気が付いた時にはパスポートの有効期限が切れていた。期限が切れる一年前から更新できるのは知っていたのだが、有効期限については全く意識していなかったのが敗因。
で、しばらくは海外に行く予定もないんだけれども、まぁ更新っていうか新規になるんだけれどもパスポートを取っておこうか、と。
で、新規なもので戸籍抄本を取り寄せたりするのが面倒なのだが、写真を用意しないといけない。パスポート用写真を撮るなんていうとまた意外に高い値段を吹っ掛けられるのでぎりぎり期限内に撮影していたデジタル写真で間に合わせることにする。
しかし、パスポート用写真というのはいろいろとうるさくて、35mm×45mmというのはいいとしても顔の長さが34mmとか写真上辺と頭との間隔が4mmとかいう決まりがある。なのでこのをクリアするように写真データのドット数を計算してサイズピッタリの写真データを作って最寄りのキタムラへ持っていく。事前に電話して、サイズがうまく合わなくてもお店で処理できるというので元の写真データも持っていく。
しかし、これが簡単にはいかないのだった。
まず写真データを入れたUSBメモリをお店の機械(PC)が読み込めない。なぜかというと、私が持って行ったUSBが音楽データを満載したものでフォルダ構成も複雑になっている。写真データはフォルダに入れていないのだが、PCがっていうかキタムラの専用ソフトが写真でーたに行き着く前に「ダメです。読めません。」となってしまうのだ。
これをどうやって解決したのかというと、「じゃぁ、あっちのPCでやってみましょう」ということで解決してしまうのだった。なんだそりゃ?
で、写真データにアクセスできたのだが、私がドット計算までして作ったサイズピッタリのデータは使えないという。写真を焼き付けるには上下左右に余裕が必要でどうのこうの。つまり元のデータからパスポートサイズに切り出してもらうことになる。このとき店員さんが不思議なことを言っていて「サイズを変更するために解像度が落ちる。つまり画像が荒くなる。」と。なんだそれは?どういうアルゴリズムだ? っていうかそのソフトおかしいんじゃないのか?いいからやってよ、とせかしてみる。
しかしここでまた問題。もとの写真データでも上の余裕が足りないとかいう。そんなもん何とでもできると思うんだが、専用ソフトなのでそういう応用問題は苦手らしい。挙句に「顔に影があるから、これでは受け付けてもらえないと思う。」とか言い出すし。たしかに規定では顔に影があってはいけないということになっているが、私の写真には人相がわからなくなるような影はないのでそんなの問題にならないと思う。ということで「いいから焼いて」と強要して焼いてもらう。1枚焼いてもらったがお値段は400円弱だった。これだったらきっちりドット計算してL版(35円)で焼いてもらうようにすればよかった。
ちなみに調べてみるとキタムラの料金表から写真サイズはこんなふうになっている。これでちゃんと計算すれば31円で済んだのだな。
で、写真を入手したその足で横浜の産業貿易センターへ行って、手際のよいガイドを受けつつ整理券を取って50人ほどの順番待ちを30分くらいでこなして申請書と写真と免許証を提出するが、古いパスポートを持って行ったので免許証はいらないということだった。
しかし、写真が問題になった。サイズも影も問題にはならなかったのだが、「顎のあたりがぼやけている。これは入国(帰国)の時に問題になるかもしれない。撮りなおすことを勧める。」とおっしゃるのだが、あごのラインなんて太ったり痩せたりすれば変わるものだし、問題になるんだろうか? ということで「そこをなんとか」「じゃぁ自己責任で」ということになった。
まぁそれであと一週間ほどすれば取りに行けるのだが、古いパスポートを返してもらってもどうするかなぁ? いやまてよ、IC化されているのだが、そのICとやらを見てやろう。
無効になったパスポートには「VIOD」の文字がエンボスされいてるが、そのほかにもICの埋め込まれたページに小さな穴が開けられている。きっとここにチップが埋め込まれているのだろう。
このページを水に浸して、ふやかしてやろうとおもったが、プラスチックシートに紙を貼った構造になっていてなかなか分解できない。
チップを壊すための穴のあたりをホジホジしてみると、こんなものが現れた。

サイズ的にはこんな感じだ。
これはある意味国家機密なんだろうけど、この写真からICチップの偽造はできないはずなので、公開しても問題ないだろう。
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