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2014年11月 3日 (月)

モバイルギターの整備に悩む

古くからの友人であるtakiさんがこのギターにご興味をお持ちだということもあり、また、何時かは書こうと思っていたのだが、はて?もうどこかに書いたのだったかな? などと思って探してみたが整備っていうか、実用化するための工夫については書いていなかったので書いておこうかと。

まずこのギターはTravelerGuitarというメーカーのSpeedSterというモデルで、色はご覧のとおりのキャンディ・アップル・レッド。ケースに入れるとこんなサイズ。比較のために文庫本を置いてみた。ブックカバーの中身はマイケル・クライトンだ。

Speedster1

ケースから引っ張りだすとこんな感じ。

Speedster2
ケースの上に置かれているのが取り外し式のウイングと呼ばれているアームレスト。つまりこれを使って右肘で抑えこむわけ。

ネックの中間部になにやらあるのは、私がキャンディ・バーと呼んでいる仕掛けで、これについては別のところで書いた

Speedster3

組み立てるとこんな感じになる。手前にチョロンと置いてあるのは、購入時にネックの先端に付けてあった革紐で、これを付けておくとハンガーなんかに引っ掛けたりできるのだが、そういう使い方はしないので外してしまった。

こんなふうに組み立てれば使えるのだが、買ったそのままでは使わないのが私流で、いろいろといじりまわしている。まずは裏を見ていただこうか。

Speedster4
ここで見て頂きたい点は2箇所あって、ひとつは中央の朱色の、なんというか、カバーなんだけど落ちないようにゴムひもで軽く押さえている。このカバーの下にはペグ(糸巻き)があって、これがないと弦の切り落とした先が衣類を痛めるのだ。セーターは毛羽立つし、Tシャツも普通のシャツもおかしなことになってしまう。なので、このカバーはとても役に立っているのだ。

もう一点見ていただきたいのが画面のちょっと右に見える黒く丸いやつで、ストラップをしっかりと固定している。なんて言うんだったかな?ストラップストッパ? これは他のギターにも付けているが、これがないと演奏に熱中している時に本当に外れてギターが落ちたりするので、これも必需品。

Speedster5

このカバーを外すとこんな感じ。ペグはごく普通のもので、取り付け位置と方向がちょっと変わっているくらいかな。こういうヘッドレスギターは特殊な弦を使ったりするのだが、このギターはほとんど普通のギター部品でできているので、普通の弦を使うことができるのだ。

Speedster6
ウイングの裏はこんなふうにしていて、買った時にはこういう黒いシートはついていなかった。ウイングはボディに直接ネジ止めするようになっていて、こんなやり方だとネジがちょっと緩んだだけでどんどん緩んでいってしまう。ネジが少しくらい緩んでもネジを止める摩擦力をキープさせるために、薄いウレタンシートを貼っているのだ。つまり、スプリング・ワッシャの代わりみたいなもんで。

Speedster7

これはこのギターのキモであるローラーで、弦が勝手に鳴らないようにベルクロみたいな布が貼ってある。これは私の細工じゃなくて、メーカー純正だ。でもこのローラーにも問題があって。これは図を書いて説明しないといけないな。

下の図を見ていただきたい。ローラーはこんなふうになっている。弦があたっているプーリーとシャフトを支えている大きなドーナツ型が交互に配置されているのだが、この大きなドーナツがボディの木部の凸凹のために傾いてしまったりするわけで(図中灰色の部分)、そうすると弦を支えているローラーがスムーズに回らなくなり、チューニングがうまくできなくなるという致命的な状態になってしまう。ここはローラーとシャフトの間にベアリングを入れるくらいのことをやってくれてもいいんだけどなぁ。>メーカーならびに神田商会御中

Rolers_3

と、さて、最後にもっとも重要な話があって、このギターはご覧のようにピックアップがブリッジ側にしかないので、店頭で弾いてみた時には本当にはしたない音しか出せなかった。こりゃ駄目だ、とは思ったものの、音に関しては何とか出来るんじゃないか、という自負もあって購入に踏み切ったわけだが、これがそこそこ苦労した。

