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2016年8月 7日 (日)

B級冒険小説で悩む

ミステリ・サスペンスというか、まぁざっくり冒険小説みたいなものを乱読しているわけだが、最近目につくのがベトナムや中東で従軍した人たちが引退して書いた小説みたいなもの。

確かに、経験からくるのかリアルな描写とか、銃器などに関する詳細な知識などがふんだんにちりばめられてはいるのだが、やたらと機器類の型番にこだわったりする割には電気電子系の知識が弱いとか、話の運びがぎこちなかったりとか、そもそもストーリーに無理があったりする。

その割には映画化を意識しているのか、派手なシーンをちりばめたり妙に視覚的な描写があったりするのにイラっとさせられる。

そういう本たちを処分する前に記念撮影。

Books17

どれがどうだったのか、というのはよく覚えていないこともあって指摘しないが、楽しみにしていたスティーブン・ハンターの作品が案外雑だったなぁ、とかジャック・コグリンの「カイル・スワンソン」シリーズがなんとも乱暴な作りで、人が死ぬ死ぬ。だいたい「カイル」という名前は実在した伝説のスナイパーである「クリストファー・スコット・カイル」(映画:アメリカン・スナイパーの題材となった)から名付けたんじゃないかと思うが、そんなのアリか? 簡単に人が死んじゃうのが戦場でのリアリティってことなのかもしれないが、そういうリアリティは読んでいてうれしくないな。

この中で特筆すべきはジェフリー・ディーバーの「静寂の叫び」で、終盤に大どんでん返しがあってこれにはやられたって感じ。脱獄囚3人が人質を取って廃工場に立てこもるのだが、その人質というのが聾唖学校の学生(小学生くらい)と教師二人という設定で、いわゆる「交渉人」が活躍するという筋書き。ただ、どんでん返しの後の最後の最後をもうちょっと丁寧に書けなかったのかな?

ジェフリー・ディーバーは映画化もされた「ボーン・コレクター」が有名だが、ほかにも何作か読んでいて、身体障碍者の関わる作品が多いのは身内にそういう人がいるのか、あるいは本人自体もそうなのか、取材チームが頑張るのかとにかくふつうではあまり知ることのできない人々の生活を知ることができる。

「静寂の叫び」のあとにも別のディーバー作品を読んだのだが、やはりどんでん返しがあって、これはある程度予測していて、むしろそのどんでん返しの実現可能性に無理があるんじゃないかと思った。そういえば「静寂の叫び」にもそういう懸念がないでもなかったなぁ。

他にはなんだかやたらに増えているテロ対策ものだったりするが、こういうのをたくさん読んだので個人的にはもうテロ対策は万全だな。


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