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2018年2月12日 (月)

AIの自己学習に悩む

Googleの子会社の作成したAI:AlphaGOは2015年10月に初めて囲碁のプロ棋士を破り、2016年3月に韓国のトップ棋士を、2017年5月に中国のトップ棋士を破った。AlphaGOは韓国と中国から名誉九段の段位を送られた。

この快挙を達成したAlphaGOはその後AlphaGO/ZEROとなった。先代のAlphaGOは集められる限りの囲碁の棋譜を集めて学習し、その知識を基に戦うものだったが、AlphaGO/Zeroは先人の棋譜を学習することはせず、囲碁のルールだけを基にゼロから自分で戦略を学習し、自分自身と戦いを重ねることによって知識を蓄積した。

ZEROは自己学習を始めて3日で先代のAlphaGOLee(韓国戦で買ったバージョンか?)に100勝0敗で勝ち、21日目にAlphaGOMaster(中国戦バージョン?)に勝ち、40日でAlphaGOのすべてのバージョンに勝った。この結果は2017年4月にNature誌に投稿され、10月に発表された。

Alpha/ZEROは先代と同じように人間の棋譜から学ぶことにもトライしたが、学習期間は短くd系るものの、長期的には自己学習した方が強かったという。

この話の凄いところは、ルールとゴール(ゴールもルールに含まれるという話もあるが)を与えるだけでAIが最適戦略を探索することができることを証明したということだ。

このAIブームっていうか話題に関して、「仕事が奪われる」というレベルの話が巷にあふれているが、それとはちょっと違った視点で恐怖感を抱いている人たちがいる。

出典を今探せていないのだが、それは哲学者だという(アメリカの、だったと思う)。

例えば、AIに哲学の歴史を学ばせたら、哲学に関する万能教授のようになることができるだろう。これはAlphaGOで言えば先代のように人間の棋譜から学ぶということに相当する。

哲学者が恐れているのはそういうことではなくて、AI自身が「哲学する」ことだ。人間の考えだした、誤りも無駄もない純粋な哲学をAIが作り出すのではないか、ということをこの哲学者は恐れているのだ。

碁や将棋などのゲームなら、「ルールとゴール」ははっきりしている。ではしかし、哲学の「ルールとゴール」とは何だろうか? 人間の幸せ? じゃぁ幸せってなんだよ? なにを持ってシアワセとするのだ?

ということで、AIが本当に脅威となるのはルールとゴールを明確に与えられる時だけなんじゃないか、と思っているのだが甘いかな? ルールとゴールを編み出すAIっていうのも出てくるかもね。


で、私は碁のことを何にも知らないのだが、ネットのどこかに棋譜データはないものかな? いろんな棋譜を碁盤上に一手0.1秒くらいのペースで展開していくアニメーションにして、そういうのを100件くらい見ると碁に関する勘みたいなものを育てられるんじゃないかと思ったりするんだけれども。

探してみたら、アニメ化するものがすでにあった。でももっと早く見たい。

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