ラジオのように悩む
CDとかLPレコードを整理していると、思わぬ古顔に出会ったりする。Brigitte Fontaine:Comme a la radio;「ブリジット・フォンテーヌ:ラジオのように」というこのアルバムを、私はCDで持っているのだが、LPでも持っていたのだはなかっただろうか。
このアルバムは衝撃的だった。分類としてはジャズボーカルということになるのだろうが、私はもともとバックを支えるAECM(Art Ensemble of Chicago Music)というフリージャズグループに興味があってこのアルバムを買ったのだった。
今では、そのアルバムの全曲をYoutubeで聞くことができる。今や伝説のアルバムなのかもしれない。
ブリジット・フォンテーヌというこの女性は女優だったり詩人だったりとかいうひとで、専門の歌手というわけではなかったらしい。曲の中には「tanka」とかいうのがあって、これは日本の短歌のことらしいがいったいどういうふうに理解してそういうタイトルをつけたのかはよくわからない。
そもそも歌詞が全部フランス語なので、内容はCDに同梱されていた和訳を読まないと分からないのだが、フランス語に詳しい友人に聞かせたところ「他人の夢をのぞき見しているような感じだ」ということだった。まぁフランス語がわからなくてもそういう感じはわかる。
昔、あるネットワークでRadioがどうのこうのというハンドルを使っていたことがあった。今思えばそのルーツはこのアルバムにあったのだったと思う。
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