DELLのPCは電源で悩む
DELLのPCって、電源が弱いというイメージがあって、それは過去に3台くらいDELLのPCで電源昇天という事件に遭遇しているからだ。小さな筐体に詰め込んだ電源が不遇な事故にあうのだろうというふうに考えていたのだが、DELLのデスクトップは使わないようにしてノートPCにすると、電源は外付けなので今までのところほぼ問題なく過ごしてきたのだった。
しかし事故は起こった。
発端は私の過失だった。DELLのノートPC用の電源ケーブルのコネクタを間違ってNEC製のPCコネクタに突っ込んでしまったのだ。
この時、NEC側は何ともなかったのだが、DELLの電源ケーブル・コネクタの先っちょが変形してしまったらしく、その後DELLのPCを使っているときにこんなメッセージが度々表示されるようになった。
電源コネクタの先っちょの形状で電源種別を識別してるのだろうか? 正規の電源を使っているのだから電圧とか容量は問題ないはずで、電源アダプタのタイプなんてどうでもいいんじゃないかと思うが、最近ではリチウムイオン電池の充電に関して各社神経質になっているのか、電源要領に応じた充電計画をしているらしい。
そういうわけなので、電源をつないだまま運用している分には何の問題もなかったのだが、ふと電池の充電量を調べると「2%」なんていうことになっている。本当にまったく充電していないらしい。試しに運用中の電源ケーブルを抜いてみると、あっという間もなく落ちてしまった。充電していないから当然なのだが、電池が全く役に立っていないのだ。
で、今朝のことだが、これまた私の過失なのだがPCを閉じたまま約1mの高さから床に落としてしまった。電源ケーブルはつないだままだ。やばい。
被害状況はこんな感じだ。
まずこれが電源ケーブル側のコネクタ。センター側の接点棒が曲がってしまっている。この写真では普通に真ん中へまっすぐ立っているようにも見えなくもないが、周囲の電極に対して危険なほど近づいてしまっている。
本来なら、電極棒の周りにスペーサーがあってしかるべきなのだが、そのスペーサーを私が以前の過失で壊してしまったらしく、今回の事故で折れてしまったのか、もうこのコネクタ内にとどまることができなくて、落ちてしまっているのだ。落ちたスペーサーがこれで、全長5mmというところ。中は中空になっているから、きっとこの中に電極棒を格納するようになっているのだろう。切れ込みのようなものが入っているのがおそらくは「電源のタイプを判別」するための仕掛けなんじゃないだろうか。
このスペーサーを上の写真のプラグの部分に差し込んでみようとしたが、スペーサーの中の穴がつぶれているのと、電極棒が曲がってしまっているのとで、挿入はできなかった。
あとで電極棒の曲がりを修正した後にまた挿入してみたが、そうするとPC本体側のコネクタに入らない。仕方がないので細いピンセットで苦労してつまみ出した。
そしてこちらが本体側の被害。あ~あ、割れちゃってるよ。
コネクタ自体には被害はないのかな? ないといいな。
しかし華奢なつくりだなぁ。もっと頑丈にできないかな? このあたりのつくりは富士通が頑丈に作っている気がする。東芝はかなり華奢だ。NECはどうだったかな?
今見てきたらNECのはよくある標準的なプラグで、まぁ普通なんじゃないかな。で、この本体側は瞬間接着剤でこんなふうに接着した。接着後にしばらくペンチで挟んでいたら電源部の上下に傷がついたが、これはまぁしょうがない。
電源ケーブルのプラグのほうは、電極棒をまっすぐにして、スペーサーは諦めて、とにかく本体につなげるようにした。
すると不思議なことに先に表示したような「AC電源アダプタのタイプを特定できません」というメッセ―ジは出なくなった。電池の充電もできているようで、さっき見たら100%充電になっていた。
でも、電源プラグの食いつきが悪くてすぐに緩むので、電源アダプタの購入を検討中。なんとかプラグだけ売ってもらえないかね?
8月8日追記:
私の壊してしまったプラグは先がこんなふうになっている。少しくびれているのがわかるだろうか?
しかし、DELLのサイトで65Wの電源アダプタを探すとこれが適合しそうなのだが、プラグが違うと思う。そもそも太くみえるので、きっと入らないだろう。これが1900円だから、そんなに高くはないのだが。このDELLサイトのは製品番号が「924-BCKD」となっていて、私の持っている「924B-A02」とは微妙に違っている。たぶん型番の後半がプラグ形状なんだろう。
DELLのサイトではチャットで担当者と話ができるはずなのだが、時間外ということで相手してもらえなかった。役に立たないなぁ。
それでは、とebayで探してみると、こんなのが600円くらいで出ている。アダプタ自体はこれでいいと思うのだが、プラウがやっぱり違っていると思う。19.5V 3.34Aというのもピッタリなんだが。
というわけなので、まだ買えないな。
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コメント
ノートパソコンの電源は、頭が痛い問題ですね。スマホとかは、USBが電源供給規格としてデファクトスタンダードの様になってしまいましたけどね。ノートPCじゃ5Vってわけには行きませんからね。
一度iPhoneで実験したのですが、電源が適合かどうかは、一瞬ショートに近い事をしその時の電圧降下を見て電流供給力を見ている様です。ですから供給能力が有っても電源インピーダンスが高いと「供給能力がありません」となっていました。iPhone用のDCDCコンバータを自作したとき、文献に電源の出力に付ける平滑コンデンサの銘柄が指定してあったので、なんで?と色々試して見たら周波数特性が良いやつでないとダメだと判明したわけです。
DellのノートPCもそんな電源判定をしてるんじゃ無いですかね。
投稿: ををつか | 2017年8月 9日 (水) 09時53分
電気的には接続できていて、接続できているときには「判別できません」というダイアログが出ないので、電気的に判定ってのはないと思うんです。それよりも、プラグの先のくびれに本体側が食いついてくれないっていうのが心配。本体側を壊しちゃったかなぁ。
投稿: PicksClicks | 2017年8月 9日 (水) 23時28分