廃PCの処理に悩む
先月から、「いらないものがありましたら引き取りますので」というふうな電話が何度かあった。
でも、でいるだけつっけんどんな対応を心がけていた。以前に何だったか重たいものを引き取ってもらえると思って、トラックまで運んだら「処理費用を頂きます」とかいうのにやられたことがあったからだ。
重たいものを一人で(トラックに積むときには向こうの人が手伝ってくれたわけだが)部屋まで運び上げるのはちょっと無理そうだったので言い値で2000円だったか3000円だったか払ったんだったと思う。
そういう記憶があったので、適当なあしらいをしてたのだが、その電話も3度めになってくると、「そうやって引き取ってからお金を請求するんじゃないの?」とか聞くようになり、そうすると向こうも「いえ、ウチは買い取りですからそういうことをしません」となって、それならなにか出せるものがあるかもしれないからまた連絡する、というふうなことになった。
出すものとしては主にPCとアナログのHDDレコーダである。ついでに昔買ったサムソンのDVDプレーヤも出すことにした。このDVDプレーヤは裏コマンドを入れるとリージョン1対応(つまりアメリカで買ってきたDVDを見ることができる)になるというので買ってきたものだったが、ここのところ殆ど使ってない。しかも、このサムソンのとアナログ・レコーダは長年積み上げているうちにレコーダの制震ゴム足がDVDプレーヤにくっついてしまって離れなくなってしまっている、っていう話はまぁいいか。
問題はPCだ。だせるのが2台あるなぁと思っていたら、いろいろ思いだしてしまって結局4台出そうかということになっている。さらにノートPCがもう2台ある。
これがその4台なのだが、え?3台しか見えない? 真ん中のPCが2段になっていて、上にスリムタイプのがのっているでしょう。これだけが既製品で富士通FMVのC8ってやつだったかな。
というわけなので、これらPCの思い出話を書くつもりだからお急ぎの方は「引取り」のところまで飛ばすのがよろしかろう。
真ん中の下のやつがVEGAといってこの中では一番古いケースに入っている。このPCを購入したのが1992年。中身は2度入れ替えたが、ケースだけは古いままだ。
このケースはPC-ATという規格で、その後ケースもマザーボードもPC-ATXになってしまって、部品の供給がなくなったのでアップグレードできなくなってしまった。OSはCENTOSを入れていたが、あんまり面白くなかったので使わなくなっていた。まぁ博物館的な価値はあるのだけれども、なにしろCPUクロックがクロックアップしてやっと450MHzという性能だし。

というわけなので、これらPCの思い出話を書くつもりだからお急ぎの方は「引取り」のところまで飛ばすのがよろしかろう。
真ん中の下のやつがVEGAといってこの中では一番古いケースに入っている。このPCを購入したのが1992年。中身は2度入れ替えたが、ケースだけは古いままだ。
このケースはPC-ATという規格で、その後ケースもマザーボードもPC-ATXになってしまって、部品の供給がなくなったのでアップグレードできなくなってしまった。OSはCENTOSを入れていたが、あんまり面白くなかったので使わなくなっていた。まぁ博物館的な価値はあるのだけれども、なにしろCPUクロックがクロックアップしてやっと450MHzという性能だし。
右側のはORCAと名づけていたが、実は職場で緊急にPCが必要になり、自宅に持っていたマザーボードを持参して、アキバで買ってきたやすいケースに入れて組み上げたもの。2003年くらいだったかな。CPUはAthlon1G、メモリ640M、OSはXP。本来使う予定だったPCが到着したので自宅へ持って帰ってご覧のようにいろいろ手を入れている。
