電子工作女子に悩む
リケジョ(理系女子)が流行りそうな感じがあったのだが、理研の小保方博士がコケてしまったので、行く先が危ぶまれるかと思っていたら、新聞でこんな本(マンガ)が紹介されていた。
で、数分後にはアマゾンで発注してしまっているという恐ろしい時代である。そういえば漫画を買うっていうのも久しぶりだ。
奥付を見ると、今年の春辺りから雑誌に連載されていたものらしい。STAP騒動に連動していたのかもしれないな。
内容は、まぁヲタクな生活をしているとわりと普通のことなのだが、若い女性がこういう道にはまっていくと周りの視線とか期待されるものとのギャップが面白いっていうか、まぁ「そんな奴ぁいねーよ」と言っちゃおしまいなんだけど。
しかし、電子工作というわりには組み込み系ソフトウエアをバリバリ使っていて、おいいお、そういうのはデバッグが大変なんだぞ~、とか、最近のプラットフォームって、そんなのがあるのか、とかもあったり。
でも電子工作というと、NE555とかオペアンプをバリバリ使ってアナログなものを作っても面白いんだぞぉ、とか。でも最近でAndroidスマホとアナログ回路を組み合わせるともっと面白くなるのになぁ、とか。
この漫画が馬鹿売れしたりっていうことはまずないだろうけど、まぁ一部の人達には受けるんじゃないでしょうか。
で、中にはこんなふうにヲタクの心を抉るようなことが出てきたりもするのであった。
8月16日追記:
本を読むのは人一倍早いのだが、マンガを読むのは遅い。絵の細かいところまで見てしまうので、なかなか読み進めないのだ。
そんなわけなので、半分くらいまでしか読まずに先の部分を書いたのだが、全部読んでみると、まだまだ甘いね。っていうか、「一般の人にもわかるように」という配慮なのか、表面をなぞっているだけになってしまっている。
もっとコアな話、例えば、「はんだごてのコテ先は銅で出来ているけど、これがハンダに食われちゃうんだよね」「そうそう、だから俺はANTEXの鉄メッキ銅チップ(コテ先)を使ってる」「へー」「でも、これで部品外しなんかやったりすると鉄メッキがはげちゃって、メッキの下の銅がやっぱりハンダに食われちゃったりするんだよね。」とか、「安物のオペアンプ使ったものだから、出力段のバイアスが足りてなくて、いくらフィードバックを掛けても中点グリッチがおさまらないんだ。」とか「真空管アンプでプレート負荷が大きすぎてプレートが赤熱して、どうなるかと思ってみていたらプレートよりもスクリーン・グリッドが先に溶けてしまってカソードに触ってしまい、瞬時にスクリーングリッドが蒸発して真空管の内側が銀色にメッキされてしまった」とかいうくらいの話がないと、「トランジスタ技術」誌とか「インターフェース」誌とかに連載はできないと思うのだなぁ。
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コメント
これは秀逸です、はい(^_^)。
投稿: Cello | 2014年8月15日 (金) 11時58分
最後の2行は大賛成。
このコミック,連載で最初から読んでいますが,電子工作の本当の肝の部分を表現出来ていないのが寂しいですね。aurdinoとかRaspberry-Piに市販のセンサー繋げて市販のサーボを繋げたのは「電子工作とは言えないよな〜」とか思うのですよ。ハルちゃんい萌え要素少ないし。
投稿: ををつか | 2014年8月17日 (日) 20時12分
電子工作、で思い出したのですが、ロボット工学で有名だった森政弘先生は、電子回路使わないでランダムに風量を変える扇風機を作れ、という課題を出していて、電子回路使えば馬鹿でも出来る、って指導しておりましたが、あれこそが本当の工作なんだな、と思った次第。
さあ、どうやるか考えてみましょう(^o^)。
投稿: Cello | 2014年8月18日 (月) 23時17分
「ランダム」の定義にもよると思いますが、旗がはためくような形で布か何かをかけて、そのはためきによってランダマイズするんじゃないですかね。リード楽器のリードが振動するようなことを低速でやるイメージですが、あれも一種のカオス過程なのでランダムと言えなくもない。
投稿: PicksClicks | 2014年8月19日 (火) 00時54分
あ、そういう方法では無くて、受動部品のみで構成した電気回路を使って、です。
おっしゃるようにランダムの定義は難しいので、一定で無い、という位の緩い定義ではあるんですが。
聴いたとき、へぇ、そうなんだ、と。
投稿: Cello | 2014年8月25日 (月) 01時20分
「ランダム」を「一定でない」と定義するなら、
・扇風機を止めて窓を開ける、または
・扇風機は放っておいて散歩に出かける
でいいんじゃないかと思います。
「受動部品」というのはLCRのみってことですか?リレーは含みますか? 「あれこそが本当の工作」というのが電気回路を含むとは読めませんでした。
問題の設定をもうちょっと正確に規定していただきたいですね。先生と呼ばれるような人のおっしゃることですから、きっと何を言ってもそれが正解ということになるんじゃないかと思います。答えを知っているひとだけが楽しめるたぐいの問題なんじゃないですか?
投稿: PicksClicks | 2014年8月25日 (月) 20時43分
タングステン・フィラメントだな。
投稿: PicksClicks | 2014年8月25日 (月) 23時38分
タングステン・フィラメント、その方向です(^_^)。
リレーは使わなくてもリレーと同じように使えるものはありますね。
問題の設定は、受動電気部品を使った回路で構成する、ですね。リレーは確か含まれていなかったはずです。
投稿: Cello | 2014年8月27日 (水) 07時23分
タングステンは温度が上がると抵抗値が顕著にあがるという特性を持っているので、「原理的には」扇風機とタングステン・フィラメント(電球を割って取り出したもの)を直列につなぐと、タングステンにあたる風の量によってフィラメントの温度が上下し、したがって抵抗値が上下して扇風機の風速が変化します。
そのタングステン・フィラメントを屋外に出して、風に当ててやれば、風が強くなれば抵抗値が下がって扇風機が元気よく回り、風が弱まれば扇風機も弱まります。でもそれなら、扇風機を止めて窓から風を入れるほうがエレガントです。
一方、タングステン・フィラメントを扇風機の風に当てることを考えると、先の例のように直列につなぐと扇風機の風がフィラメントに強く当たると抵抗値が下がって扇風機の回転がなお速くなります。
これではだめなので、扇風機とタングステン・フィラメントを並列につなぎ、その並列につないだものに直列に抵抗を入れます。そうすると、扇風機の風によってタングステンがある計算可能な時間の後に冷やされて扇風機のへ流れる電流を横取りし、そうすると今度は扇風機の風が弱まるので抵抗値があがって扇風機の回転があがる…と繰り返されるように思えますが、実際にはこれはある計算可能なサイクルのあとに安定してしまいます。
これは一次遅れのフィードバックなので、ある時間の後に安定してしまうのです。
これを一定でなくするには、遅れを二次系にするか、一次遅れのままならフィードバックループの中にヒステリシスを入れないといけません。
と、ここまで考えて、「先生」と呼ばれるような人の「正解」に挑戦するのは時間の無駄だと考えて投了。
>電子回路使えば馬鹿でも出来る
馬鹿な課題なら馬鹿でもできるのかもしれません。
投稿: PIcksClicks | 2014年8月28日 (木) 23時07分