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2014年11月23日 (日)

楽器フェア2014で悩む

楽器フェアは3年に一度行われる。前回は2011年で横浜パシフィコで行われた。私は過去3回か4回ほど連続で行っていると思う。その都度普段は触れることができないような楽器などに触れられることができるので、楽しみにしているのだが、前回は大地震のあとでもあって出展も全体的に低調だった。

今年は場所を東京ビッグサイトに移しての開催で、前回よりは盛況だったと思う。お客さんもたくさん入っていた。会場は西1番と2番ということだから東京ビッグサイト全体の1/5しか使っていなくて、実は開催規模としてはそんなに盛大というわけではないのだが、やはり東京での開催ということで客足が加速されたのかもしれない。

事前に何処かの楽器店で招待券でももらえないかと思っていたが、そういうことは全くなくて1500円を支払って入場。入場してブラブラと歩いているとプリマのブースでテナーサックスをブリブリと吹いている知人のO野塚さんを発見。一息ついているところで声をかけると、「おお、さすがだ。マニアックですね。」と言われてしまったが、それはお互い様だ。お互い様ではあるが、「先に言ったもの勝ち」の原理により私の負けだ。

マニアックなもの同士、それぞれお互いの道を行くことにしてその場で別れ、私は私の道を行くことにする。

Shinhakken まず最初に目に入ったのは「新白鍵」という「黒鍵のないピアノ」だった。なんじゃこりゃ?

白鍵だけっていうことは黒鍵をどうするんだ?っていうと、これがなんと「諦める」というシンプルかつストレートなソリューション。「ペダルを踏むと全体が半音上がるっていうことじゃないんですか?」と聞きただしてみたが、「いえ違います。すべての曲をC調に転調して弾けるように楽譜を用意しています。」という答だった。ふうん、じゃぁ途中でガンガン転調するジャズやらボサノバはどうすんの?っていうと、これらは一切弾かないことにするらしい。演奏したCDを頂いたが、まだ聞いてない。今のところ聞く予定もない。

11月26日追記:

もらったCDの一曲目がいきなり「エリーゼ・・・」だったので、そりゃダメだろう、あの曲は半音トリルみたいなので始まるんじゃなかったか、と思っていたのだったが、takiさんのコメント見てちょっと聞いてみようと思った。

聞いてみてびっくりだよ。まぁうまいことごまかしているなぁと思いつつCDの曲名一覧を何気なく眺めると、一曲目は「エリーゼのためよ」と書いてある。なあぁんだ、「エリーゼのために」じゃなかったのかぁ。

ちなみに他の曲はというと、

1.短調 エリーゼのためよ
2.長調 エリちゃんの行進曲
3.短調 エリーゼのためよ
4.長調 エリちゃんのお願い
5.短調 エリーゼのためよ
6.長調 エリちゃんのために

という、なんともパンクな命名で、1,3,5曲めが同じ名前なのはまだ聞いていないのでなんだかよくわからない。でも演奏者がそれぞれ違うので、それぞれ違うんじゃないかな。

追記終わり。

11月29日追記:


もらったCDを通して聞いてみた。悶絶した。でも、もう一回聞いいてみようと思った。「思う壺」ってやつですか? 「エリちゃん行進曲」が三拍子っていうのは冗談を通り越して頭がおかしいのではないかと思った。

頭おかしいといえば、もらったCDに「『エリーゼ』アンケートのお願い」という葉書が付いていたのでいろいろ書いて送ってやろうかと思ったのだが、おいっ、ちょっと待てよっ(木村拓哉風に読んでください)。

Expired料金受取人払いのはがきなのだが、有効期限が平成19年2月28までになっている。こんなの出したら郵便屋さんが困るじゃないか。下手したら送り返されてきて往復料金とか請求されたりしないのかな? 面白いから出してみようかな?

さらには宛先に初めから「ピアノ事業部様」と「様」がついているし、「ご住所」はいいとしてもそのうしろの「聴診器送付先」ってなんだよ?と突っ込みどころ多すぎ。

Sendtojpg この会社は顕微鏡の画像をスマホで見えるようにする装置を作るの本業らしいけど、そっちのほうが儲かり過ぎて税金対策で「新白鍵」してるのかもしれない。
検索してみると「新白鍵が帰ってきました」とかいうのがあったりするので、以前にも楽器フェアにも出展していたことがあって今回はカムバックなのらしい。

