散髪コンターで悩む
コンターっていうのは等高線のことだ。散髪コンターっていう言葉があるのかどうかは知らない。頭皮の各部分から生えている頭髪を、どのくらいの長さで切るのか? という散髪の設計図みたいなもののことを言っているつもりだ。別の言葉があるのかもしれないが調べていない。
例えば、昔ある散髪屋では私の頭をこんな風に刈っていた。これは見た感じがこういうふうなヘアスタイルだっていうことじゃなくて、コンターなので、髪の毛が全部逆立ったらこんなふうになるんじゃないか、という想像図だと思っていただきたい。
以下にもコンター図をいくつか描くつもりだが、この髪の毛逆立ち線をいちいち描くのは面倒なので省略する。また、左右対称の場合は半分だけ描くことをご了承いただきたい。
この図ではいわゆる「7・3」を実現するために、分け目のところで長さを変えているのだ。私はこれが嫌いで、そういうところから「どこでも分けられるように」という注文を付けるようになったのだった。
ということをまず前置きとして、先月から散髪屋を変えた。散髪屋さんも競争が激しくていろいろと大変だろうな。
散髪屋さんを変えると、どうしてほしいのかということを説明しないといけない。私はもう20年以上決まっていて「全体的に同じ長さで2cmくらい残すようにして、どこでも分けられるように」というふうに言っている。
散髪に関する私の基本的なポリシーとして、「短すぎるくらいに切って、長すぎるくらいに伸びても我慢する」ということを実践している。以前は散髪間隔を3か月としていたが、最近では毛髪密度の関係か2か月半くらいで見苦しくなってくるようになった。とは言っても、私ン髪形を気にしてくれる人なんて、そうそういるわけではなのだが。
全体的に同じ長さというのは専門用語で「セイムレングス」というらしいということを、理髪学校へ行っていたという人から聞いたことがある。初心者がまず練習するのがこれなのだとか。
しかし、そのセイムレングスの解釈が、今まで行っていた店と、新しい店とでちがうようなのだ。前の店では「2cmね」というと、定規を出してきて測っていたから、おそらく忠実に全体的に同じ長さにしていたようだったのだが(ただし、「耳にかからないように、ですね?」という確認はあった)。
だから多分私の頭はこんなコンターになるはずだと思うのだ。ところが新しい散髪屋ではどうもその認識が共有されなかったらしい。
なんだろうなぁ? まず2cmというのを定規で測らなかったよね? そしてどうもセイムレングスに忠実ではなく、サイドヲ短くしてるのかな? と聞いてみたって誰も答えてくれるわけでもなく、こんな図を描いて散髪屋へ行くのも野暮というものだし、まぁこういうところでぼそぼそと書き綴るしかないわけですよ。
で、この「散髪コンター」という概念を持っていると、電車の中でいろんな人ン髪形を見て、ああこれはコンターでいうと頭のてっぺんがみじかくなってるのかな? とかソフトモヒカンっていうのはつまりコンターでいうと頭のてっぺんがとがったような形になるんだな、とか思って楽しくなったりするわけですよ。
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