英語の試験で悩む
初めてTOEICの試験を受けたのはもうずいぶん前のことだ。1980年代じゃなかったかな? 立場上、300点位はとっとかないとカッコ悪いな、と思っていたのだが、受けてみたら600点だった。へぇ?本当かな?と思って、もう一度受けたら660点だった。どうやらそういうものらしい。
それからずいぶん時が経って、3度めに受けたのが2009年のことだった。660点の頃はまだ海外に行ったこともなかったし、仕事で英語を使うこともそんなになかったわけだから、十分経験を積んだ後なら800点台、ひょっとしたら900点台も狙えるんじゃないかと思っていたが、案に外して775点という得点だった。これにはがっかりした。
TOEICの得点の目安は以下のとおりで、最近の私なら(リスニングのところを除けば)900点レベルでないといけないのだ。リスニングは弱い。うん、たしかに弱いのだが。
TOEICスコア 900~990 |
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TOEICスコア 800~895 |
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TOEICスコア 700~795 |
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TOEICスコア 600~695 |
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TOEICスコア 500~595 |
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TOEICスコア 400~495 |
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点数にもがっかりしたが、それよりもっとショックだったのは、試験の時間が足りなかったことだ。660点の頃は時間に十分余裕があったのに、775点のときには何問か回答できなかったものがあったのだ。うむぅ、やっぱり老化で頭の回転が悪くなっているのか?
そんなわけで、TOEICにはちょっと傷付けられたっていうか、苦手っていうか、点数を聞いてほしくないっていう感じではあったのだ。
また受けてみようかと思ったのは、なんでもTOEICも回を重ねて200回目とかいうことで、まぁちょっと思うところもあったりしたので。
そんな折に、「TOEIC受験講座」というのがあるということだったので、これを受けてみた。これは大変興味深かった。基本的には受験テクニックなのだが、これを知らないとそりゃ不利だわな、というふうなことがあって、4時間ほどみっちり絞られたのだったが、私にとって有益だったのは次の二点だった。
・リスニング問題の先読み
リスニング問題は配布される解答用紙に設問と選択肢が書いてあるので、いよいよ問題が読み上げられる前にそれら(設問と選択肢)を頭に入れておくと正解率が格段に上がる。これを知らなかったのはまったくアホとしかいいようがないが、試験問題の構成も何も知らずに受験していたわけだから、現場でそんなことにまで頭がまわるわけもなかったわけだ。TOEICを受験するひとにはきっと常識だったりするんだろうなぁ。
・音読しないこと
これも言われて初めて気がついたが、確かに私は英語を読むときに音読している。実際に口に出しているわけではないのだが、頭のなかで音にしているのだ。これは660点時代にはなかったことで、その後仕事で英語を使うようになってから、英語をじっくり丁寧に読むようになった。なるほど、自分でも英語読むのが遅いなぁと思っていたが、これが原因だったか。だから、775点の時にも時間が足りなかったのはきっとこれのせいだったのだ。
他にも細かいことはいろいろあってそれぞれに有益なのだが、割愛する。一点付け加えると、時間勝負なのでマークシートはいちいち塗りつぶさずにチェックだけしておいて、後で固めて塗りつぶすといい、とか。
で、対策だが、問題の先読みは講座でも指導されたし、一旦忘れ去ったものの試験場でもうまく実行することができた。
問題は音読で、長年身につけてしまった癖はそうそう簡単は治らないだろうと思った。でもとにかく始めてみようと思って、簡単なものを速読するという練習を試験の1週間前からやり始めた。TOEICの教材をとにかく頭に入らなくていいからすっ飛ばしながら見ていく。読んじゃうと音読してしまうので、とにかく流す。また、スマホに入れている英語版「Funny Facts(豆知識)」をこれまた斜め読みしていく。こういうのがどのくらい役に立つのかは分からないが、とにかく始めないことにはなんともならんだろうから。
そんなふうにして先週日曜日に受験してきたわけだが、2時間みっちりやると流石に疲れる。速読の練習をしたせいか、とにかく全問回答することはできた。聞くのも案外聞き取れたと思う。結果が出るのは1ヶ月位ということだが、さて900オーバーはちょっと無理かもしれないが、なんとか800点は超えたいところだ。

6月18日追記:
試験は5月24日だった。試験結果は6月23日に投函されるが、その1週間前からWEBで点数を見ることができる。つまり6月17日である。しかし、6月15日にはメールが来ていて「もう見ていいよ」と。
で、結論からいうと795点だった。800点にわずかに届かず。残念!
リスニング420点(86%)、リーディング375点(76.5%)ということなので、回答速度は上がったものの、その精度を上げることができなかった、ということなんだろうなぁ。音読じゃなくて、黙読の速読ということを精進せねばなるまい。
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コメント
800とか900点とかって,別の世界の話みたいです。
投稿: ををつか | 2015年6月 1日 (月) 10時16分
知り合いで満点(990点)取った人がいましたが、海外で育った人で日本語も完璧に話しますが漢字にちょっと弱かった。
私なんぞの英語は所詮受験勉強の残渣でしかないので、900点を望むのはやはり無理があるのかな、と思ったりしています。
投稿: PicksClicks | 2015年6月 2日 (火) 07時56分
20年以上前ですが英会話学校に通ってた頃、TOEICクラスがあったので何度か参加して簡単なテクニックを教えてもらったのもあって、840点くらいでした。
その後は受けてませんが当時がピークだったかなと思います。今は必要がないし向上心もなくなりました。
投稿: taki | 2015年6月 2日 (火) 22時43分
840点ですか。それぐらいになればいいなぁ。775点に満たなかったりして。
話は変わりますが、若い人が「出会いがないから結婚できない」とかいう時には「英会話教室へ行け!」と薦めています。合コンとかオンラインゲームで知り合うよりよほどいいと思うんです。
私自身がそういう教室に行ったことがないので、説得力はないんですが、行った人の話を聞くといい雰囲気みたいです。
投稿: PicksClicks | 2015年6月 3日 (水) 21時44分