東京Jazz2016で悩む
毎年この季節になると東京JAZZというイベントが行われる。という書き出しで投稿を始めようと思ったのだったが、主催者が一体どこなんだろうと思ってそれを書き出しに入れないとなんだか落ち着かないな、ということで書きかけたままで放っていたのだった。
で、主催者がわかった。「東京JAZZ実行委員会[NHK、NHKエンタープライズ、日本経済新聞社」ということで、「文化庁、東京都、千代田区、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会」が後援している。さらに協賛やら特別協賛やら協力やら多数。つまりNHKは大きくかかわっているわけだ。
しかし、例年3回に分けられて放映されるこの東京JAZの放映の第一回目をを私は今年見逃してしまった。Vol2とVol3は録画したのだがVol1を見逃した。
見逃した番組は見た番組より面白かったかもしれない。何が放映されたのだろうか? これはNHKのサイトに必ずあるはずだ。私が見つけたのがこのページだ。
なんだこれは? もうちょっとちゃんとしたものを掲載できないのか? 主催者のひとつであるNHKにしてはあまりに雑ではないか。Vol2には演奏者まで表示されているのにVol1とVol3は曲名しかない。再放送もないみたいだし。んも~。
というわけで、私が見た限りでは渡辺香津美と沖仁のデュオ、上原ひろみとミシェル・カミロとのこれまたデュオが面白かった。パット・メセニーはあまりぱっとしてなかった。ハンコックもいまひとつだった。セルジオ・メンデスは相変わらずだったが、グラシーニャ・ラポレイスがまだまだお元気だった。
録画した映像からキャプチャができたので、画像を何枚かご紹介。
まずは渡辺香津美。エレアコとエレキギターを演奏。後ろに見えるのはプレデターではなくてミノ・シネル(perc)。
こちらは渡辺と共演したフラメンコギタリストの沖仁。アル・ディ・ミオラの曲を演奏したり。途中でベーシストがソロ中に迷子になって渡辺が助け舟を出すようなシーンもあった。
こちらがフラメンコギタリストの沖仁。エレガットを弾いているが、たぶん普通はこんなの弾かないと思う。コードフォームを見ていると比較的単純なコードしか弾いていなかった。
次はパット・メセニーなんだけれども、まずこういうアングルなんだが、これはカメラが凝りすぎ。くいう「空間を活かした」構図って、そういうのはいらないから。NHKってこういうことするんだよなぁ。
気になったのはメセニーのギターの下のf穴についている金具っていうのかf穴の上下が同じように振動するようにしているんじゃないかと思うのだが、ならばなぜ上のf穴にも付けない? という疑問。上にあったら邪魔なのかな? 私のギターにも付けてみようかと思ったり。
今回の東京JAZZで一番気に入ったのが上原ひろみとミシェル・カミロのデュオだった。上原は顔でピアノを弾くので(表情が豊かということ)、そのいろんな表情をコラージュしようかとも思ったのだが、あまりにも面倒なのでやめた。
一方の御大カミロ様はなんというかなぁ、髪で弾く?目が頭に行って仕方がないのだが、さすがに腕は確かっていうか、楽しそうに演奏されておられた。
というわけで、毎年ちょっとずつ人選に問題があるんじゃないかと思ってきた東京Jazzなのだが、考えてみると普段Jazzを聞かない人をそうやってJazzの世界に引き込むということを意図しているのかもしれない。そのための沖仁であり、何年か前の「スガシカオ」だったのかなぁ。
ハンコックもメセニーも、特には触れなかったが寺井尚子(vio)ももう一度聞きなおすとまた何か発見があるかもしれず。また何か書き足すかもしれず、ということで。
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