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2015年6月の5件の投稿

2015年6月27日 (土)

いつもと違う同窓会で悩む

凝りもせずっていうか飽きもせずっていうか、また同窓会に行ってきました。でも、今回の同窓会はいろんな点でいつもと違っている。あまり深入りしないように気をつけて、できるだけ手短に書こうと思うが、例によってどうなるかはわからない。
Allmembers
まず、今回の同窓会はいつも出席している「関東同窓会」とは違って本店の同窓会なので場所が大阪である。当然移動するわけだが、今回はいつもの新幹線と違って空路を選んだ。

空路を選んだのは、宿泊付きのツアーが安かったからだ。飛行機の往復とホテル一泊でピッタリ3万円だから、これは安いと思った。航空会社はANAだし、ホテルも大阪駅前の丸ビル(大阪第一ホテル)だ。

さらにわくわくすることに、羽田空港までは私の最寄り駅からバスが出ることになって、それを使った。これもなかなか新鮮だった。いつもは少なからず緊張しながら運転している首都高を羽田までの30余分の間景色を楽しむことができた。

大阪空港(伊丹)を使うの初めてだと思う。13時過ぎに着陸してモノレールと阪急電車を乗り継いで(ここもバスという選択肢もあったのだが、阪急宝塚線に乗りたかった)梅田へ着き、ホテルにチェックインしたのが14時過ぎ。同窓会は15時からなのだが、私にはその前にやることがあった。

出発前に同窓会の過去の写真とかないのかな?と思って探していたら、偶然私達の同窓会の同日に2年下の同窓会が至近距離で行われる予定であることを知った。この学年にはいろいろ知り合いがいるし、なにより大学の後輩でもあるジャズピアニストのW江君がいる。これはちょっと顔出してみる価値があるのではないか。

なので2年下の同窓会会場へ潜入…と思ったが、会場を覗いてみると皆さんでご歓談中…、ではなくて、各人の近況報告みたいなことをやっていたみたいだった。これでは潜入できないので、ホテル職員に幹事を呼んでもらう。

幹事が来てくれたので、2年上の卒業生であることを説明し、「知っている人がいるかもしれないと思って来ました。W江くんとか…」とまで言ったところでその幹事さんが会場へ向かって「スペシャルゲストがいらっしゃいました!」とか呼ばわって、会場へ引き入れられ、ステージへ上げられてしまった。ちょうど会場の入口付近にW江君がいて挨拶などしながらだったので、とりあえず不審者の疑いは晴れた状態だ。

ステージへ上げられてしまったので、「同窓会出席のために横浜から来ました。ネットで2年下の皆さんが同窓会をやると知っておじゃましに来ました。我々の同窓会もすぐ近くで15時から始まるので、知り合いがいるかもしれないから来てみたら?」とか挨拶すると「O谷さんは来られますか?」などと質問が飛ぶ。きっとテニス部なんだろう。「O谷くん来ますよ。」とか答えていると、W江君がマイクを取って私の紹介などしてくれる。

W江くんは高校一年の頃からもうジャズピアニストとして演奏していたので、学校でセッションとかしていたのだったが、その後彼が高校生の頃から私の大学へ呼んで一緒に演奏などしていて、当時彼は別の大学の医学部へ進学希望だったところをウチの大学へ来るように説得してしまったのだった。そんな話をW江くんの立場から話してくれたのだが、そこへ幹事が「それ、Wくんの自慢?」とツッコミが入ったりして。

この話には私のさらに先輩であるA田さんの存在もあるはずだが、そこのところは話が複雑になるので省略した模様。

で、その場は「おじゃましました」ということで早々においとまし、私の同窓会会場へ。
本店の同窓会は多分18年ぶりくらいなのだが、関東から参加しているひとも多くて違和感もそれほどない。でもやっぱり久々の面々には話も弾んだりする。