まず弦を替えたね。記録によればフラットワウンドの0.012だから、やや太めだな。で、トーンコントロールをおもいっきり絞る。つまり甘い音にするっていうか、これでぎゃインぎゃインといううるさい音を抑えこむことができる。

で、おとなしい音になったのはいいのだが、高音部の音にパンチがないというか、要するに音量が足りなくなってしまったので、ピックアップの高音側を弦すれすれにまで上げて、低音部は逆に下げることによって低音が出すぎるのを防ぐ。それでもやっぱり高音部はパンチが足りないが、そこは気合を入れて「強く弾く」ということで乗り切る。

とまぁ、こんな具合にして何とか使っております。


翌週追記:この記事ではどんな音が出るのか全くわからないと思うので、まずはオリジナルの音をYoutube編で。

前半のディストーションの音は、まぁどんなギターでもこんなもんじゃないんだろうか。でも後半のクリーントーンが全然イケてない、と私は思う。ペラッペラの音だ。

では私のSpeedsterだとどんな音かというと、こんな感じだ。弦のゲージを.012ととは言っていたものの本当かな?と思っていて、しかし測って見たら本当に.012インチだった。YOutubeの例では.009じゃないかな?

PCに直結なもんで、アンプを通してオープンエアで聞いた時とだいぶ感じが違うのだが前半がトーンを絞りきった音。後半がトーンをフルオープンにした音。これで聞くとフルオープンもそれほど悪くないと思うかもしれないが、私はあのペナペナ感というか、リアのピックアップの金属的エグみ感が嫌なのだ。

おそらく、絞りきった音とフルオープンの音の間にきっといいところがあるのだろうと思う。それはアンプとの相性もあるので、現場で追い込んでいくしか無い。といいつつ現場でそんな時間を持てた試しがないのだが。

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コメント

なるほど、この楽器の特製がよくわかりました。
確かに後半のペナペナ感は安っぽい感じがしますね。

この内容からするに、やっぱり私には10年早い、っていうともう手遅れってことだ、ははは。
普通にセミアコでも持つのがまずは順当だと思いました。でも当分は今の状態で手一杯ですが。

どうも、詳しい情報をありがとう。

投稿: taki | 2014年11月 9日 (日) 18時14分

セミアコよりもフルアコの薄い奴がいいと思うんですけどね。

セミアコってのはES-335みたいにブリッジの下にセンタブロックがあってそこで弦の張力を支えているので、テールエンドがない。しかしセンタブロックの分重たいし、ボディも鳴らないのでこれではソリッドと同じです。

その点カジノは薄いフルアコなので、ギター自体も軽くていい感じです。

カジノは中国製で5万円くらい、日本製で15万円くらいです。中国製も品質が良くなってきたという話ですが、実際に弾いてみるとネックがどちらかと言うと三角形で、これは「コードを握る」ためのネックのようです。一方日本製のネックはカマボコ型で、これは私の好みに合います。

でも、ウチではギターの本数制限があって、どちらも買えませんのです。

投稿: PicksClicks | 2014年11月 9日 (日) 23時47分

セミアコって単純に薄い箱、フルアコは厚い箱って思ってたんですが、大間違いなんですね。まったく無知なもんで、お恥ずかしい。おかげで間違いを犯さずにすみました。

中国製とではずいぶんと価格が違いますね。今年買って使ってるクラッシクギターも中国製です。買うときに日本製と弾き比べたんですが、やっぱり同価格帯では日本製は鳴りが悪くてダメでした。

まだしばらくは買うか買わないか、買うなら何するか、悩んでおります。

投稿: taki | 2014年11月14日 (金) 14時57分

私もその辺りのことを理解したのは最近のことで、数年前からフルアコのボディでもなにやらブリッジの下に木のブロックがあってそれをセンタブロックというらしいことに気がついたのが数年前、厚さ5インチの「一見フルアコ」にセンタブロックがあるのを発見して目を白黒させておりました。

センタブロックとテールピースが排他的な関係にあるということは最近になって、エピフォン・カジノのことを調べていて知ったことです。

ブリッジとピックアップがセンタブロックに乗っていると、ブリッジとピックアップが同じように振動してしまって、それではソリッドボディと同じなのではないか、と思っているのです。

投稿: PicksClicks | 2014年11月15日 (土) 14時50分

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