戦争ストーリーに悩む
北朝鮮は核ICBMを完成させたと言っているが、現時点でその信ぴょう性は20%くらいだろう。信憑性に関わらず、北朝鮮は報復を恐れてアメリカを攻撃することができないから、使えない核ICBMの意味はむしろ国内へのプロパガンダなんだろう。
それよりも怖いのはトランプのほうだ。「今のうちなら先制攻撃ができる」と考えたときに止められる人間はいるのだろうか? 「俺は精神の安定した天才だ」と言い切る人間が核のボタンを持っているのが恐ろしい。
そんなことを考えながら、年末年始には戦争関連のストーリーをいろいろ追いかけていた。
詳細は省略するが、だいたいは次の通り。まとまりがなくて申し訳ない。
■映画「エネミーライン2」
まさに米国による北朝鮮への「先制攻撃」を描いた映画。夜間の落下傘降下で侵入し、ミサイル基地を攻撃する。
■YOUTUBE
・ジェットエンジンの開発競争(イギリス対ドイツ)
初期のジェットエンジンの構造が現在の常識と離れていて興味深かった。
・ドイツのV1/V2開発の歴史
もともとヒトラーはいわゆるV2(ロケット・ミサイル)を開発していたが、開発の遅れから空軍の力を借りてV1(パルスジェット・ミサイル)を先に実用化した。
■TV放送
・戦艦武蔵の最後
大和と武蔵を建造し始めたころは大艦巨砲主義全盛の1938年。アメリカは1941年の真珠湾攻撃によって大艦巨砲主義から航空機主体の攻撃態勢に切り替えたが、日本ではすでに時代遅れになっていた大和と武蔵を見切れなかった。
武蔵の出撃に際して艦長は武蔵を見つけやすい明るい灰色に塗り直し、航空攻撃を一手に引き受けるつもりで出撃した。
大艦巨砲主義主義の主眼は主砲の射程距離であり当時40kmを超える射程を持つのは大和と武蔵しかなかった。当時の技術(まだ真空管だった)では誘導ミサイルは考慮外で、むしろ「人間爆弾」のほうがまだ現実味があった。
日本が大和と武蔵を建造し始めたころ、ドイツはV2の開発を始めていた。これは精密な誘導はできなかったが、ロンドンあたりを襲撃するにはジャイロだけで十分だった。しかし開発は難航した。V2は200機以上、V1は2000機以上がイギリス、フランス、ベルギーに向けて発射され、6000名以上の犠牲者を出した。
・本土空襲 全記録
日本への空襲も、最初は飛行機工場などを狙ったピンポイント爆撃だったのだが、対空砲火を避けるために高空を飛ぶので、偏西風の影響もあって命中率は2割くらいだった。そこで米軍は方針を変更し、ヨーロッパで無差別爆撃を指導した司令官を登用して無差別爆撃に切り替えた。「日本では民家と混在する小さな町工場で製品を作っている」という理由をこじつけた。
さらに戦闘が進むと、日本では一億総動員ということで子供までが戦闘訓練を行い、これが米軍に知れたのか「日本国民は全員が戦闘員であり、一般市民は存在しない」という口実を米軍に与えた。
マンハッタン計画で開発された原爆は当初ヒットラーを制圧するためのものだったが、開発が完了する前にドイツが降伏してしまった。アインシュタインは原爆を日本に落とすことに反対する請願書を出したが、(おそらく)米軍は原爆による被害を確認する実験を行いたかったのか、日本に原爆を落とすことに固執した(この項、別項のYoutube動画より)。
だからどうなんだ? ということは何にもなくて、やはり戦争にならないようにしていただきたいものです。
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