ANAの現役機長のM岡くんに「今日はB787に乗ってきたぞ」と話すと「乗り心地が良かっただろう?」「え?いやそれはちょっとわからなかった」「気密がいいので、気圧の低下が少ないんだ」「あ、そういえばそうだったかも。耳の痛みが少なかったし、着陸してすぐに治った。」「それに空気が乾燥してなかっただろ?」「ん~、そうかも。」「機体がカーボンで金属じゃないから加湿器が使えるんだ。金属だとサビが出るので加湿器が使えない。」「へ~。」

一方で卒業以来初めて会った女性からは自分でもすっかり忘れていたセリフを聞かされて赤面した。文化祭のステージでギターを弾いたのだが、私はその時「僕の指の動きを見ていてください」と言ったらしい。あ~恥ずかしい。

「変わってないな~」とか言われたりもするので、「そんなことはない。目も整形して二重にしたし」と言うと、間髪をいれず「どこが二重やねん!」と突っ込んでくれるのがありがたい。首都圏では「へ~、そうなんだ~」とか言われて悲しい「ボケっぱなし」になったりするのである。中には私の話に「ボケにキレがある」とわけのわからないことをいう人もいたが、これはどうも褒めてくれているつもりらしい。

今回の参加者は86人ということで、ひとりひとりの近況報告というのはなかったが、代わりに日本舞踊とかギター弾き語りの余興があった。
A39 A47

ギター弾き語りは往年の懐メロフォークだったので、こっそりとハーモニカで参加。でも途中でハーモニカが不調になり(バルブが外れた)「なごり雪」ではコードがわからなくてついていけなくなった。

ちょうどそのころ、2年下の連中がW江くんを含めて数名ご乱入で、こちらもステージで「DVDを作ったのでご進呈」とかよく聞かないと意味のわからないことを言っていたのだが、何しろよく聴いていないのでよくわからない。


久々に会って嬉しかったのはS水くんだった。彼はいろいろエピソードを持っている愛すべき人物で、中でもスキー旅行の風呂の話は今でも忘れられない。

この高校では自由参加の「スキー旅行」というのが冬にあって、1年の時には私も参加した。2年の時には成績が悪かったので行かせてもらえなかった。

その1年のスキー旅行では風呂場に雪が降り込んでいて、床の一部が凍っていた。S水くんはそこでスッテンコロリンと滑ってしまい、股間を抑えていたタオルがめくれてしまった。

そこへ誰かがすかさず「おーS水、でかいな!」と大声でからかったのでS水くんは「コラ、女子に聞こえるやんけ」と取り繕った。男湯と女湯を分ける風呂場の仕切りは上のほうが開いていて、筒抜けなのである。しかし、女子は女子でキャピキャピ騒いでいるので、その中で男子の声が向こうまで届いているとは思えなかった。

しかし、風呂から上がって部屋へ戻る途中、すれ違ったクラスの女子が「S水くん、コケたんでしょ」と囁いたという。一部の女子には聞こえていたらしい。

そんなS水くんだが、どうやって知ったのかこのBlogを見ていてくれているらしい。Blogの感想としてはひとこと「元気やな~」だったが、まぁそういえばそうかもしれん。

二次会になって、S水くんがバルーンアートをやっているということが明らかになった。しかも道具を用意してきたらしい。彼がその場で作ったものを写真にとっていると「こら、Blogに上げるなよ」とか言っていたが、その理由がよくわからない。写真に目線でも入れとけばいいんだろうか?

