大きめの文庫本で悩む
文庫本は愛用の迷彩柄ブックカバーに入れて読んでいるのだが、縦のサイズが大きくてこのカバーに入らない文庫本があったりするのだ。
これは困るね。食パンとか肉のスライサーみたいなのがあれば綺麗に切れるんだろうけど、そんなものはないし。
仕方がないので、文庫本のカバーを外し、表紙と裏表紙の上下をカットして、無理矢理迷彩カバーに入れることができた。
というだけの話。
12月5日追記:
で、この「ラスト・グッドマン」という小説だが、案外に楽しめた。
ふつう悪人を探すのが本来のである警察小説なのだが、この小説では逆に「警察が善人を探すとどうなるか」というのが発想となっている。
その発想の薄さを補うために、ユダヤ教の「36人の義人」という前提を持ち出してくる。これは世界中には常に36人の義人が生きており、もしもその36人が死に絶えてしまうと人類は死に絶えてしまうというのだ。
人類がすべて一時に絶滅するのなら、それはそれでいいんじゃないか、誰も悲しむ人もいないんだし、とか思ったりもするが、西洋宗教前提のお話なので、そういうことは受け入れられないのだろう。
その36人の義人たち次々と殺されていることが明らかになり、残りは二人となる。そして話は進み、ある理由によってその二人がいつどこで殺されるかがほぼ確定する、しかし殺されるのが誰だかわからないので、「善い人はいませんか?」と探し回る、というのがネタバレしない程度のあらすじになる。
話を補強するためのいろいろなサイドストーリーにも面白いものがある。ちょうとCOP15が開かれるコペンハーゲンをも取り入れて話を盛り上げている。
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