揮者で、この弟も軽く一枚話に絡んでくるが、まぁそれもどうでもいいっちゃどうでもいい。
見るべきはこのテロリストたちのパフォーマンスで、その一部を見ていただこう。
「1」と表示されるのは、これが第一楽章であることを示している。全部で4楽章あって、それぞれにタイトルが付いている。第二楽章が「Money for you Honney」、第三楽章が「KILL the Music」だったかな? 第四楽章が「ELECTRIC LOVE」だ。
こちらの予告編ではそれぞれの楽章を少しづつ見ることができる。
全編を見たい方はこちらをどうぞ。字幕は英語だが、音楽ビデオだと思ってみればそんなの関係ない。
ところで、特にクレジットされていないのだが、この映画はどうやらスウェーデン映画らしい。スェーデン映画には面白いものが多くて、「ドラゴン・タトゥの女」のオリジナル三部作をスェーデン版でみてからいろいろおもしろいものを見せてもらっている。
特に、「エージェント・ハミルトン」シリーズは見応えがあって(低予算っぽい割には)おもしろかった。
TSUTAYAではこの「サウンド・オブ・ノイズ」を発見した後に例のリストに乗っている映画を2本ほど発見して借りたのだが、これらも面白かった。その話は機会があればまた別のとこで。
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コメント
面白そうな映画ですね。
最初の映像はだいぶ以前にFBでシェアされていたのを見たことがあります。
こちらもFBでシェアされていたのですが、紙コップだけでこれだけできるもんだと感動しました。それに役者揃いですね。
http://youtu.be/2QhQR-AofPQ
投稿: taki | 2014年7月 6日 (日) 19時24分
こういう方向性だとSTOMPですね。
STOMPのことをこのBLOGに書いたはずだと思っていましたが書いていませんでした。ずいぶん昔にアメリカでSTOMPのDVDを買ったのですが、これがリージョン1でこれを見るためにいろいろ工夫しました。
http://youtu.be/fN5T8y8bCJ4
そういえば韓国にもナンタというグループがあって、これはわざわざソウルのナンタ劇場まで見に行きました。
投稿: PicksClicks | 2014年7月 6日 (日) 21時22分