許可は取っていなのだけれども、彼の作品の一部をこっそりご紹介しよう。

Poodleまずこれがよくあるプードルだが、思いの外それぞれの玉が小さい。あの硬い風船を器具も使わず自在に操って思いの形にするのはさすがだ。

さらには風船を歯で食いちぎって小さなパーツを作ったり、なかなかの手練である。

風船をもらって吹いてみたが、なかなかそう簡単に膨らむものではない。膨らませる前にひっぱったりしていたのがコツなのかもしれない。



Totoro_2 色の違う風船を組み合わせたうえにマーカーかなにかで色を塗って、こんなトトロもできてしまう。

このトトロはもらって帰りたかったのだが、急に現れた女子に強奪されてしまった。あ、違うか。腕に括りつけるパーツをトトロに取り付けてS水くんが女子にあげてしまったのだった。

こういうのを子供に作ってやったらそりゃ子供も喜ぶわなぁ。私も子供だましに風船で遊んでやったりするが、こういう芸も身につけたいものだ。


Tartle緑の風船で何を作るのかと思ってみていたら、これは亀らしい(写真では頭が下になっている)。腕くくりつけパーツを取り付けているので、こんなにおしゃれなアクセサリーになります。

特にボランティアとして活動しているわけではないようだったが、これは老若男女に受けるだろうからイベントなんかにでも呼んでもらえるようにすべきだなぁ。


二次会が終わったあとは、皆さん地元へ帰って三次会という話もあったらしいが、私はいったんホテルへ帰って別の楽器(ポケットサックス)をもってホテルの30階へ行ってみる。ここでは2年下の連中が二次会をやっているはずで、ひょっとしたらW江くんとセッションが出来るかもしれない。

2年下の連中は確かにご歓談中だったが、そこはダイニング・バーでピアノが置いてあるというわけでもなく、しかもW江くんは用があるとかで退出した後だった。ので、ホテルの部屋へ帰ってTVを見る。地元番組を探すが、あんまり面白いのはやってなかった。

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2015年6月19日 (金)

怪獣SF映画に悩む

怪獣SF映画っていうと、まず頭に浮かぶのは「ゴジラ」、「ラドン」、「モスラ」だったりするのはやっぱり頭が古いのかもしれない。でもそういう話ではなくて、1990年あたりの話。やっぱりこれも古いかも。

Monstersf 映画「ジュラシックパーク」はテレビで見た。CGには驚かされたが、ストーリーとしてはあまり面白いとは思わなかった。その続編と言われた「ロストワールド」は見なかったが、「ジュラシックパークIII」はテレビで見た。これはそこそこ面白かった。

だから、このシリーズを私はちょっとバカにしていたのだ。作者がマイケル・クライトン(ジュラシック・パークIIIを除く)だということは知っていたが、原作を読む気もしなかった…のだが…。

原作を読んでみたら大変に面白かった。映画の3倍くらい面白かった。これらの映画はもちろん監督がスピルバーグなので(これもジュラシックIIIを除く:スピルバーグは監督ではなくて製作)なので、この人が娯楽作品を作るとあちこちいたずらをするので、これが気にいらないということもある。

「ジュラシックパーク」と「ロストワールド」の原作はともに作者クライトンのいろいろな薀蓄や、映画には描かれなかった様々なサイドストーリーがあって楽しめる。この投稿のタイトルも敢えて「怪獣SF」としたのだが、怪獣はともかくとして人間側の持っている設備がなかなかのSFチックなもので面白い。

映画化にあたってはもちろんスピルバーグとしては映像化して一般ウケする派手なシーンを入れたくてそういう半端な話はかたっぱしから切り捨てるんだろう。

しかし、話中でジュラシックパークを建設するための資金を都合したのが日本の企業で、「こういう長期的な視点を持って投資できるのは日本しかない」というふうな話はちょっと入れて欲しかったなぁ。お金だけでなく、DNAを切り貼りする機械も日本製のものを使っているとか、パーク内を走る車がトヨタ製の電動ランドクルーザーだとか、そういうのも映画では全部切り捨てられている。映画では車はベンツだった。

そういうわけで、「ジュラシックパーク」と「ロストワールド」を原作で読んだら、もう一度映画を見たくなったので早速TSUTAYAで借りてみた。レンタルなのにDVDは充実していて、メイキングや資料が満載などお得感たっぷりだ。「ジュラシックパーク」「ロストワールド」「ジュラシックパークIII」