考えてみると、白鍵だけのピアノって、追加コストはそんなにかからないはずで、切り欠きのない白鍵を用意すれば、あとはアクションと弦を外すだけだから、どうかすると元々のピアノよりも安く作れるのかもしれない。

パンフレットをよ~く読んで見ると、「買ってくれ」とも「売ります」とも書いていないし参考価格もない。「圧倒的な集客効果」、「抜群の話題性」、うん、まぁそうかも。

追記終わり

Shortukulele_2 これは先々週くらいに書いたTravelerGuitarみたいな感じのウクレレだが、メーカーはよくわからない。まぁどうでもいいいっちゃどうでもいいんだけれども、こういう工夫には心惹かれるものがある。

3peaceguitarこれまた同じような「小さくする」という工夫を凝らしたギター。

単に小さくするだけじゃなくて、このギターはネックとボディを分離することができる。しかも組み立てなおした時に弦のチューニングをしなくてもいいという所が画期的。

弾いてみたのだけれども、やはりボディを押さえ込めないのでどうかな?弦も特殊なもののようだった。

ただ、テール側のストラップピンの位置が高いので立って弾くにはそれほど苦労はしない。値段はわからない。弦長はちょっと大きいほうが600mm強、小さいほうが、ええとパンフレット見ないとわからないのでまたあとで。⇒長い方で25.5インチ(648mm)、短い方で24インチ(610mm)でした。

もう一つギター関連ではSONYがデジタル無線を使ったワイヤレス通信機を持ってきていて、これをギターにつけていたんで試奏してみた。試奏の前に話を聞いていて、遅延が3mSと5mSを選べるというので、それならまず問題はないだろうと思っていて、実際に弾いてみても全く違和感を感じなかった。遅延を5mSとしても音速換算で1.7mだからそりゃわからないだろう。これが50mSになったりすると違和感を感じたりするのだろうが。「これはいいですね。でも、お高いんでしょう?」「いやそんなことはありませんよ。47,000円です。」(それって安いのか?)ちなみに周波数帯は2.4GでWifiと同じ周波数帯で、変調方式はSSだが「周波数ホッピングで2周波数を使っています」って、そりゃ少なすぎ。とにかくWifiバンドではあるがプロトコルは違うらしい。

で、フジゲンが出展していなくて残念。神田商会もイケベもTravelersGuitarを出展していなくて残念。

「アウトレットコーナー」というのがあって、何やら怪しい物を売っていたりするので、安物買い大好きな私としてはほぼすべての商品を見て回った。今回の楽器フェアではあわよくばスライドホイッスルと、できればパンデイロの安いものを買えたらいいな、という下心だ。

残念ながらスライドホイッスルはすでに持っているのと同じやつが同じ値段で売られていた。もう一つ、「子どもと一緒に楽器をつくろう」のコーナーでスライドホイッスルのキットを売っていたのだが、売っている人と話をしてみてどうやら音域が1オクターブ半くらいだったので、そんなのいらないや。

なんやかんやでこんなのを買った。ああ、ピントが甘いな。

Whatibought

まず右端の怪しい物がポケットサックスっていうか、正式名が「サクソネット君」というもので、「君ってなんだよ?」という突っ込みはさておき、以前からXaphoonというポケットサックスがずっと気になっていた私としてはなかなかツボにハマる商品だった。Xaphoon(ザフーン)は竹製のポケットサックスで、1万円くらいする。プラスチック製のもあってこれが5000円くらいだが、プラスチックのはなんとも安っぽくていやだし、竹製のは値段が可愛くない。

で、今回のサクソネット君は定価8,800円のところ3,500円というので買っちゃった。ご覧のとおりの木製(材質は梨)でリードはクラリネットのを使うらしい。でもキーが何なのか聞くのを忘れてて、家に帰ってから音を出して調べたらCだった。

クラリネットはちょっとだけ吹いたことがあったので、音を出すのは問題無いと思っていたのだが、家に帰ってパッケージを開けてみると(上の写真で黒く写っているのがサクソネット君の布製ケース)、吹き口にリードとリガチャーをつけるのを自分でやらないといけなくて、これはやったことがないからちょっと戸惑った。ちょっと勉強しなくちゃ。

ほかには左上のおでんの大根みたいなのが、私のお気に入りのメーカーRohemaのシェーカー。これは400円だったので安いと思って買った。大根の下はチタン製のピック。2枚で200円。その下のピック5枚は5枚で100円。硬いピックを選んで買った。1枚は1,5mm厚でほかは1.25mm厚。右の方に写ってピックが2枚あるのは別途ただで貰ったもの。リップスティックみたいなのはサクソネット君についてきた「コルクグリス」。多分吹き口をねじ込むところにつけるのだろう。

