レコードプレーヤで悩む
部屋の模様替えに関連して、TV台が新しくなった。たくさんあったビデオテープを捨てたのでスペースができたというか、作ったというか。で、カセットデッキも置かないことにした。カセットテープを聞くことが必要になったら、小さなカセットプレーヤで聞くことになる。どうしてもというなら、オーディオシステムに接続することもできなくはない。
そういう割り切りのもとにTV台を再構築していくわけだが、ひょっとしたらもうレコードプレーヤは置けないかもしれないな、とうっすら思ってはいた。そうすると、あのレコードたちも行き場を失って路頭に迷うのかもなぁ、と思ったりもしていたのだった。
しかし、冷静に寸法を測ってみると、ぎりぎりでレコードプレーヤを置くことができることに気づいてしまった。これはなんとかしたいところだ(じつはここでカセットデッキの引退を決意した)。
で、こんな狭い隙間にレコード・プレイヤーの場所を作ってあげた。ターンテーブルを回すシリコンベルトの固化が心配されたが、しばらくエージングしたせいもあってか、聞いていて違和感は感じない。
ただ、レコードを聴こうと思って、大事にしまっておいたレコードクリーナーを引っ張り出してきたのはよかったのだが、これが電池を入れ替えても動かない。そう!このレコードクリーナーは電池を内蔵していて、モーターでブラシを回して、同時に空気の流れを生じさせてホコリを吸い上げるというすぐれもの(だった)なのだ。
写真ではブラシを見せようと思ってライトを当てている。
困ったなぁと思って分解してみる。経年劣化なんてするものはないと思うのだがなぁ。すると、なんとなんとモーターが故障していることが判明。直接電圧をかけても回らないから、これは間違いないだろう。
これはマブチの270とか280とかいう機種だろうか?手元にあるもので交換できればいいのだが、とりあえず組み上げなおして保存する。またあとで挑戦しよう。
ということで、レコードはクリーンアップせずに聞くことにする。記念すべき一枚は盲目のピアニスト「テテ・モントルー」の「tete」である。ベースにペデルセン、ドラムにアルバート・ヒースというトリオ編成だ。
レコード・プレーヤーをオーディオシステムに接続するにはRIAAのイコライザが必要だが、これはもうずいぶん前にYAMAHA製のイコライザを買ってある。以前にLPからmp3に変換したので動作は確認済みだ。
というわけで、久々のLP鑑賞だ。ほんとにちょっと涙が出そうだったよ。
あ、でもまだスピーカーがアレじゃなくて仮のサブスピーカーなんだな。
7月28日追記:
電池式のクリーナーを再度分解し、モーターの電極間の導通を測定した。するとなんと導通がない。これは分解してみないと。導通のないモーターなんて存在意義がないから、分解して壊れても惜しくない。
モーターを分解してブラシの部分を接写する。するとなにやら黒いものが付着している。グリスが酸化したのか?
爪楊枝を使って丁寧に黒いものをこそげ取る。モーターを組み上げるにはブラシを痛めないように回転子を回しながら装着する。テストすると導通しているのでモーターに電圧をかけると…回った!
というわけでモーターの回転方向を確かめながらクリーナーを組み上げて出来上がりっ!
ところが清掃用のブラシの回転具合が悪い。軸受けのグリスが腐っているらしいのでこれを拭きとって軽い油をさす。ついでにまたの御用のために給油用の小さな穴を開けておく。これで非力な電池でも動作するようになった。
ちなみにこのクリーナーには「National BH-651」という型番が付いていた。
こちらもレコードプレーヤーには必需品の針圧計。いつ買ったんだか思い出せないが、東急ハンズで1800円で購入したらしい。きっとまだ消費税がなかったころだろうな。
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