やっぱり、映画は原作を読んでから見るのが面白いと私は思う。特にスピルバーグのような手練の監督の映画は微妙な部分を上手に切り捨てているので、原作を知っているとその切り捨て具合も面白く楽しめる。

写真に撮った「失われた黄金都市」は「コンゴ」という名前で映画化されたものだが、この映画は本当につまらなかった。この映画を見た時にはクライトン原作とは知らなかったのだが、ほんとうに超B級映画だと思った、作りも荒かったし、なんでこんな映画が(当時)注目されたのか不思議だったのだが、これはクライトン原作ということでの期待値だったのだろう。

「コンゴ」は今回見直さなかったが、原作の方が10倍くらい面白かったと思う。そもそものテーマの捉え方が映画では全然違っているので、それはしかたがないかな、という感じではあるのだけれども。

でもその一シーンがこんな感じですよ。


もう一冊、写真に写り込んでいるのが「北人伝説」というもので、これも「13ウォーリアーズ」という名前で映画化されているらしいがまだ見ていない。これは内容的にはアラブ人による「北方見聞録」という形になっていて、SF的なところはないのだが、怪獣っぽいものが出てくる。クライトンお得意の古文書発掘系のお話で、どこまでは本当でどこからがフィクションなのか判然としないところも面白いところだ。この映画もタイトルからしてテーマが変わっちゃっているんじゃないかとどれくらいコチラの期待を裏切ってくれるのかが楽しみなところだ。


これは、アントニオ・バンデラスなんだな。

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2015年6月18日 (木)

銀行の個人情報管理に悩む

りそな銀行だ。

勤務しているバカ母親が、芸能人の個人情報をバカ娘にメールし、バカ娘がツイッターにその情報を流した。バカ娘はバカ母が過去にも別の芸能人の免許証を撮影して持って帰ってきたことを吹聴している。

りそな銀行って、どういう銀行かと調べてみたら、ニューヨーク支店でスキャンダルを起こした大和銀行とあさひ銀行、あと埼玉銀行とかも入っているのかな? そういう大和体質なんだろうか。

坂上忍が「口頭注意なんかで終わらせてほしくない」と言っているがそのとおりで、こんな銀行潰してしまえ、とまで思う。少なくとも行内では携帯、スマホは所持禁止だな。端末を一人で扱うの禁止。端末操作は二人で相互監視しながら行うこと。

これ、芸能人だから露見して問題になったが、住所で検索すればご近所の山田さんの預金状況とかもわかっちゃうわけだし、その道のひとへ有料で情報を流せばいい商売になる。いや、絶対そういうことやっている人はいるはずだ。こういうひとは携帯・スマホを取り上げてもちゃっかりメモ用紙にメモして持って帰ったりするだろう。

絶対に出てくるはずのない携帯電話の利用者情報なんかが闇情報サイトなんかで流出しちゃうのは、こういう人たちがいるからだ。こういうのは徹底的に追求してほしいな。

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リボ払いカードで悩む

フラクタルに血迷っている間にも、いろいろな小ネタがあったのだが書けずにいた。どこまで追いつけるやら。

まずはカードの話から。

ファミマTカードというのがあって、なにやらお得らしいなぁ、とは思っていたのだった。しかし、カードを増やしたくないし、銀行口座とリンクしたカードを作りたくないということで見送っていたのだったが、たまたまTOEICの試験を受ける日の試験前に入ったファミマで強力な勧誘を受けた。おそらくは5月いっぱいまでのキャンペーンだったらしい。

いわく、「JCBのマークが付いていますが、銀行口座を登録しなくていいんです。」「お店で(あとで)払ってもらえばいいんです。」

ふ~ん? ファミマを使う頻度が上がっているので、それなら持っていてもいいかな? ということでカードを作った。申込用紙にアンケート感覚で(それが間違い)書き込んでいったのだが、「予定年収」というあたりでおかしい、と気づくべきだった。