VEGAもそうだが、パネルの上からDVDドライブを設置するのは普通だと思うが、その下に取り外しでいるHDDケースを設置している。つまりケースを開けなくてもOSを入れ替えたりできるということで、当時はいろいろなOSをとっかえひっかえしていたのでこういう構成が都合よかったのだ。
で、ORCAにはHDDをケースの下にスピーカパネルを組み込んでいる。普通は卓上両端あたりにパワードスピーカーを置くのだろうけれども、いろんなPCがを使っていると、この方が都合が良かったのだ。スピーカパネルにはヘッドフォン用のジャックもあるしORCAにはマイク端子も付いていた。
さらに、VEGAとORCAには3.5インチフロッピードライブが付いていて、これがまたしばしば起こるトラブルの時に必要になるのだが、その下にUSBポートをつけている。最近のPCではUSBポートを前面に持つものも多くなってきているが、当時はたいていUSB用のカードを設置するとその端子はPCの裏面になって、簡単にアクセスできないということになっていたのだ。
左側にそそり立っているのがフルタワーの「フルタ君」。改造を重ねて現在、CPUはDuronの1.1G、メモリは1Gになっている。OSはXPだ。
これについてはこのBLOGのどこかで書いたはずだが(パソコン通信のLOGを調べたところ1998年末に導入したらしい。)、当時「CDドライブを一杯積んだPCに辞書とか辞典とか入れて運用する」というイメージを捨てきれず、今みたいにネットで辞書を検索するとかテラバイト単位のHDDを個人で買えるようになるとは想像できなかったものだから、こんなフルタワーのケースにPCを組んでしまった。整備しやすいようにキャスターまでつけているのだが、実際には配線が邪魔をしてなかなかスイスイと引き出すということは出来なかったのだった。
その後、メモリを512Mから1Gに増設したあたりから不調になり、リブートを繰り返したり、突然停止したり、そもそも立ち上がらなくなったりというふうなことで、ほとんど死蔵状態だった。でも、でかいので粗大ごみに捨てるにもハードルが高くてなかなか捨てられなかったのだ。
最後にスリムタイプのFMV-C8だが、これは多分2009年ごろに中古で買った。Linuxを入れてWEBサーバとして使えるようにして、あわよくば誰か欲しい人に売り払っちゃおうという魂胆で改造したのだが、特に営業活動もせず、単に自宅サーバとしてときどき動かしていたくらいのものだった。CPUはIntelのMシリーズの800MHzくらいのもので、メモリは1Gくらいじゃなかったかな。
ただ、当時は別のNEC製ノートPCがWEBサーバとして動作していて、ノートPCだから電源入れっぱなしでもファンの音もしなくて調子良かったのだが、ある日突然に電源トラブルで亡くなってしまった。それでこちらに乗り換えようかとも思ったのだったが、常時通電するには消費電力とファンの音が問題で乗り換えるのを断念し、サーバは外部に借りることにした。そのほうが安いし場所も取らない(とか言いつつFMV-C8はその後も場所を専有)。
引取り:
そんな4台のPCと、これまた使えない感じのIBM製THINKPAD-X24を2台用意して引き取り業者さんを待ったのだが、結論から言うと、これらの4台のPCは引き取ってもらえなかった。つまりひとつには古すぎるということと、「レアメタル含有量が期待できない」ということらしい。
だいたい、「ではPCの型番を調べさせてください」っていうけど、FMVの以外にはそんなもの無いし、FMVのにしても古すぎるらしい。結局2台のノートPC2台を500円で引きとってくれた。他にももう着ないと思われるスーツ2着をこれまた500円で引き取ってもらった。
「他に何かありませんか」とか聞かれて、そういえば持て余しているバイオリンがあったのでこれを見せると、LINEで誰かと相談して「5000円位しか出せません」という。じつはこれ2500円+消費税で買ったものなので5000円なら御の字なのだが、もうちょっと押したらもっとなんとかなったかなぁ?
