コミュニケーションの失敗に悩む
連休にはTSUTAYA様のご好意によりDVDを安く借りられたので映画をいくつか見た。
その中で一番印象に残ったのがこの映画だ。
その中で一番印象に残ったのがこの映画だ。
一見、バイオレンス・サスペンスのようで、実際にかなり怖いのだが、テーマとしてはそういうことじゃなくて、「コミュニケーションの失敗」ということだと思う。あるいは「アメリカの田舎での」とか「英語での」という修飾詞が付くかもしれないけれども。
ややネタばれになるかもしれないけれども具体的に言うと、この主人公のマッドとその幼馴染のジェニパーという女性の関係。
マッドはずっと彼女のことを想い続けているが、彼女はその時々の軽はずみな行動でたびたびマッドを裏切ってしまう、(と思われている)。マッドは自分勝手な思い込みで人をうまく利用しているが、他人だけでなく自分をも騙していることに気づいていない(と思われている)。
そんな二人がそういう思いを直接ぶつけあえばいいと思うのだが、なかなかそうは行かない事情もあったりして、二人の少年が介在したりするなかで、少年たちもコミュニケーションの失敗を経験したりする。
そういう見方をしていると、ラストシーンで「あれ?」というところがあって、製作側と観客側とのあいだのコミュニケーション失敗が指摘されているような気がしてくる。監督は「ほおら見ろ、コミュニケーションの失敗はどこにでも起こりうるのだ」といいたかったのかな。
そういうわけなので、映画の中の話だけじゃなくて身の回りでもそういうことが起こらないように、というか、起こっているかもしれないよ、ということを考えなくちゃなぁ。
たいした映画だと思う。私はあんまり好きになれないけれども。
少年が語り部的に使われているあたりは「スタンド・バイ・ミー」を思わせるが、あれよりももっと深いと思う。「スタンド・バイ・ミー」はどこが面白いのかいまだにわからない。あれはスティーブン・キング原作じゃなかったか?私はキング嫌いだし。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- KGBのSF映画で悩む(2022.11.12)
- 泣ける映画で悩む(2022.10.16)
- 迷宮グルメで悩む(2022.10.05)
- 潜水艦の映画で悩む(2022.04.15)
- 不思議な海藻で悩む(2022.02.27)
コメント