一人バンドで悩む
まぁだいたい一人でやってきたわけだが、今回は一人で現場で何でもやるぞ、ということで。
実は9月中旬にも例の駅前ライブでやるはずだったことを、ひと月遅れで実現させただけなのだが、ライブのお話をいただいて横浜某所っていうか六角橋の「ラ・フェスタ」で30分ほどお時間をいただいてやらかしてきたわけだ。
これが今回使用した機材だ。
左上が主役のルーパー「Boss RC-3」気が付いてみると、これを買ってもう6年になる。ルーパーの右にあるのが同じくBossのOctaverで、これを使うとギターの音をオクターブ下げることができる。右下の白く見えるものは以前から作っていると書いていたマイクアンプで、これを使うとPC用のエレクトレット・コンデンサ・マイクをルーパーにつなぐことができる。
左下に写っているのはフットスイッチで、これはルーパーを停止させるだけのために使っている。なくてもいいのだが(ルーパーのペダルを二度踏みすると停止する)、いろいろ考えるのが嫌になっているので楽をするために使う。
さて、これでパーカッションとベースとギターがルーパーにつながるので、これらをその順番に演奏すればリズムセクションの仕事を果たすことができる。あとはポケットサックスのXaphoonを取り出してメロディを吹けばいい。
という計画で、演奏した曲がこれだ。
もちろん、 途中からややこしくなるあたりからは一人ではとても無理なので、冒頭のベースラインを持続させながらポケットサックスとギターでソロを取る。じつはルーパーが実際に仕事を始める前にパンデイロでソロ(っていうほどでもなくて、勝手に叩いているだけなのだが)をやって、パンデイロのパターンをルーパーに繰り返させつつ(お決まりパターンをルーパーに食わせる前に)ベースソロもやる計画だったのだが、これはどうにもチョッパー感を出せないのでやめた。ださいベースソロならやらないほうがましだ。
ちなみにこの曲はソプラノサックスがJoe Farrel、ピアノがハービー・ハンコック、ベースが当時売り出し中だったスタンリー・クラーク、ドラムはすでに名声を得ていたジャック・デジョネットというそうそうたるメンバーだ。後半の聴きごたえある部分も是非聞いていただきたい。
で、私の演奏の出来はというと、まぁよく頑張りましたね、という努力賞くらいかな。やはりパンデイロではデジョネットのドラムに比べるべくもないし、ハンコックのオートワウの入ったピアノの感じを再現できたわけでもない。実はオートワウを買おうかと散々迷ったのだが、他に使い道が無いしねえ。
評価されたのは、ルーパーにパーカッションをつなぎこむというアイディアで、それができればこうやってリズムセクションを構成することができるのだが、パーカッションにつなげるマイクがなかなかないよね、ということで私が自作した「PC用マイク用のアンプ」が大いに役に立ったということだ。
マイクはPC用ピンマイクということで、マイクを衣服につけるためのクリップが付いているので、そのクリップをパンデイロにネジ止めした。
あ、そういえば書いていなかったと思うが、このパンデイロは新しく買った「安くて軽い」GINGAという10インチのヤツだ。前のPearlの12インチのは重くてとても使えなかった。
ピンマイクとクリップは挟み込んでいるだけなので、取り外すことができるが、パンデイロを叩いているときに外れることはない。
これは以前にも書いたことがあるマイクアンプで、「音量調整なんていらねーや」と思ったのが大間違いで、やはりルーパーで他の楽器とのレベルを合わせる必要があって苦し紛れの「外付けボリューム」という形になってしまった。これはカッコ悪いがしかたない。
当初は付けるつもりじゃなかったが、出力ミュート用のスイッチが付いている。調整した音量を変えることなく出力を止める必要があったからだ。マイクを殺したい時って必ずあるからね。
そういうわけで、でも1曲だけっていうわけにもいかないしなぁと思ってもう2曲ほど用意しようと思っていた。
一曲はPachelbelのカノンを録音重ねながらなんとか形にして、それをバックにギターでテキトーにソロをやる、というのと、ルーパーとボイスでなんとか形に仕上げるというのを用意していた。
のだが、ポケットサックスの音程が50セントほど上がってしまっているためにギターをそれに合わせてチューニングするとハーモニカと合わなくなってPachelbelはボツ。代わりにボツに至った経緯を説明して時間を持たせる。
ボイスのほうは、まぁまぁ面白くできて、他の人にも参加してもらおうとおもったのだが、これが皆さん引いてしまってダメだった、という次第。
では動画とか録音はないのか、というと、こういうときのためのカメラとか機材があったのだが、セッティングでそこまでやる気力がなくてどちらもありません。はい。
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