他にもギターなんかを物欲しげに見ていたが、これはお断りだよ。
で、家人にはこれらの不要品を何とか処分するという約束をしているので、しかたなく引き取ってもらえなかったものをハードオフへ持っていった。そしたら690円で引き取ってくれた。
まぁとにかく、PC2も自分の思い入れなんてものは他人には全く価値の無いもので、一文にもなりゃしないのだ、ということを思い知らされた(気づくのが遅いよ)一日でした。
VEGAもそうだが、パネルの上からDVDドライブを設置するのは普通だと思うが、その下に取り外しでいるHDDケースを設置している。つまりケースを開けなくてもOSを入れ替えたりできるということで、当時はいろいろなOSをとっかえひっかえしていたのでこういう構成が都合よかったのだ。
で、ORCAにはHDDをケースの下にスピーカパネルを組み込んでいる。普通は卓上両端あたりにパワードスピーカーを置くのだろうけれども、いろんなPCがを使っていると、この方が都合が良かったのだ。スピーカパネルにはヘッドフォン用のジャックもあるしORCAにはマイク端子も付いていた。
さらに、VEGAとORCAには3.5インチフロッピードライブが付いていて、これがまたしばしば起こるトラブルの時に必要になるのだが、その下にUSBポートをつけている。最近のPCではUSBポートを前面に持つものも多くなってきているが、当時はたいていUSB用のカードを設置するとその端子はPCの裏面になって、簡単にアクセスできないということになっていたのだ。
左側にそそり立っているのがフルタワーの「フルタ君」。改造を重ねて現在、CPUはDuronの1.1G、メモリは1Gになっている。OSはXPだ。
これについてはこのBLOGのどこかで書いたはずだが(パソコン通信のLOGを調べたところ1998年末に導入したらしい。)、当時「CDドライブを一杯積んだPCに辞書とか辞典とか入れて運用する」というイメージを捨てきれず、今みたいにネットで辞書を検索するとかテラバイト単位のHDDを個人で買えるようになるとは想像できなかったものだから、こんなフルタワーのケースにPCを組んでしまった。整備しやすいようにキャスターまでつけているのだが、実際には配線が邪魔をしてなかなかスイスイと引き出すということは出来なかったのだった。
その後、メモリを512Mから1Gに増設したあたりから不調になり、リブートを繰り返したり、突然停止したり、そもそも立ち上がらなくなったりというふうなことで、ほとんど死蔵状態だった。でも、でかいので粗大ごみに捨てるにもハードルが高くてなかなか捨てられなかったのだ。
最後にスリムタイプのFMV-C8だが、これは多分2009年ごろに中古で買った。Linuxを入れてWEBサーバとして使えるようにして、あわよくば誰か欲しい人に売り払っちゃおうという魂胆で改造したのだが、特に営業活動もせず、単に自宅サーバとしてときどき動かしていたくらいのものだった。CPUはIntelのMシリーズの800MHzくらいのもので、メモリは1Gくらいじゃなかったかな。
ただ、当時は別のNEC製ノートPCがWEBサーバとして動作していて、ノートPCだから電源入れっぱなしでもファンの音もしなくて調子良かったのだが、ある日突然に電源トラブルで亡くなってしまった。それでこちらに乗り換えようかとも思ったのだったが、常時通電するには消費電力とファンの音が問題で乗り換えるのを断念し、サーバは外部に借りることにした。そのほうが安いし場所も取らない(とか言いつつFMV-C8はその後も場所を専有)。
引取り:
そんな4台のPCと、これまた使えない感じのIBM製THINKPAD-X24を2台用意して引き取り業者さんを待ったのだが、結論から言うと、これらの4台のPCは引き取ってもらえなかった。つまりひとつには古すぎるということと、「レアメタル含有量が期待できない」ということらしい。
だいたい、「ではPCの型番を調べさせてください」っていうけど、FMVの以外にはそんなもの無いし、FMVのにしても古すぎるらしい。結局2台のノートPC2台を500円で引きとってくれた。他にももう着ないと思われるスーツ2着をこれまた500円で引き取ってもらった。
「他に何かありませんか」とか聞かれて、そういえば持て余しているバイオリンがあったのでこれを見せると、LINEで誰かと相談して「5000円位しか出せません」という。じつはこれ2500円+消費税で買ったものなので5000円なら御の字なのだが、もうちょっと押したらもっとなんとかなったかなぁ?