3週間位してカードが届いた。付いてきた書類をよく見て、からくりに気がついた。

つまり、JCBだかなんだか知らないが、ファミマの購入料金を一時的に肩代わりしてくれるわけで、それがタダであるわけもなく、その利率が年率換算で18%だという。そんな話は全く聞いていない。例えば1000円の買い物をして、1か月後に支払うと1.5%の利息が付いて1015円になる。たった15円のことだが、こんな客が何万人もいると、その利益は莫大なものになるんだろうな。

で、タイトルにした「リボ払い」ということだが、黙ってほうっておくとこれが自動的にリボ払いになる。つまり借金で購入してその支払額を一定以下に押さえる代わりに延々と払い続けるというしかけだ。

その「一定額」というのを自由に設定できるし、リボ払いが嫌ならJCBカードを銀行口座にリンクすることで普通のクレジット払いにもできるというのだが、そうすると最初に私が惹かれたような「ファミマTカードのお得感」というのはきっとなくなるはずだ。

だからこのカードは、ファミマの不注意な客からこっそりと利息を巻き上げるための姑息なカードである、と言い切ってしまおう。

ここに私ん二枚のTカードをご紹介。上が常用しているTカードで、TSUTAYAの履歴とかがリンクしているので、これからもずっと使い続けるつもりだ。下が今回発行されたファミマTカードで、これはもう使わない。裁断して捨てようかと思う。

Tcards


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2015年6月14日 (日)

音楽向けカオス過程で悩む

基本的なパターンからフラクタルを形成させることによって音楽を生成する、ということをやってみたわけだが、やはりここはちゃんとカオス過程からフラクタルを生成するというのが美しい。単純な関数の繰り返しによって思いもかけないパターンが現れるというのがカオスの醍醐味だ。

しかし、元々これはアナログの世界の話であって、アナログな値に対して単純計算を繰り返すというのがカオスの元々の原理っていうか、まぁそういうものなので、音楽にそれを適用するのはもともと無理がある。何しろ音楽というのは音階とかリズムとかもともとデジタルなものなのだから。

それでも何とかならんのか?ということで、「単純な計算を繰り返す」というカオス過程をすっ飛ばして無理矢理にフラクタルを作ったのが前回の実験だったのだが、その先がなかなかうまくいかない。いろいろ試しているうちに時間が過ぎてしまった。

デジタルなものに対して単純計算を繰り返すということについて、何種類か試してみたが、その結果がうまくフラクタルにならなくて、乱数で音符を発生させたのとそれほど変わらないものにしかならないのだ。

だから以下は失敗の報告である。もう一つ芽があるかもしれないことを考えてはいるのだがこれにはもうちょっと醸成が必要な感じ。ま、なんにしても以下は自分自身のための備忘録みたいなものなので、興味のない人にはきっと面白くないであろうことを保証する。

では以下に失敗例。

1) ディフィー・ヘルマン方式
これは音号関連の技術で、正確に言うとスクランブル化(解読しにくいようにグチャグチャにする)とは違う鍵管理という技術なのだが、要するに数値をべき乗して、その結果をある数で割り算し、その余りを求めるということをする。
で、本来この方式は暗号を扱うので、解読されないようにそれぞれとても大きな数を使う。しかし、私の用途には例えば音程を扱うのでそれほど大きな値を与えることはできない、せいぜいが20くらいだ。できれば15くらいに抑えたい。

ところで、こういう繰り返し計算をデジタルに行うと、必ずリミットサイクルという問題が出てくる。デジタルで表現できる値の種類は有限なので、以前に出てきた値が必ずまた現れて同じことの繰り返しになってしまうのだ。

