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2015年7月 4日 (土)

ブルージーなコードで悩む

先月だったか、ある場所でボーカルの方にある曲のコード進行を聞かれた。暗記はしていないけれども資料として持っている曲だったので後で送ると約束したのだが、その時に彼女がさらりと言った。「ブルージーなコードにしてね」

一瞬呆然としていると、そばにいたピアニストが「セブンスにすればいいんだよね」と言ったのだが、いやいやいやぃゃぃゃぃゃぃゃ、そういうものじゃないだろう。

曲をブルージーにするのはメロディラインの責任であって、コード進行ではない。…と私は思う(実は自信がない)。コードを(メージャーセブンスから)セブンスにしても、メロディラインがすっとぼけて普通に歌っちゃうとブルージーにはならないし、逆にブルージーなメロディラインにぴったり寄り添ったコード進行がついてしまうと、それはもうほんとに普通であって、それは「ブルージー」とは言わないのではないか?

一方で、歌い手ないし演奏者に対して、ブルージーなフレーズを生み出させるようなコード進行とか、あるいは演奏テクニックとして瞬時のリ・ハーモナイズということがあるのかもしれないが、それは私にはできない技術だ。それにしたって、譜面として残るものではないだろうし。

ということで、「私にはブルージーなコード進行にアレンジするということはできません。他の人に頼んでください。」というコメントをつけてコード進行を送ったのだが、どうもこの方はまだ納得しておられないらしい。

ブルージーというのは、大雑把に言うと3度5度7度の音を半音下げることなのだが、そうやるといつでもどこでもブルージーになるかというとそうでもないので、ここぞという時にやりたいのだが、このへんはひょっとしたら山下洋輔の「ブルーノートの研究」というのに書いてあるかもしれない。あれはまだ置いてあったかな?捨ててはないと思うのだが。

思うに、スケールの中で、全音全音と続くところがあった場合に、上の方の全音を半音にしてしまうことによってブルーノートが生まれるのではないか。図示するとこんな感じ。

Bluesscale_2

図の青いっていうか、紺なんだけど、この音がブルーノートのつもり。で、①と②はよく使われるものだし、③もしばしば使われるが、これはおそらく①のブルーノートとファの音でできた全音音程を基にしているのじゃないかと思う。つまりちょっと高度な、というか使い方が難しいというか。いや難しくはないかペンタトニックを元に考えれば当然なので。

同じように②のブルーノートを基にすると④になるが、これはブルーノートじゃなくて、むしろコン・ディミ(Combination of Diminished Scale)。

で、⑤も普通ブルーノートとは呼ばれないと思う。でも私は場合によっては使うことがある。多分サブドミナントの時にあえてマイナー3rdにするとか。

妄想的にコン・ディミなどと口走ってしまったが、全音+半音という短三度で物事を捉えようとするから話がディミニッシュドに流れるのは当然かもしれない。

話が妄想方面に流れてしまったので元に戻す。例として自作の「Understand Me」を例に取る。終盤の決めメロディにブルーノートを使っているのである。



この音源に相当するのは下の楽譜の赤で囲んだ部分だ。青で示したのがブルーノートで、Cの調性に対して短三度のEbになっている。だからといって、そのEbに合わせるためにここのコードをGaug7にするのは違うと思うんだなぁ。

Understandbluesy_2

なにぶんにもボーカロイドなもので、馬鹿正直にピッタリEbで歌っているが、実際にはEbよりもちょっと低いところで歌って欲しいところだ。このへんも数値計算でぴったりした数値をお見せしたいところだが、私はまだそこまでは到達できていない。というところで気がついたが、この譜面はコード進行が古いな。

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コメント

山下洋輔のブルーノート研究は、断片的なものでしかないとか、音列を示しただけでなぜブルーノートになるのかは解明されていないとかいわれてるようですが、すごくわかりやすかったですね。

本は学生時代に後輩に貸してそのまま返ってこなかったんでうろ覚えですが、コードの♮3-5-6-b7-5-6-5をトニックとサブドミでそれぞれ弾くとブルーノートに聞こえるというのだけ覚えています。ブルースで手詰まりになったらこれをやってごまかしたりしてます。

投稿: taki | 2015年7月 8日 (水) 15時06分

12小節ブルースは、ともすればペンタトニックでベタベタのブルースになってしまうので、そうしないためにmajor3rdを使ったり、キーFのドミナントでDbのスケール使ったりしています。

スタン・ゲッツがブルースでMaj7フレーズを使っていて、私もやってみたいものだなぁと思っていますが、キーFでAbM7だかEbM7を使ってみるのかな。

山下洋輔の「風雲ジャズ帖」は見つかりません。断捨離してしまったのかなぁ。このBLOGの「お悩み手帳」という名前も、少しは「ジャズ帖」からもらった分がありそうなんですけどね。

投稿: PicksClicks | 2015年7月10日 (金) 00時11分

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