他にもギターなんかを物欲しげに見ていたが、これはお断りだよ。
で、家人にはこれらの不要品を何とか処分するという約束をしているので、しかたなく引き取ってもらえなかったものをハードオフへ持っていった。そしたら690円で引き取ってくれた。
まぁとにかく、PC2も自分の思い入れなんてものは他人には全く価値の無いもので、一文にもなりゃしないのだ、ということを思い知らされた(気づくのが遅いよ)一日でした。
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コメント
やっぱりアナログは強いですね。私のゴミ捨て場から拾ってきたギターもハードオフで5000円でした。
我が家ではブラウン管TVが二台あって、アナログとはいえこれは無料では引き取ってくれないので困っています。
投稿: taki | 2015年4月 2日 (木) 22時54分
古パソコンの処分の話を聞くと頭が痛くなります。
メーカーのリサイクル料金が1台3000円とか4000円,我が家のコレクションに当てはめると,20台位有りますから6万円とか八万円。
まあコレクションは置いておくとして,使わずに積み上げてある古パソコンも数台,全て業者が「無償で引取ります」,とは言ってくれそうも無い物。
バラして潰して市の不燃物ゴミ袋に入れてしまえば良いのですけど,バラして潰す手間も大変,普段は考えないようにしている案件です。
投稿: ををつか | 2015年4月 3日 (金) 06時58分
>takiさん
ハードオフでは「10年移譲前の電化製品に値段はつかない」という鉄則があるので、寿命をはるかに超えて使い切る私のようなものにとっては引き取ってもらえるだけでもありがたいものです。でも拾得ギターが5000円というのはとても美味しい話ですね。私なんかハードオフで1000円で買ったギターを常用しているんですよ。
ブラウン管TVは有料で引き取ってもらうしか無いでしょうね。私はデジタルTVに買い替えた時に引き取ってもらいましたが、それでも無料ではなかったと思います。
投稿: PicksClicks | 2015年4月 3日 (金) 08時38分
>ををつかさん
20台のパソコンが「コレクション」と割り切れるなら問題ないじゃないですか。私のVEGAもそのコレクションに入れてもらえばよかったかな。
問題はそのコレクションをいつまで維持できるかですね。
ハードオフではとりあえず(部品取り用に)引き取ってはくれると思いますよ。持ち込むのがひと苦労でしょうが。
あ、CRTがあると難しいかな。
投稿: PicksClicks | 2015年4月 3日 (金) 08時41分
我が家のパソコンのコレクションはパソコンと言っても全てマッキントッシュです。
コレクションの維持に関しては,頭がいたいです。
投稿: ををつか | 2015年4月 3日 (金) 22時22分
>ををつかさん
きっとコレクションにはMacが多いんだろうなとは思っていましたが、全部MACでしたか。それでは私のPC-ATなんぞは末席にも入れてもらえそうにありませんね。
20台のそれぞれについて薀蓄を綴っていけば本が書けますよ。某出版社の某編集の方に声をかければ、ストーリー仕立てにして「MAC男」みたいなことになるかも。
それにしても20台とはすごい。アップル製ってことはみんな定価で買ってる? すると車が何台か買えちゃう金額ではないですか?
それに占有スペースもすごいことになりますよね? しかもMacだけじゃないでしょ?エンジンとかバイクのコレクションもあるんでしょ?
投稿: PicksClicks | 2015年4月 4日 (土) 18時33分
Macに関しては自分と妻が買ったのと,友人たちが「次を買ったから古いの引取って」てので集まって来ました。購入価格は最近ではアカデミックディスカウントが使えるのでちょっと安く買えています。
エンジンのコレクションは有りません(キャブレターとギアボックスは幾つか有ります),バイクは日常で使ってる2台が有るだけです,これもコレクションではありません。
投稿: ををつか | 2015年4月 5日 (日) 08時01分
キャブレターとギアボックスのコレクションはあるんですね。私も昔は真空管のコレクションが250本ほどありました。でもこれは全部使うつもりで集めたものだったんですよ。
投稿: PicksClicks | 2015年4月 5日 (日) 21時04分
PCならば、パソコンファームに着払いで送ればいいですよ。
不要な電化製品なんかもいっしょに箱に入れて送れます(引き取り対象外のものはチェックしましょう)
ヤマト便で扱う最大のサイズの箱に重量オーバーにならないように入れて送ってます。
投稿: しろ | 2015年8月18日 (火) 13時25分