実写化された漫画に悩む
「羊の木」を見てきました。TVで予告編がよく流れているけれども、どう見たってハッピーエンドにはならないだろうということで人気ないだろうと思ったが、やはり封切り二日目にして劇場の入りは30%というところ。
山上たつひこの原作をある程度知っていたので、おどろおどろしい、後味の悪い映画になるだろうと思っていたのだが、映画はほぼ完全に「山上たつひこワールド」から抜け出ていて、ちゃんとした話になっていた。
原作をおどろおどろしいドタバタ・グロテスクものと捉えていたのだが、「出所した6人の殺人犯が一つに街に住む」という設定から直感的に予想するものよりはもっと深いものを見せようとしていたような気がする。
その「深いもの」が何であるのか、というのは実はうまく言えないのだが、すくなくともそういう「深いもの」の存在を暗示してくれただけでもこの映画の価値はあると思う。
ハッピーエンドかどうかはまぁ見る人に主観に依るんじゃないだろうか。私の感じ方としては「まぁ、よかったんじゃないっすか」という感じです。
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