プラチネーラで悩む
プラチネーラというのはパンデイロの周りについている小さなシンバルのことだ。言いにくいので普通は「チャラチャラ」とか呼んだりする。
ところが私の持っているパンデイロは安物のせいなのかこれがなかなか鳴らないのだ。
こんな具合だ。
ガシャガシャとかカタカタという感じで、なかなか「チャラチャラ」とは鳴ってくれない。
ブラジリアンカラーのが古い方の12インチ(30cm)のもので、これはプラチネーラを縦にするとそこそこ鳴るのだが、普通の持ち方だと鳴りにくい。
白黒のパンダ色のが新しいもので、これが10インチ(25cm)、これを常用にしたいのだが、これが鳴ってくれないのだ。プラチネーラを縦にするとかすかに「チーン」とか鳴っているのだが、横にするとダメだ。
ちなみに重さを測ってみると、12インチのが740g、10インチのが440gだった。
これはどういうことかというと、どうもプラチネーラと木の枠との接触面が広くて、そこでプラチネーラの振動が抑えられてしまっているんじゃないかと思う。
だから、プラチネーラと木枠の間に何かスペーサを入れればいいんじゃないかと思って、最初にまずタコ糸の輪を入れてみたのだが、これはダメだった。直径30㎝くらいのシンバルだと固定部分にフェルトを使ったりするのでそういう繊維質のがいいんじゃないかと思ったのだが、タコ糸が却って振動を抑え込んでしまうようで、全然ダメだった。
なので、なにか金属製のもので少しプラチネーラを浮かせてやればいいのだろう。
針金みたいなものを巻き付けてやればのだろうと考えて、今度は糸ハンダを巻いてみた。これはなかなかいい感じだ。糸ハンダは柔らかいのでうまくフィットして都合がいいのだが、きっと長くは持たないだろう。
なので、本当に針金でスペーサを作ってみた。手持ちの針金としては1.5mmのしかなくて。これでは太すぎる。
ちょうどいい太さなのがゼムクリップだった。太さを測ってみると0.83mmというところで、これは糸ハンダとほぼ同じ太さだ。形もちょうどU字型で工作にも都合がいい。切るだけでいいので。
ゼムクリップを切ったものをこんなふうにプラチネーラにカマすと、ちょうどいい具合に浮かせてくれる。
で、まぁこんな感じで、演奏としてはちょっと引っかっかたりしてだめだめなんだけど。
確かにカシャカシャ感はあるんだけど、もうちょっとボリューム感が欲しいなぁ。
で、この10インチのはプラチネーラがアルミ製なので、それも音が悪いひとつの原因なのだろうと思う。12インチのほうは真鍮にクロムメッキという感じなので、12インチのプラチネーラを10インチのに移植するといいと思うのだが、このためには両方のパンデイロのヘッドを外さねばならず、これがメンドーだし、元に戻せるかな~という心配もあり、実施できないでいる。
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コメント
音を出す道具でアルミってのは感心しませんね、ここは真鍮製とかに替えたい所ですね。アルミは制振性が強いですからね。以前、バイクのホーンの支持具が壊れまして、適当なアルミで支持具を作って取り換えた所、ホーンの音が小さくなってしまったのを思い出します。
投稿: ををつか | 2017年11月 4日 (土) 21時14分
アルミは内部損失が大きそうだなぁ、というのは何となく経験的に知っていました。
日本にも真鍮板から円形を切り出してカーブを叩き出してプラチネーラを作ったりする方もいらっしゃるようで、私もやってみたいなぁとか思ったり。
投稿: PicksClicks | 2017年11月 4日 (土) 22時17分