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2017年12月 4日 (月)

楽器用FM送信機で悩む

Yamaha_fmそういえばこういうのを持っていたのだった。

ご覧の通り楽器に接続できる1/4インチのプラグが付いたFM送信機だ。9Vの電池を内蔵していてFMラジオに信号を飛ばせるので、アンプを引っ張り出したりせずに電子楽器を使えるので便利なのだ。特にルーパーなんかをちょっと使ってみようかというときに助かる。

が、これがどうもうまく動作しない。

ウチのFMラジオと言えばつまりミニコンポになるのだが、周波数を0.1MHzごとにしか変えられない。シンセサイザなんだろうな。

一方、このFM送信機の周波数は77.5MHz~78.5MHzの範囲でアナログ的な設定になっていて、設定する穴にドライバーを突っ込んで回すようになっている。

だから、ミニコンポのほうで78.5MHzで待ち受けているところへFM送信機の周波数をドライバで調整してやれば受信できるはずなのだが、それがうまく受信できていない。

Panel_fm
信号を受信している様子ではあるのだが、ノイズが多くて使い物にならない。どうもドライバでいくら調整しても周波数が変わっていないような感じもする。

そうこうしているうちに、ドライバを調整孔から離すと、周波数が変わったような手ごたえがあった。あ、そうかこれは磁性体ドライバで調整しちゃいけないやつか? そりゃそうだったかも。でも昔は持っていた調整用ドライバというのも今では持っていないしなぁ。
で、あらためてこのFM送信機をじっくり見分してみると、電池ケースのところに小さな調整用ドライバが付いていた。こりゃどうも心づくしっていうかありがたいご配慮だなぁ。
Hiddentool
Microdriver 長さ25mmっていうところでABS樹脂製だと思う。

しかしこれで回しても、周波数がスムーズに変わっていく感じがしない。FMラジオからはザーザーという音に交じって、リズムボックスの音がかすかに聞こえる。いくら小信号と言っても、こんなに信号が弱いはずはない。電池も新しいものに替えてあるので、きっと周波数がうまく78.5MHzあたりに設定できていないのだろう。




では、ということで分解して中を覗いてみる。

Printboard
昔ながらのトランジスタラジオなんかでよく使われていた調整可能なコイル/コアってやつなんだが、これってどういう状況なんだろうか?

マイクロスコープでのぞき込んでみると、こんなふうになっている。

Yamaha_fm_tune

う~ん、これってひょっとして調整可能な範囲を超えて、ネジ山が外れてしまってないか?下へ落ち込んでしまっているんじゃないの?これじゃぁいくら回したって周波数は変わらないだろう。

一方、ミニドライバーの先端を見てみると、こんなふうにナメてしまっている。ダメじゃん。

Minidriver

これじゃぁダメダメなので、いま、このミニドライバーを調整用のコアに軽く接着して回してみよう、ということを考えている。

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