10月6日から急にネット接続が遅くなった。
なぜその日だとわかるのかというと、その日にあるPDFファイル(2.5Mbyte)をネットからダウンロードするのにえらく時間がかかったことを覚えていたからだ。
測定してみると162kbpsという低速だ。これはISDNの頃よりは早いが、ADSLでも4.5Mbpsだったことを考えるとその30分の一という低速だ。これでは使い物にならない。
ドコモ光のモデム(VDSL)を見てみると、LEDのひとつがオレンジ色になっている。PPPだ。PPPというのはつまりPoint To Pointで、ウチのネットワークと接続プロバイダとを結ぶ大事なプロトコルだ。これがオレンジだということは何かまずいことが起こっているのではないか。
早速ドコモに電話してみる。0120-800-000という立派な番号なので、以前電話した時に忘れることはないだろうと思っていたのだがすっかり忘れていた。ドコモによると、NTTの局舎からマンションのMDFまでは1Gbpsでリンクしており、MDFから自宅モデムまでも100Mbpsでリンクしている、と。PPPのLEDがオレンジということは、IPv4とIPv6の両方が動作しているということで正常なのだという。
ふうん、そうかい? ということで、プロバイダのHi-hoに電話してみる。
で、まぁいろいろあったのを省略すると、要するにモデムのIPv6機能を殺してくれ、ということになった。なぜだかはわからないが、IPv6機能を殺すと速度の低下がマシになるということらしい。「なぜだかはわからない」というところが引っ掛かるが、とりあえずモデムにloginして該当機能を殺し、無線LANルータをを再起動してとにかく15Mbpsくらいの速度を得ることができた。
原因がまだよくわからないのだが、要するにドコモというかNTTのネットワークは(おそらく将来性を考えて)IPv6機能を実装していて、それがプロバイダの意識とうまく擦り合わせできていなくてトラブルを起こしているらしい。
ドコモのIPv6については以前にもトラブルがあって、これはDNSの件なのだが、ネット接続をドコモ光にしてからどうにもウチのネットワークのDNS検索が遅くなるという問題が出ていたのだ。これは巷でも問題になっているようで、IPv6とIPv4が混在するネットワークでIPv6が優先されるというドコモのポリシーに起因するものなのだろう。
DNSというのはインターネットにおける104(電話番号案内)のようなもので、例えば「picksclicks.cocolog-nifty.com」というドメイン名に対して「121.94.171.150」というIPアドレスを回答するものだ。私の自宅のネットワークではPCからあるドメインへアクセスする際にPCのブラウザからまず無線LANルータに問い合わせを行い、無線LANルータはドコモのモデムに問い合わせを行い、ドコモのモデムはやっとプロバイダデあるHi-hoのDNSサーバに問い合わせて回答を得、それを順次回答を戻してPCがIPアドレスを得るわけだ。
このプロセスの中でIPv6とIPv4のプロトコルの優先度の関係でDNS検索に時間がかかっていた。私はこれを解決するためにHI-HOのDNSサーバアドレスを直接PCに設定することによって時間を短縮していたのだが、タブレットやスマホではそういう設定ができなくて不自由をしていたのだった。
HI-HOサポートの指示に従ってドコモモデムのIPv6を殺したので、DNSの問題はなくなっているんじゃないのかな、と思うのだがIPv4とIPv6の混在したネットワークの挙動はどうもよくわからない。モデムの設定を変えた後で無線LANルータの再起動を行ったら、DHCPで与えているPCやプリンタなどのアドレスが全部変わってしまった。Linuxサーバも横着をしてDHCPにしているのでこれには困った。プリンタもスキャナを利用するにはIPアドレスが必要なのでアドレスを調べなおすなどの処理が必要だった。
でも、無線LAN越しのネット接続がまだ異常に遅くて、これはウチの問題なのかもしれないのだが無線LANルータのIPv6問題かもしれないので悩み中。
こんなことやらWindows10のハングアップなどあってBlogの更新が滞っております。
2017年1月22日追記:
いったんはこうやって14Mbpsにまで回復していたのだが、すぐに1M未満になってしまった。その後の展開はこちらなどに書いている。
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