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2014年8月17日 (日)

音楽の可視化で悩む

音楽を可視化できたら面白いよね。常々漠然と考えていたことなのだが、なかなか手を出せなかったのは、データの入力が面倒だと思っていたからだ。

しかし考えてみれば、っていうか考えなくても身の回りには自分で入力したり購入したりしたMIDIデータが山ほどもあるので、これを使えばいろんなことが簡単に試行できるはずだ。そういうデータを持っていることに気がついてはいたのだが、解析するにはいろいろ手続きが面倒で気が付かないふりをしていたわけだ。

実はMIDIではなくて実際の演奏から(WAVE形式ファイルを介して)音程情報を抽出してみようと思って、ナローバンドなPLLでフーリエ解析して・・・なんてことを考えて回り道をしてしまったのだった。こちらはこちらでまた別途悩む予定。

で、夏休みの課題ということでちょっとMIDIデータを触ってみようかという気になったわけ。

しかし、可視化と言っても一体どうするかっていうと、いろんな考え方があるだろうが、最終的にはコードに対してメロディを正規化して図示するのかなぁ? とか、なかなか具体的にならない。

だいたい、音楽というのは時系列の形をとるから、曲の途中でイメージが大きく変わることだってあるわけで、前半は短調で後半は長調になったりとか、途中でテンポが大きく変わるとか、そういう例はたくさんある。

そんな時系列をもひっくるめて一つの図にすることは可能なんだろうか?場合によっては例えば4小節ごとに図が変わるアニメーションになってしまうかもしれない。

とかまぁ、グダグダと考えているうちにとりあえず何かを作ってみれば何かをつかめるかもしれない。「下手の考え、休むに似たり」とか言うしね。

で、とりあえず曲データを2つ用意してみた。ひとつはジャズの曲だが今ひとつひねりが足りないと感じている「Smile」、もうひとつは見事なひねり具合の「Bluesette」だ。

まず手始めに、メロディのみを処理してみる。第一歩として、音程と直前の音程との音程差を散布図にしてみる。X軸が音程、Y軸が音程差である。

Smiledt
Bluesettedt

さて、有意な差異を見ることができただろうか? メロディ自体の音域とメロディ内の音程の跳躍具合が見て取れて、Bluesetteのほうが歌うには難しそうに見える。

さらに、Bluesetteでは平行線が多く見られるが、これは同様のフレーズを移調して何度も繰り返しているというこの曲の構成を表しているように受け取れる。反面、Smileのほうではほぼ単一のスケールの中での曲作りのためか、図形の平行移動の様子は見られない。

などなど、もっといろいろデータを集めるともっと見えてくるものもあるのかもしれないが、もともと仕掛けとして簡単な事しかやっていないので、それほど深いものはでてこないようにも思う。

で、別の仕掛けとして、連続する3つ4つの音程に関して所属可能なスケールの数を数えるということをやってみた。

わかりにくいと思うので例を挙げると、[CDE](ハ長調でドレミ)という音列があったとき、この音列はC,F,G(ハ長調、へ長調、ト長調)のスケールに属することができる。つまり、これら3つのスケールを暗示している。これが[FGAB](ハ長調でファソラシ:以下は省略する)になると、C(ハ長調:これも以下は省略する)のスケールにしか属することができない。


Bluesetteをギターで弾いてみると、転調していくスケールの中でメロディがどう構成されていくのかがよく「見える」。そんなふうにメロディを解析できないか、と考えたのが発端だ。メロディを長い音符や長い休符で「フレーズ」に区切ってから処理したほうがいいのだが、それはまた先の課題としておこう。

で、このスケール数をどう見せるかだが、単に時系列としてみてもしかたがないように思える。正規化したメロディとの散布図にしてみるか。

Smilesc
Bluesettesc

図中のピンクの線が3連続音程によって規定されるスケール数、黄色が4連続音程によるスケール数だ。見せ方がどうのこうのというよりも、この「スケール数」というのが調性を暗示しているのかもしれないと考えると、意外にその数値が大きいことに驚く。実はもっと少ない値ができるのではないかと思っていたのだった。「連続4音程」というのではなくて、フレーズごとにするともっと感覚的なものに近くなるかもしれない。

で、これを見て何がわかるかというと…これから考えます。



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コメント

方向性は全然違うと思いますが、例の理研が音の可視化をしてたみたいです。

http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140129_1/#note1

投稿: taki | 2014年9月13日 (土) 15時57分

物事を測定するときには、測定している事自体が測定対象に影響を与えてはいけないと思うのだけれども、この「カエルホタル」が発光することによるカエルへの影響はないと言い切れるのだろうか?

それならむしろ40台のカエルホタルの代わりにマイクを置いて無線で飛ばすなりして録音し、その音を解析すればよかったんじゃないだろうか。そうすればさらにカエル個々の位置も正確に計算できるだろうし。

というわけで、「理研」というだけで頭から信用できなくなっている状況。

投稿: PicksClicks | 2014年9月13日 (土) 16時12分

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