具体的な例を出すと、例えばDH(Diffie Helman)方式である数を3乗して5で割って余りを求めるということをやると、2→3→2→3→2(2×2×2÷5=1余り3⇒3×3×3÷5=5余り2⇒以下繰り返し)とか4→4→4→4→(4×4×4÷5=12余り4)とか1→1→1→1とかいうリミットサイクルが現れる。これを譜面に置き換えると、ミファミファミファとかソソソソとかでちっとも面白くない。

なので、まずはこのリミットサイクルの長いものを探すということから始めないといけない。
普通にDH法で試算すると、べき乗の数値と剰余系(割って余りを出すこと)によってこんな結果を得る。これはべき乗の数を2~13、割る数を2から25までの組み合わせを試行した結果だ。

Dh_2
これでは最大リミットサイクルでも12で、これではつまらない。そこでHD法にちょっと手を加えてやると、こんなふうに改善された。

Dh_3
剰余系を25まで試しているので、最大リミットサイクルが25というのはまずまずの値だ。

ただ、これでもリミットサイクルが25というのはいかにも短い。譜面にしても8小節くらいにしかならないので、もっと長いリミットサイクルがほしい。単純に考えると剰余系の数を増やせばいいが、そうすると結果として出てくる値がおおきくなってしまって、音階として使いにくくなる。

ならば、剰余系の数をもっと大きくする代わりに、その出力値をさらに20とか21とかで割ってやってそのあまりを取ればいい。

一方、扱う数が大きくなると、処理系の方に限界が出てきて、基本的にはperlという処理系の標準的な構成でやりたいので、その限界は10の15乗ということになる。bigintというおまじないを使うとそんな限界を軽々と超えられるのだが、そうするとWEBアプリケーションにできなくなるかもしれないので、とりあえず10の15乗を限界とする。

その限界を意識しつつ長いリミットサイクルを探ってみると、5乗したものを107とか467とか887の剰余系で処理すれば長いリミットサイクルを得られることがわかった。でもこれらの組み合わせもそのリミットサイクルのパターンがどうなんだろうなぁ?とか色々悩みどころ。107とか887はちょっと大味な感じに見えるので、467を主体にしたい。ここのところをもうちょっと詳しく書きたいのだけれども、う~ん。

なにが「う~ん」なのかというと、もともと暗号系の技術なだけに、出力パターンから入力パターン(最初のパターン)を類推できにくくなるような、つまりのところ出力パターンがランダムに近くなって、つまりパターンを持ちにくいというのが悩みどころ。

2) 三角関数による丸め込み
DH法は剰余系計算(つまりは余りを出す計算)によって数値をある範囲内に制限するものだが、それがどうにもトゲトゲしくていけない、もうちょっと優しくできないかと思って三角関数で制限できないかと思った。

つまりsinとかcosとかを使うわけだが、そうするとどんな数値も-1~+1の間に制限されてしまうので、それをまた適当な整数にマッピングしないといいけない。

それだけのことをやっても、やはり音の跳躍が多いのはどうしようもなくて、これなら乱数で音符を並べるのとそれほど違わない。むしろ、無理やりフラクタルの形にするほうがよっぽどマシだ。

3) 巨大整数

DH法でなんとかならんのか? と思ってbigintなんていうおまじないを使いながらパソコンを1時間ほどもブン回すような計算をやらせていたのだが、それでもあまりいい形にはならない。DH法ではべき乗するにも余りを取るにも素数を使っていたので、素数じゃないのだとどうかな? ということとリミットサイクルを長くするということをいろいろやってみたのだが、やはりだめ。

そんな中で、巨大数を扱えるのが面白くて、戯れに巨大素数を求めるなんてことに脱線していたのだが、ふとそんな「巨大数」というのを桁ごとに見てみると、これが意外に面白い。循環小数なんかは案外に短いリミットサイクルをもっているのだが、例えば467の29乗なんてことを計算すると、
257151780930293894855337437252683451446177280952232858145117467199592346451747