そういえばピック5枚が乗っているのが「自作エフェクタ用ケース」とかいうもので、メールアドレスを教えるとくれるというのでもらってしまったのだが、ネジがついてないんだなぁ。

帰り道の横浜で外人が数人地図を見ながらなにやら話していたので「トラブルか?」と聞いてみたら「カナイに行きたいんだが」とか言う。カナイというのは知らないので、彼が見ている地図を見せてもらうとKannaiと書いてある。「こりゃカンナイだよ」とは言ったものの、根岸線が何番線だか思い出せなかったので、「ついてこいよ」といって先導する。根岸線が見えたところで3番線とわかったので「Take Track Three,」Secondと言おうかとか迷いつつ「Two Stop」とブロークンに話して「enjoy Japan!」と言い捨てて「アリガトゴザイマス」とか言われつつ去る。

翌日追記:
書くのを忘れていたが、愛用しているハーモニカメーカー「Seydel」の代理店が変わったらしくて出展していた。今までは個人が代理店の権利を持っていたようで、なんだかうまく話が通じなかったのだった。専用ツールキットが安く手に入らないかと思っていたのだが、2万円以上するようで、そんなにオールマイティなものじゃなくていいのでバルブセットだけでいいから安く出してほしいものだ。セットアップパックというのが6000円くらいだということが価格表から分かったが、これは十徳ナイフみたいなツールのことらしい。動画の入ったUSBメモリがついてくるらしいが、6000円は高いなぁ。

Seydeltool

などと話しをしつつ、憧れの中級機SAXONYを吹かせてもらったりもした。これは4万円くらいのハーモニカなんだが、リードがステンレスだったり、ボディがアルミだったり興味をそそられるのだが、騒音の中で思い切り吹いてみると、6番のFを吸っても音が出なかった。そぉっと吸ってそこから吸い上げていくと大きな音が出た。中級機でもそういうことがあるんだなぁ。まだまだ当分低級機でいいや。

翌々日追記:

サクソネット君には2・1/2というリードがついてきていた。調べてみると、この値は最大5まであるようで、普通は3程度で2・1/2というのは初心者向けであるようだ。まぁ私もこういうリード楽器に関してはまっさらな初心者なのでそれはいいのだが、いったい何が3だったり5だったりするのかは気になるところだ。ギタリストにとってのピックみたいなものなんだろうな。

Reeds ところで、実は私のおもちゃ箱にも何やら怪しいリードがあって、今回サクソネットくんのリードと比べてみるとどうやらクラリネット用のリードらしい。ハードオフで買ったものらしく、5枚入りで100円の値札が付いている。

一体何で私がこんなものをもっているのかというと、リコーダーにマウスピース(吹き口)を作りつけてリード楽器にしてしまいたい、ということを計画したことがあったからなのだ。忘れていたけれども。

写真右がサクソネットくんについてきた2・1/2のもの、左が今回発掘された「3」のものだ。どちらもおフランス製らしいぞ。

今日も朝から2・1/2のほうを顔を真赤にしながら吹いているのだが、なんとなくではあるが感じというか、力の入れ具合がわかってきた。ような気がする。

リードの位置を0.1mm単位で動かしてみたり、くわえる唇の位置や力を加減するなどすると、軽く音が出るところもあるのだが一定しない。なかなか難しいもんだな。でも面白い。

で、仕様上、サクソネット君はC~Dまでしか音域がないので、なんとか倍音でEより上を狙いたいのだが、フラジオになると途端にすっとんきょうな音域へジャンプしてしまうので、私の腕ではちょっと無理みたいだ。その代わりに最低音のCの半音下を出す技を身につけたので、いっちょう黒いオルフェでも吹いてやろうかと思ったが、音程が安定しなくて吹いている本人が吹きながら笑ってしまう。まだそういうのはちょっと早いかな。

なのでテキトーにこんなのを録音してみた。



なぜか最低音のCがやけに大きく響いている。そして高音域の音が細くなって音程も定まらない。でも、管が共振していることを穴を通して指で感じられるのが楽しい。全体的に穴を抑えている指の圧力の総和で音程が決まっているような感じもある。面白い。

11月27日追記:

マウスピースを抜こうとしたら、抜けちゃいけないところが抜けてしまった。

Brokensaxonett_2

まだ一週間もたってないのに、もぉ~。しかしすかさずエポキシで固めたので当分はもつはず。

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コメント

楽器フェアーに入らしてたんですね,私は、その上でやってるメーカーズフェア東京2014に出展していました。エスカレータ上がって来ればお会い出来たのに・・・・

投稿: ををつか | 2014年11月23日 (日) 22時30分

東館のほうでしたか? それとも西の3-4?

