ナイロン弦が切れて悩む
こういうタイトルは前にも書いた覚えがある。弦が切れたらどんなふうに切れたかを書いておこうと思っているので、そりゃ同じタイトルになるわな。
今回もまたサドルのところで切れた。このギター(鈴木バイオリン製)はしばらくケースに入れて放っていて、天気もいいから風に当ててやろうかと思って出してみたら切れていたのだ。そういえば、寝ている時に変な音がしたことがあったな。
以前にも書いたように、ナイロン弦のサドル部分には機会あるごとにビニルパイプで保護するようにしている。ごらんのとおり、4弦にはそのパイプがかぶせてあるが、保護していない5弦が切れたのだった。
さて、弦は買い置きのがなくなっていたのをちょうど最近補充したばかりだ。この際6本全部交換してもいいのだが、せっかく1~3弦がいい感じに安定しているのであまり触りたくない。
それにパイプで保護している4弦がどこまで使えるかということも試してみたいので、切れた5弦と切れていないが古い6弦を交換してビニルパイプで保護する。6弦用にも太めのパイプを買ってあるので、それをかぶせる。張り替えたらこんな感じ。
張り替えて3日で音程も安定した。
ところでナイロン弦にはずっと「La Bella」の900というのを使っている。もう他の弦はほぼ念頭にない。
最初にこの弦を買った時の話で詳しく書いているが、普通のナイロン弦は巻き弦に銀メッキ銅線を使っているのに対して、La Bellaは真鍮線を巻いているので、え~、耐久性が強いというか要するに長く使える。
銅線だとどうしても使っているうちに痩せてきて音程が狂ったり、そもそも痩せすぎて切れてしまったりするのだが、ラベラ900はそういうことがないので、今回のようにサドル側で疲労して切れるまで使えるということだ。厳密に言うと、真鍮線も酸化したりしているから多少は音程に影響が出ているのかもしれないが、私にはわからない。
え、じゃぁ、切れるまで使うのか? というと、そのとおりで私はナイロン弦を切れるまで使う。クラシックギターを弾く人たちは早い人なら2週間で交換したりもするようだが、私には何年も使い続けている弦さえある。
ひとつには、メインで使う楽器がエレガットなので、弦の古さが音に出にくいということがある。エレガットは音を電気的に加工しているために、特に弦がヘタったことによる高音域の減衰を電気的に補強している感があるのだ。
一方で、私の使っているクラシックギターはほぼ練習用なので、音がヘタっていたところでなんの支障もない。そういうわけで、私はナイロン弦を長く使うことができるわけ。
そんなふうに愛用しているラベラ900だが、いつもはFANAから通信販売で購入する。弦をバラでも買えるので都合がいいのだが、でも安く買おうとすると銀行振込したりして面倒くさい。
これがFANAで購入しているラベラだ。4☓、5☓というのは4弦と5弦をもう使っちゃってるよ、という私のメモ。
で、今回はアマゾンでもラベラ900が売られていたので、こちらで買ってみた。FANAよりちょっと高いのだが、送料とかを考えると2セット買うなら値段はほぼ変わらない。そのかわりなのかどうか、パッケージがぜんぜん違うのだ。これはどういうことなんだろうなぁ?
直輸入っぽい感じだが、外袋には日本語が書かれていたりする。商品の流通ルートが違うのだろうか?
2017年4月1日追記:
昨年秋くらいに、またアマゾンでLaBella900を買ったのだが、これがなんと3弦が巻き弦だった。買った時には全く気付かず、某所のギターのメンテに使って初めて気が付いたのだが、よく見るとパッケージにしっかり書いてあった。
900-Wのすぐ下に「GOLD NYLON・WOUND 3rd」だものなぁ、そりゃそうだ。しかし900-Wってどういうことだよ? WOUNDのことか? W3とかにしないとわからないよ。
ちなみに1弦2弦は黄色いナイロンだった。
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