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2014年9月 6日 (土)

政党の細分化に悩む

かつて小泉潤一郎率いる自民党が「郵政民営化」を旗頭に選挙戦を戦ったとき、非常に違和感を覚えた。っていうかなんで選挙の争点を勝手に決められるわけ? その争点以外はまったく選挙の判断基準にならないってのはおかしいだろう、と。

しかしそういう状況はどんどん進んで行っているように見える。なんだか争点がどんどん細分化されていって、そのために政党がどんどん細分化されていく。そういった争点をきちんと考えることなく、烏合の衆よろしく「小さなことには目をつぶって」集団を作れる人たちが「与党」になってしまう。

公明党は宗教団体なので、「教祖様の言うとおり」が基本だから、細かいことは考えないので争点に影響を受けることがなくて原理的に細分化はされないから安泰だ。

だから、今の日本の政党は「争点をきっちり考える人たちは分裂する」、「とにかく集まっていたほうがよい」と考える人たちが勢力を強めるという図式になっている。


これがアメリカなんかだと民主党と共和党という二つのブランドがあって、それぞれに(争点ではなくて)「考え方」がはっきりしているから、投票もしやすいわけで。

とは言ってもアメリカでさえそれぞれの党内での意見の相違などもあって、一枚板というわけにもいかないみたいだから、争点ごとに分裂する可能性はある(でも基本的な「考え方」は変わらないから簡単には分裂しないだろう)。



最近は「民主主義って本当に大丈夫なの?」とかいう議論も始まっていて、これは中国なんかが権威的資本主義みたいなことをやっていていっこうに民主化される様子がないにもかかわらず繁栄を続けている、という背景があったりする。

一方では中東で「民主化」の結果として独裁軍政が崩壊してイスラム国家になっておかしなことになったりとか。

そういう話になると「民主主義とポピュリズム(大衆迎合主義)」とかいう話になってきて、「ポピュリズムと言われようが、最大多数の最大幸福が絶対使命なのだ」という単純な考え場複雑化してきた現代ではちょっと考え直したほうがいいような気もする。

というわけで、とりあえず日本の政党というのは争点で戦うのではなくて、その基本となる考え方をわかりやすく明確に打ち出して票を集めないことにはおかしなことになってしまうんじゃないかな、と思います。

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