なんていう数になるわけで、これを桁ごとに区切って0~9の要素を持つ数列とみると、案外パターンも持っていそうで面白そう。
467_29

でもやっぱり、跳躍が多いんだなぁ。音にしてみるとこんな感じだ。



意図的に跳躍を少なくするとかいうことも、もちろん可能ではあるんだけれども、それをやってしまうと、なんだか本気で作曲プログラムを書いているような感じになってしまって、それではつまらない感じがする。私としてはできるだけ面白半分で遊びたいので。

4) 和差法による展開
次に考えたのは、DH法から離れてもっと単純に、最初に与えられた数列から2つずつ数値を取り出してそれらの和と差をとって新たな数列にする、というもの。図示するとこんな感じ。

Addsubfig
この「差」と「和」の順序とか、まとめ方とか(和和和差差差とか)総当りにする順序とかでバリエーションもあるだろうが、とりあえずはこの構成でやってみた。前回も種とした「0-2-1」を元にして展開し、グラフにするとこうなった。

Addsub
うむ、割といい感じじゃないかな。音にしてみよう。4分弱とちょっと長いのでmp3ではなくMIDIで置いてみる。MIDIだとファイルサイズが小さくていいのだが、ChromeではQuickTimeを入れていないと聞くことができない。私はQuickTimeが大嫌いなのでChromeにQTを入れることを推薦しない。MIDIファイルをダウンロードするか、Internet Explorerで聞いていただきたい。

「ADDSUB.MID」をダウンロード

うん、わりと聴きやすいかな。でもフラクタル感がいまひとつだ。

和と差をさらに足したり引いたりすると、つまりA+BとA-Bを足したり引いたりするわけでそれは2Aだったり-2Bだったりするので、自己相似の期待感もある。でも、和差をそれぞれ2で割るようにもしてみたが、これは変化に乏しいつまらないものになった。


カオス過程からフラクタル図形を作成するというのは広く行われていて、いろいろな手法もあるのだろうが、図形を生成するためには二次元平面上に「境界」を作れればいいということがわかっているのである意味目標が立てやすいのだと思う。それはマンデルブロ図に見られるようなくっきりした境界でなくても、点の密度差による漠然とした境界でもいいわけで。

Kamtorus

図が図として成立するために境界が必要だとすると、では音楽が音楽であるには何が必要だろうか? まずはスケールだが、転調もあるからそれは絶対的なものではないし、今回の投稿でこだわった「跳躍」も絶対的なものではない。跳躍だらけの音の塊でも今の私にとって聞きにくいだけの話で、そういうのが好きな人も居るかもしれない。

でも、漠然と「スケールの連続性」、「音階の連続性」、「ある程度予測のできるパターンの繰り返し」というあたりが必須というか、いや必須とは言いたくないんだけれどもそういうのがあると聴きやすい感じがする。

しかも以上の考察には時間軸のことを全然考えていないのだ。いや、考えていないわけじゃないんだけれども、書けるほどにはまとまってないということなんだけど。ビートということは横においても、フレーズ内での時間関係と、フレーズとフレーズの相対的な時間関係とは違うみたいだしなぁ、とかいう漠然とした、しかし何かありそうとは思っていて、また機会があればチャレンジしてみようと思う。

6月18日追記:

作成した音列を「1/fゆらぎ」という観点から評価してみようと思った。音列の数字をフーリエ変換してざっくりとグラフにし、そこへ1/fの直線を重ねてみる。

まずこちらは467の29乗の値を示す10進数の桁をならべたもの。1/fの直線からは離れて、むしろ水平に近くなっていて、これは雑音、あるいは一様乱数に近い。
F467_29

次にこちらは「0-2-1」の音列を和差法で展開したもの。上の図よりは1/fに近くなっている。

Faddsub
ある意味。「なるほど」なんだけど、次の一手はどうするかな?
 
 

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