招待券でもいただいていれば行けたかもしれません。楽器フェアには12時頃から16:30くらいまでおりました。

投稿: PicksClicks | 2014年11月24日 (月) 00時44分

4Fの西の3です,フードコートで食事をしながら楽器フェアでの演奏を見ていました。同フロアでの大豆,豆腐製品フェアも良かったそうです。

投稿: | 2014年11月24日 (月) 06時57分

楽器フェアがあって羨ましいですね、っていっても大阪でも似たような催しは10月にあったみたいですが知らかなったんで行けませんでした。

白鍵だけのピアノって初心者にはかなり弾きにくいんじゃないかと思いますね。
黒鍵があるから位置関係が把握できるんで、それがないとどのキーがCなのかわからなくなります。ヴィブラフォンは黒鍵が白鍵に重なっていなくて面一なんで、ハ長調のスケールが一番弾きにくいんです。その点、マリンバは黒鍵が上から白鍵側にせり出しているんで位置が把握しやすいのです。
それに自然短音階しか弾けないから、マイナーの曲もかなりの曲がだめですね。何が面白いんだかって思いますが、初心者をだまして高いピアノを買わせようっていう魂胆じゃないのかなぁ、とか・・・

サイトをみると「求められたのは自由、得られたのは感動」とか書いてますが、そのくらいで自由や感動が得られるんなら苦労はしないと思うけどねぇ。

あ、これはいいFBネタなんでこのコメントそのまんま転記しますね。それと勝手ながらこの楽器の説明のところを引用させてもらいます。

なんてことを仕事中にコソコソ書いてはいけませんが、はははは、嘱託、嘱託。

投稿: taki | 2014年11月26日 (水) 16時26分

PS

ネット検索してみましたが、概ね不評ですね。

デモ演奏する人が位置がわからないので、黒鍵のシートを敷いて弾いていたらしいですが、それじゃ黒鍵をなくした意味がわからなくなるし・・

このリンク先の方の書かれている通りでしょう。
http://bbbrothers.exblog.jp/3012925

投稿: taki | 2014年11月26日 (水) 21時35分

菅野邦彦というジャズピアニストが、「黒鍵があるからイカンのだ」ということで、フラットでクロマチックなピアノを作ったということを昔聞いたことがあって、これはここのBLOGにも書いたような気がするんですが、なんだかまだ開発中だとか。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/tomizawaeichi/20130428-00024606/

あ、去年書いてましたわ。

http://picksclicks.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-e287.html

投稿: PicksClicks | 2014年11月26日 (水) 21時47分

新白鍵のCDのを本文のほうへ一部uploadしたので聞いてやってください。

投稿: PicksClicks | 2014年11月27日 (木) 00時35分

新白鍵とクロマチックピアノは根本的に違うもんでしょうが、ところでこの新白鍵、実はビジネスではなくて冗談アートという説も出てきてました。そう考えるとなんか自分が石頭だったんだなぁ、と納得してしまうという自分も情けないですけど。

まともに考えてる客を尻目に、してやったりとしたり顔してるかもしれませんね~。

投稿: taki | 2014年11月27日 (木) 00時37分

ピアノ事業部なんてのを作ってるし、ピアノを弾ける従業員募集しているし、専用の譜面も出版しているみたいだし、冗談じゃないと思いますよ。

って、ちゃんとCDを全部聞いてから考えよう。

投稿: PicksClicks | 2014年11月27日 (木) 23時51分

プロモーションビデオがありましたが、なんか白々しいですね~。これみると、やっぱりどこまで本気なんだかと疑いたくなりますが、そこまでジョークでやるとなると、本気のジョークですな。PRとしては効果的かも。

http://youtu.be/MNTUAxPVdbk

転調する曲は弾かないとか、位置確認に黒鍵シートとか、まじめに言ってるとすると、それはかなり確信犯じゃないかと思い始めております。

投稿: taki | 2014年11月28日 (金) 13時27分

「エリーゼのためよ」を聞いて、EbをFで代替しているっていうあたりでこりゃもう確信犯だと思いましたね。

代理和音ならぬ代理音のセオリーを持っているのかもしれません。

投稿: PicksClicks | 2014年11月29日 (土) 00時36分

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